Slade – Merry Xmas Everybody
前回の『Wizzard – I Wish It Could Be Christmas Everyday』が、
UKチャート4位止まりだった時。
1973年12/15から1974年1/12までの5週間、
No.1(その後2/9までの9Wチャート・イン)だったクリスマス・ソングがある。
それが、
スレイドの『Merry Xmas Everybody』。
この曲がつくられた時はちょうど経済的に国がお手上げ状態だった頃で、
みんなを元気付けようと書かれたものだ。
So here it is merry christmas
Slade – Merry Xmas Ev
Everybody’s having fun
Look to the future now
It’s only just begun
そうさ、
今日はメリークリスマス。
みんな、
楽しんでるよ。
今は、
未来を見つめよう。
だって、
始まったばかりじゃないか。
まあどうってことのない歌詞と言ってしまえばそうなんだけれど、
こういうのが案外ストレートに響いたりするんだろうね。
とはいえ歌詞の中には、
『Does he ride a red nosed reindeer』と赤鼻のトナカイ。
『What will your daddy do when he sees your mama kissing Santa Claus A-ha』と、
ママがサンタにキスをしたというフレーズ。
往年のクリスマス・ソングのタイトルが出てくるんだけど、
よくよく意味を考えてみれば一筋縄ではいかないところがなかなか楽しい。
『Do the fairies keep him sober for a day』、
なんてフレーズもあるしね。
それでこの曲をつくったのはヴォーカルのノディ・ホルダーと、
ベースのジム・リー。
このタイトル、
本当は『Xmas』の『s』がわざと逆になっているんだよね。
このバンドのタイトルって、
意外にこういうのがある。
例えば『Skweeze Me Pleeze Me』とか、
『Coz I Luv You』とかね。
そしてこの曲も『Wizzard – I Wish It Could Be Christmas Everyday 』同様に、
毎年のようにUKチャートに登場する。
1973年に1位になった以外にも、
1980~1986年-1989~1990年-1998年-2006~2020年。
どちらの曲も、
またチャート・インするんだろうね。
この曲のカヴァー
2002年のチャリティー・アルバム、
『NME in Association with War Child Presents 1 Love』に入っているオアシスのヴァージョン。
『MNE』は『New Musical Express』の略称で、
1952年から毎週発行されているUKで人気のある音楽雑誌。
War Childは、
戦争の影響を受けた子供たちを支援&協力する慈善団体。
このアルバムの他にも、
1995年『The Help Album』/2003年『Hope』/2005年『Help!: A Day in the Life』/2009年『War Child Presents Heroes』をリリースしている。
というわけで…
今回のクリスマス・ソングは1973年にリリースされて、
今でも大人気のスレイドの『Merry Xmas Everybody』。
スレイドのオリジナル・ヴァージョンと、
オアシスのカヴァー・ヴァージョンでした。
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