Twist and Shout

シャウト

The Top Notes – Twist and Shout

ビートルズがカヴァーした曲、
今回が1stアルバム『Please Please Me』からの最後の曲になる。

フィル・メドレーとバート・ラッセル・バーンズの曲で、
1961年トップ・ノーツがレコーディングした『Twist And Shout』。

トップ・ノーツは、
デレク・マーティンとハワード・ガイトンを中心としたR&Bボーカルグループ。

フィル・スペクターがプロデュースしているんだけど、
残念ながら売れなかったんだよね。

印象的なサックスはキング・カーティス、
コーラスは『Chains』を唄ったクッキーズ。

ギターは、
ポールの『Kisses on the Bottom』にも参加したバッキー・ピザレリ。

ドラムは、
50年代の多くのヒット曲に参加したパナマ・フランシス。

The Isley Brothers – Twist and Shout

それでこの曲が陽の目を見たのは、
アイズレー・ブラザーズ1962年のカヴァー。

こちらは、
曲をつくったバート・ラッセル・バーンズがプロデュースしている。

どうやらフィル・スペクターに不満を持っていたらしく、
結局自分がプロデュースしてBillboard Hot 100で最高位17位を獲得している。

The Beatles – Twist and Shout

ビートルズのカヴァーは、
1963/2/11アビイ・ロード第2スタジオでのレコーディングの最終曲。

1stアルバムの最後の曲、
でもある。

風邪をひいていたジョンの声がもう限界にきていて、
テイク1のものが採用されている。

一応テイク2も録ったけど、
声が出なくなっていて軽く流したみたいだ。

それだけに、
この演奏は聴き応えがある。

そして、
もうこれはカヴァーと言うレベルではなくなった。

この曲は、
やはり1st以外のヴァージョンがいくつかある。

『The Beatles Anthology1』には、
『ロイヤル・バラエティー・パフォーマンス(1963/11/4)』でのライブ音源が入っている。

この演奏の前に、
あの有名なジョンのフレーズがあったんだよね。

For our last number, I’d like to ask your help.
Will the people in the cheaper seats clap your hands?
And for the rest of you, if you’ll just rattle your jewelry…

John Lennon

『最後の曲は、みなさんにもお手伝いをお願いしたいんです。
 安い方の席の方々は手拍子をお願いします。
 残りの方はお持ちの宝石をジャラジャラならしていただけますか。』

というやつね。

もう1つは『The Beatles at the Hollywood Bowl』に入っている、
ハリウッド・ボウル(1965/8/30)のライヴ音源。

そして、
BBCラジオの『Pop Go The Beatles』の時のもの。

お馴染みの『On Air-Live at the BBC Volume 2』に入っているもので、
1963/8/6放送の音源。

他のカヴァー

ザ・フー、
1984年のライヴ音源がある。

1978年にキース・ムーンが亡くなり、
その後元スモール・フェイセズのケニー・ジョーンズを後任ドラマーに迎えて再出発を図ったザ・フー。

まあキース・ムーンのいないフーは、
やはりもう魔法がとけた感じになってしまい1度解散となる。

その時の北米ツアーの音を収めたのが、
1984年にリリースされた『Who’s Last』。

最後にこの曲が出てくるわけだけど、
ヴォーカルはベースのジョン・エントウィッスル。

そこにピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーが、
ポールとジョージばりにコーラスを付けていてなかなか良い感じなのだ。

もう1つ、
フーのライヴ音源がある。

1970年の『Live At The Isle Of Wight Festival 1970』に、
メドレーで入っているやつ。

『Shakin’ All Over』に始まって『Spoonful』、
そして『Twist And Shout』。

こっちは、
ロジャー・ダルトリーのヴォーカルだね。

あとこの曲のカヴァーと言えば、
変わり種で東京ビートルズのカヴァーがある。

東京ビートルズは、
なんとビートルズがBillboadのチャートを独占した1964年しかも3月にはに既に結成されたというバンド。

この曲は元々彼らのシングル第二弾として、
1964年にリリースされている。

1990年代に大滝詠一が再評価をして、
彼のプロデュースで再発売されたCDが『meet the東京ビートルズ』。

その中の1曲が、
この曲なのだ。

というわけで…

今回は、
ビートルズの1stアルバム『Please Please Me』のラスト・ナンバー。

フィル・メドレーとバート・ラッセル・バーンズの曲で、
1961年トップ・ノーツがレコーディングした『Twist And Shout』。

オリジナルと、
ビートルズがカヴァーしたモトうたアイズレー・ブラザーズのもの。

そしてビートルズのカヴァー4ヴァージョンに、
ザ・フーのライブ音源2つに東京ビートルズのもの。

他にもたくさんあるけど、
これくらいがちょうど良い。

他のビートルズのカヴァーはこちらから!

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