Christmas Lullaby
前回登場した、
ザ・ポーグス。
そのポーグスのヴォーカルで作詞・作曲も手掛けていた、
シェーン・マックゴーワン。
彼は『Fairytale Of New York』から9年後、
1枚のEPをリリースしている。
それがシェーン・マックゴーワン&ザ・ポープス、
1996年の『Christmas Party E.P. ’96』だ。
『Christmas Party E.P.』というタイトルだけど、
『Christmas Lullaby』以外の曲はこんな感じでクリスマスとは関係ない。
でもちゃんと裏ジャケットには、
『Happy Christmas To You And Yours From Shane MacGowan And The Popes』と書かれている。
クリスマス・パーティーという意味では、
流していて悪くないかもしれない。
A1:Christmas Lullaby
A2:Paddy Rolling Stone
B1:Hippy Hippy Shake
B2:Danny Boy
ということで、
今回のクリスマス・ソングは1曲目の『Christmas Lullaby』。
もちろん、
ジョン・ラターが指揮者デビッド・ウィルコックの為につくった同タイトルの合唱曲とは違う。
つくったのは、
シェーン・マックゴーワン。
歌の中で、
Tura lura luray
Shane MacGowan And The Popes – Christmas Lullaby
Tura lura lie
Tura lura luray
It’s a Christmas lullaby
って出てくるけど、
これって『Tura Lura Lural (That’s an Irish Lullaby)』へのオマージュなのかな?
元々は『Too-Ra-Loo-Ra-Loo-Ral (That’s an Irish Lullaby) 』、
1913年ジェームズロイスシャノンがティンパンアレーのミュージカル『Shameen Dhu』の為に書いた曲。
その年にチャウンシー・オルコットが唄って、
チャート1位になっている
その後、
1944年にはビング・クロスビーのヴァージョンがやはりチャートで4位になっている。
それをヴァン・モリスンがザ・バンドの最後のコンサートで、
リチャード・マニュエルと一緒に唄ったものだね。
途中で、
こんな歌詞が出てくる。
Heres to all the little kids
Shane MacGowan And The Popes – Christmas Lullaby
Who haven’t got no clothes
Heres to all the little kids
Who haven’t got no homes
It’s Christmas time in Palastine
It’s Christmas in Beirut
They’re scrapping ‘round for rice
Not for tutti fruits
And the Christmas lights, they blew up
Now the ‘lecky’s all gone dead
I look like a coal miner
And I’ve a pain inside my head
服のない全ての子供達に乾杯
家のない全ての子供達に乾杯
パレスチナではクリスマス
ベイルートではクリスマス
彼らは米の為に喧嘩するのさ
砂糖菓子の為にではなくてね
クリスマスの光は爆発の閃光だ
電気は全て死んじまって
まるで炭鉱夫さ
そしてオレは頭の中に痛みを感じる
やはりクリスマスは楽しいばかりじゃあないんだ、
ヴァージョンの歌だね。
というわけで…
今回のクリスマス・ソングは、
ポーグスのヴォーカルで作詞・作曲も手掛けていたシェーン・マックゴーワン。
彼がシェーン・マックゴーワン&ザ・ポープスとして、
1996年にリリースした『Christmas Party E.P. ’96』の1曲目『Christmas Lullaby』をお届けしました。
おまけ
♫ Tura Lura Lural (That’s an Irish Lullaby) ♫
The Band feat. Van Morrison
♫ Too-Ra-Loo-Ra-Loo-Ral (That’s an Irish Lullaby) ♫
Chauncey Olcott
♫ Too-Ra-Loo-Ra-Loo-Ral (That’s an Irish Lullaby) ♫
Bing Crosby
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