Kai Winding – Time is on My Side
September 26, 1964 4th Single(US)
A:Time Is on My Side
(Norman Meade a.k.a. Jerry Ragovoy)
B:Congratulations
(Mick Jagger, Keith Richards)
UK2ndEPの『Five By Five』の後、
1964年9月26日にアメリカでシングルがリリースされる。
今回の曲はそのシングル、
UKでは発売されなかった『Time Is On My Side』。
オリジナルは、
トロンボーン奏者のカイ・ウィンディングのインスト曲。
ここでのバックコーラスはホイットニー・ヒューストンの母シシー・ヒューストン、
そしてディオンヌ・ワーウィックと妹のディー・ディー・ワーウィックが担当している。
この時の歌詞は、
サビの『Time is on My Side』と『You’ll come running back』しかできていなかったらしい。
残念ながらSpotifyでは音源が見つからなかったけど、
Youtubeではすぐ見つかるので興味ある人は探してみて下さい。
Irma Thomas – Time is on My Side
ただストーンズのカヴァーは、
ジミー・ノーマンが詞を付けてアーマ・トーマスが唄ったものがモトうたなんだろう。
作曲はノーマン・ミードのクレジットだけど、
要はジョーダン・”ジェリー”・ラゴヴォイ。
ラゴヴォイと言えば、
ジャニス・ジョプリンがカバーした曲を何曲も思い出す(曲はいずれジャニスの時にでも)。
ガーネット・ミムズの『Cry Baby』や『My Baby』、
アレサ・フランクリンの姉のアーマ・フランクリンの『Piece of My Heart』。
ハワード・テイトの『Get It While You Can』や、
ロレイン・エリクソンの『Try (Just a Little Bit Harder)』。
ラゴヴォイは、
ジャニスの『Pearl』の次のアルバムの為に曲を実は用意していたらしい。
タイトルは『I’m Gonna Rock My Way to Heaven』という曲で、
2011年まで録音されることも演奏されることもなかった。
2011年にジャニスを取り上げたミュージカル
『One Night with Janis Joplin』の中で取り上げられて演奏されている。
その後、
『A Night With Janis Joplin (Original Broadway Cast Recording)』で登場している。
ジャニス役は、
メアリー・ブリジェット・デイビーズ。
トニー賞ミュージカル主演女優賞や
ヘレン・ヘイズ賞ミュージカル部門主演女優賞を受賞している。
以前にこのミュージカルの動画を観たけど、
思っていたよりも良かった記憶がある。
The Rolling Stones – Time is on My Side
さて、
話は逸れちゃったけど『Time Is On My Side』だった。
ストーンズのこのカヴァーは、
アメリカでは6位を記録している。
シングル・ヴァージョンは、
イントロがギターじゃなくてオルガンの方だね。
アメリカでの2ndアルバム、
『12×5』にも収録されている。
イギリスでは、
1965年リリースの 2ndアルバム 『The Rolling Stones No.2』で登場する。
あとは、
既に何回か出てきている『Got Live If You Want It!』にも登場。
同じライヴ音源だと、
1982年の『Still Life』でも聴けるね。
この曲は最初に聴いたのがストーンズだっただけに、
やはりミックが唄っているやつがしっくりくるのだ。
他のカヴァー
まあこの曲のカヴァーはいろいろあるけど、
既にもう充分。
でも1曲くらいはね、
ということでウィルソン・ピケット1967年の『The Wicked Pickett』から。
というわけで…
今回はジャニス・ジョプリンのカヴァーした曲でもお馴染みの、
ジョーダン・”ジェリー”・ラゴヴォイ( ノーマン・ミード )の『Time is on My Side』。
アーマ・トーマス、
そしてストーンズの4つのヴァージョン。
そして、
ウィルソン・ピケットのカヴァー。
そういえば、
この曲は昔デイゼル・ワシントン主演の映画を思い出させる。
1997年の『Fallen』で死刑囚リースや悪魔に取り憑かれた人物が、
この曲を口ずさむシーンがあったよね。
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