It’s All Over Now

おしまい

The Valentinos – It’s All Over Now

June 26, 1964 4th Single(UK) 3rd Single(US) 

A:It’s All Over Now
  (Bobby Womack, Shirley Womack)
B:Good Times, Bad Times
  (Mick Jagger, Keith Richards)

ストーンズ1stアルバムの後にリリースしたのが、
ボビー・ウーマックと彼の義姉のシャーリー ・ウーマックの曲。

ヴァレンティノスというバンドが、
1964年にリリースした『It’s All Over Now』。

B面は、
Tired Of Livin’ In The Country

ヴァレンティノスは、
元々はカーティス・ウーマック・アンド・ザ・ウーマック・ブラザーズ。

ウーマック家、
5人の兄弟で結成されたグループだね。

ボビーがまだ10歳の1954年に、
最初のシングル『Buffalo Bill』をリリース。

その後サム・クックに発掘されて、
当初はゴスペルを唄っていたけどヒットせず。

その後ザ・ヴァレンティノズという名になって
恋愛などを扱ったいわゆる世俗的楽曲を発表するようになる。

その最初のシングル『Lookin’ for a Love』がヒット、
それに続いてヒットしたのが今回の『It’s All Over Now』。

最初ストーンズがこれをカヴァーするという話があった時、
ボビーはサム・クックにカヴァーさせたくないと電話したらしい。

でもサム・クックは、
それを説得したという話がある。

そして結局ストーンズのカヴァーは、
イギリスで彼ら初のチャート1位になる大ヒットとなったわけだね。

そしてボビーに、
印税がしっかりと入ってきたわけだ。

サム・クックがL.A.のモーテルで射殺された後、
ボビーは彼の嫁だったバーバラ・クックと結婚したんだよね。

これがかなり世間からは非難を浴びて、
一時期干されて苦労したらしい。

このエピソードは結構有名だけど、
ボクが1番彼のエピソードで思い出すのはジャニス・ジョプリンが亡くなる数時間前に彼女に会っているという話。

彼女の最後のアルバム『Peal』の中の1曲、
Trsut Me』は彼の作品だもんな。

この曲では、
彼自身がギターも弾いている。

The Rolling Stones – It’s All Over Now

さて、
ストーンズのカヴァー。

このシングルの前に、
アメリカでは『Tell Me(You’re Coming Back)』がシングル・リリースされて全米24位になっている。

そしてこの『It’s All Over Now』が、
イギリスとアメリカでシングル・リリースされることになるわけだね。

この曲はアメリカのシカゴ、
チェス・スタジオでレコーディングされて2週間も経たないうちに即リリース。

ヴァレンティノスのリリースからも、
まだほんの少ししか経っていない。

そんな中で残されたこの曲は、
完成度はとても高いと思う。

ブライアン・ジョーンズは、
ここでは12弦ギターを弾いている。

オープニングのギターもそうだし、
スピード感やグルーヴ感もあってカッコイイ。

オリジナルはオリジナルで、
もちろん悪くはないけど。

この曲も『On Air』に登場するけど、
こっちもなかなか良いのだ。

その他のカヴァー

カヴァーで面白いやつをいくつか思い出すと、
やはり先ずやはり先ずダーティー・ダズン・ブラス・バンドのカヴァーを思い出す。

唄っているのは、
ドクター・ジョン。

1989年リリースのアルバム、
『Voodoo』から。

このアルバム、
他にもディジー・ガレスピーとかブランフォード・マルサリスが参加しているんだよね。

なかなか楽しい感じに仕上がっていて、
たまにはこういうのもありだと思わせる。

あと面白いのが、
ライ・クーダーのカヴァー。

1970年のアルバム、
『Paradise and Lunch』で登場する。

この曲に、
こんなアプローチをするんだな。

でもこれが、
なかなかなのだ。

というわけで…

今回はヴァレンティノス1964年のヒット曲であり、
ストーンズ初の全英1位の曲『It’s All Over Now』。

オリジナルとストーンズのカヴァー2ヴァージョンと、
ちょっと面白いダーティー・ダズン・ブラス・バンドとライ・クーダーのヴァージョン。

それにしても毎回感じるんだけど、
同じ曲でもあたりまえだけど誰が演るのか?で全然違う。

まあそれはそうだ、
同じ対象を絵に描いたって詩にしたって全然違うものになるだろうからね。

今回は、
特にその違いを感じたかもしれない。

他のストーンズのカヴァーはこちら!

The Rolling Stones
The Rolling Stones

おまけ



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