Island
1976年11月25日、
ザ・バンドがサンフランシスコのウインターランドでラスト・コンサートを行なう。
セット・リストはこんな感じで、
ゲスト・ミュージシャンがなかなかスゴイ。
01:Up on Cripple Creek
02:The Shape I’m In
03:It Makes No Difference
04:Life Is a Carnival
05:This Wheel’s on Fire
06:The W.S. Walcott Medicine Show
07:Georgia (On My Mind)
08:Ophelia
09:King Harvest (Has Surely Come)
10:The Night They Drove Old Dixie Down
11:Stage Fright
12:Rag Mama Rag
13:Who Do You Love?
(with Ronnie Hawkins)
14:Such a Night
(with Dr. John)
15:Down South in New Orleans
(with Bobby Charles/Dr John)
16:Mystery Train
(with Paul Butterfield)
17:Caldonia
(with Muddy Waters)
18:Mannish Boy
(with Muddy Waters)
19:All Our Past Times
(with Eric Clapton)
20:Farther Up the Road
(with Eric Clapton)
21:Helpless
(with Neil Young)
22:Four Strong Winds
(with Neil Young)
23:Coyote
(with Joni Mitchell)
24:Shadows and Light
(with Joni Mitchell)
25:Furry Sings the Blues
(with Joni Mitchell)
26:Dry Your Eyes
(with Neil Diamond)
27:Too-Ra-Loo-Ra-Loo-Ral (That’s an Irish Lullaby)
(with Van Morrison)
28:Caravan
(with Van Morrison)
29:Acadian Driftwood
(with Joni Mitchell/Neil Young)
30:The Genetic Method
(Garth organ solo)
31:Chest Fever
32:Evangeline
33:The Weight
34:Baby, Let Me Follow You Down
(with Bob Dylan)
35:Hazel
(with Bob Dylan)
36:I Don’t Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
(with Bob Dylan)
37:Forever Young
(with Bob Dylan)
38:Baby, Let Me Follow You Down
(with Bob Dylan)
39:Encore: I Shall Be Released
(with Bob Dylan/previous guest performers,… more )
40:Encore 2: Jam #1
(with Young, Wood, Clapton, Dr.… more )
41:Jam #2
(with Stephen Stills)/Carl Radle, Young, Wood,… more ) 42:Encore 3: Baby Don’t You Do It
※Greensleeves(from tape)
この様子はマーティン・スコセッシが監督した、
映画『The Last Waltz』で見ることができる。
このサントラをワーナーブラザーズから発表するまえ、
契約枚数の残っていたキャピトルのノルマを埋める為に1枚のアルバムがリリースされた。
それが、
1977年のアルバム『Islands』だ。
まあ契約をこなすだけの寄せ集めアルバムみたいなものだから、
決して評価も高くない。
実際アウト・テイクや、
ボツ作品などで構成されているんだから仕方がない。
でもファンからすれば、
そういうものでもありがたかったりするものだ。
完成されている作品もそれはそれで良いに決まっているけど、
アウト・テイクやボツのものも面白いものだ。
Christmas Must Be Tonight
このアルバムの中に1曲、
1975年の『Northern Lights – Southern Cross』からのアウト・テイクがある。
ロビー・ロバートソンが、
自分の息子セバスチャンの誕生を祝って創った曲だね。
ただヴォーカルは、
リック・ダンコだけど。
タイトルは『Christmas Must Be Tonight』、
1975年のクリスマスを狙ってシングル・リリースする話もあったけど結局その企画は流れてしまったらしい。
正直ザ・バンドがクリスマス・ソングを演っても、
それはクリスマス・ソングというよりザ・バンドの曲という方が強くなっちゃう。
他のヴァージョン
そんな曲だけど、
ロビー・ロバートソンが自分で唄っているヴァージョンがある。
1988年に公開された映画、
『Scrooged(3人のゴースト)』のサントラ盤で登場するもの。
もう1つは1995年リリースのコンピ・アルバム、
『Winter, Fire & Snow -Songs for the Holiday Season』のもの。
まあどちらもボクの好みではなくて、
やはりザ・バンドのリック・ダンコが唄うこの曲が良い。
ザ・バンドとしての別ヴァージョンが、
2002年に再リリースされた『Northern Lights – Southern Cross』のボーナス・トラックで聴ける。
アレンジが全然違う、
というかまだ曲を構築している途中という感じの演奏だけど。
それでもザ・バンドは、
やはりザ・バンドではある。
というわけで…
今回のクリスマス・ソングは、
あまりクリスマス・ソングっぽくない曲。
ザ・バンドのアルバム『Island』と『Northern Lights – Southern Cross』のボーナス・トラック に入っている、
2つの『Christmas Must Be Tonigt』をお届けしました。
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