プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26

prokofiev-piano-concerto-no-3-in-c-major-op-26

Prokofiev:Piano Concerto No.3 in C major,Op.26

村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
8)はプロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26。

曲の構成

この曲は、
3つの楽章から成る。

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26

第1楽章 アンダンテ〜アレグロ
第2楽章 「主題と変奏」 アンダンティーノ
第3楽章 アレグロ、マ・ノン・トロッポ

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26 5枚のレコード

ここでは、
5枚のレコードが紹介されている。

プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26 5枚のレコード

レナードペナリオ(Leonard Pennario)
 /ウラジミール・ゴルシュマン(Vladimir Golschmann)
 セントルイス交響楽団(Saint Louis Symphony Orchestra)1953年
ヴァンクライバーン(Van Cliburn)
 /ワルター・ヘンドル(Walter Hendl)
 /シカゴ交響楽団(The Chicago Symphony Orchestra)1961年
・バイロン・ジャニス(Byron Janis)
 /キリル・コンドラシン(Kirill Kondrashin)
 /モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団(Moscow Philharmonic Orchestra)1962年
ゲイリーグラフマン(Gary Graffman)
 /ジョージセル(George Szell)
 /クリーヴランド管弦楽団(The Cleveland Orchestra)1966年
・アレクシス・ワイセンベルク(Alexis Weissenberg)
 /小澤征爾
 /パリ管弦楽団(Orchestre de Paris)1970年

レナード・ペナリオ/ウラジミール・ゴルシュマン/セントルイス交響楽団

1枚目はウラジミール・ゴルシュマン指揮、
セントルイス交響楽団。

ピアノは、
レナードペナリオ

残念ながら、
音は見つからず。

ヴァン・クライバーン/ワルター・ヘンドル/シカゴ交響楽団

2枚目はワルター・ヘンドル指揮、
シカゴ交響楽団。

ピアノは、
ヴァンクライバーン

バイロン・ジャニス/キリル・コンドラシン/モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団

3枚目はキリル・コンドラシン指揮、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団。

ピアノは、
バイロン・ジャニス。

ゲイリー・グラフマン/ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団

4枚目はジョージセル指揮、
クリーヴランド管弦楽団。

ピアノは、
ゲイリーグラフマン

おまけで、
言及されているエンリケ・ホルダ/サンフランシスコ交響楽団との共演も一緒に。

アレクシス・ワイセンベルク/小澤征爾/パリ管弦楽団

5枚目は小澤征爾指揮、
パリ管弦楽団。

ピアノは、
アレクシス・ワイセンベルク。

おまけ1

プロコフィエフといえば、
1918年にアメリカへ亡命をする途中に日本に二ヵ月も滞在したのは有名な話だ。

1918年5月31日に鳳山丸で福井県敦賀に上陸してから、
8月2日にグロチウス号に乗り込むまでの間のこと。

このことで今回のピアノ協奏曲第3楽章に、
日本で聴いたであろう『越後獅子』のフレーズが使われているという真偽定かではない話があるのだ。

プッチーニのオペラ『蝶々夫人』には確かに使われているけど、
こちらは微妙だな。

おまけ2

ピアノの名手でもあるプロコフィエフは、
ピアノ協奏曲を5曲作っている。

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲

ピアノ協奏曲 第1番 変ニ長調 作品10(1912年)
ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16(1912-13)
ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26(1921年)
ピアノ協奏曲 第4番 変ロ長調 作品53(1931年)
ピアノ協奏曲 第5番 ト長調 作品55(1932年)

その中でもこの第3番は人気の1曲みたいだけど、
他の曲どれも(好みはいろいろあるだろうけど)がなかなか良い感じだ。

音楽コンクールをそのまま、予選会から本選まで書いた小説、
恩田陸作品『蜜蜂と遠雷』ではプロコフィエフのコンチェルトはこんな風に出てくる。

「あたし、
 プロコフィエフのコンチェルトって全部好き。
 プロコフィエフって踊れるよね」
「踊れる?」
「うん、
 あたしがダンサーだったら、
 踊りたい。
 バレエ音楽じゃなくても、
 プロコフィエフの音楽って、
 聴いてると踊っているところが見える」

—恩田陸 – 蜜蜂と遠雷

『プロコフィエフの音楽って、聴いてると踊っているところが見える』
っていう表現が良い。

そして、
3番についてはこんな感じ。

「僕、
 三番聴いていると、
 『スター・ウォーズ』みたいなスペース・オペラを想像するんだよね」
「分かる、
 宇宙ものだよね、
 あれは。
 二番はノワール系」
「そうそう、
 暗黒街の抗争みたいな」

—恩田陸 – 蜜蜂と遠雷

この3番、
小説では本選でマサル・カルロス・レヴィ・アナトールがこの曲を弾いている。

映画だと、
栄伝亜夜。

『スター・ウォーズ』みたいなスペース・オペラ、
そういわれれば確かにそんな気がしてくる。

おまけ3

それにしても、
ここに並んだ5枚。

他にもあるだろうに、
この5枚なのだけれど。

やはりマルタ・アルゲリッチ/クラウディオ・アバド/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の盤がないのはね、
ということで。

おまけというのは勿体ない、
定番・名盤を。

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