ロックンロール
一人でいる時はロックンロールばかり聴いていた。
―村上春樹-午後の最後の芝生
幸せなような気もしたし、不幸せなような気もした。
でもあの頃って、みんなそういうものなのだ。
みんなそういうものなのだといわれてもね、
あの頃を共有していないから何ともいえないところだ。
一人でいる時はロックンロールばかり聴いていた時期というのは、
残念ながらボクにはない。
もちろんロックンロールも聴いたけれど、
子供のころからあれやこれや他の音楽だって同じように聴いていたからだ。
要するに、
飽きっぽいということなんだろう。
それは、
今でも同じだ。
同じような曲ばかり、
ずっとは聴き続けられない。
ただ飽きたら、
ポイと捨て去るわけではない。
時々思い出したように、
それらの曲に会いに行ったりもする。
そうして、
久しぶりだけどやはり良いねとなるわけだ。
60年台後半のロックンロールか、
ここではどんな曲が流れているだろう?
ロックンロールという分け方がどうなの?とは思うが、
60年代後半の音楽はボクの大好物であることは間違いない。
ジョン・レノンの言葉
このロックンロールという言葉を聞くと、
ジョン・レノンの言葉を思い出す。
If you tried to give rock and roll another name, You might call it ‘Chuck Berry’.
―John Lennon
ロックンロールに別名を与えるとすれば、
それはチャック・ベリーだ。
確かに、
ロックンロールの発明者の1人なのかもしれない。
ジョンは、
ずっとチャック・ベリーが好きだったんだろうね。
ビートルズがカバーしたチャック・ベリー
ビートルズでも随分と彼の曲を取り上げている、
こんな感じだ。
・Little Queenie(Live! At The Star-Club In Hamburg, Germany; 1962)
・Too Much Monkey Business(Live at the BBC)
・Carol(Live at the BBC)
・Johnny B. Goode(Live at the BBC)
・Memphis, Tennessee(Live at the BBC)
・Roll Over Beethoven(Live at the BBC)
・Sweet Little Sixteen(Live at the BBC)
・Rock and Roll Music(Beatles for Sale)
・I Got to Find My Baby(Live at the BBC)
・I’m Talking About You(On Air – Live at the BBC Volume 2)
・Maybellene(’69 Rehearsals Vol. 1)
・You Can’t Catch Me(’69 Rehearsals Vol. 1)
・Brown Eyed Handsome Man(’69 Rehearsals Vol. 1)
・Almost Grown(The Get Back Journals)
・Thirty Days(The Get Back Journals)
・Vacation Time(Thirty Days)
・Schooldays(Get Back And 22 Other Songs)
・Hail Hail Rock & Roll(Get Back And 22 Other Songs)
他にもあるかもしれないけど、
これだけでも結構な数だ。
Come TogetherとYou Can’t Catch Me
そういえば、
『Come Together』って曲がある。
これが『You Can’t Catch Me』と歌詞やメロディーが似ているということで、
著作権所有者のモリス・レヴィっていう奴に訴えられそうになった話は有名だ。
結局、
和解条件として彼の所有曲をカバーしている。
そうすれば彼、
のところに著作権使用料が当然入ってくるからね。
しかも相手は、
ジョン・レノンだからな。
それが1975年のジョンのアルバム『Rock ‘n’ Roll』の中の『Ya Ya』と、
この『You Can’t Catch Me』だ。
メロディーはまあそう言われれば似ているけれど、
そこまでじゃあないよね。
歌詞なら、
『Here come old flat top, He come groovin’ up slowly』ってところだね
John Lennon/Chuck Berry – You Can’t Catch Me
というわけで、
ジョン・レノン『You Can’t Catch Me』とチャック・ベリーのオリジナルを聴こう。
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