モーツァルト
アマデウス・モーツァルトもその一人だったと言われている。
街とその不確かな壁 p419
ここではサヴァン症候群のことが出てきて、
その一人だったと言われているモーツァルトの名前が出てくるだけで音楽が流れているわけじゃあない。
でもまあモーツァルトは村上作品によく出てくる(かなりの頻度だ)し、
名前が出てくれば当然頭の中でいろいろなメロディが鳴り出するものなのだ。
それでよく出てくるって、
いったいどれくらい出てきただろう?
と考え出すと、
急に気になってきた。
そんなわけで、
取り敢えず脇道に逸れるけどしばらく短編以外に出てくるモーツァルトを羅列していこう。
村上春樹【風の歌を聴け】の中のモーツァルト
先ずは最初の物語、
【風の歌を聴け】の中に出てくるモーツァルト。
正面の壁からはモーツァルトの肖像画が臆病な猫みたいにうらめし気に僕をにらんでいた。
風の歌を聴け
モーツァルトの肖像画が出てくるだけで、
モーツァルトの音楽が流れているわけではない。
モーツァルトの肖像画
ここに出てくる肖像画がどんなものなのか?はここでは関係ないが、
思い浮かべるのはバーバラ・クラフトが1812年に描いたものかなあ。
Barbara Krafft
バーバラ・クラフト
1764年4月1日 – 1825年9月28日
オーストリアの画家
これは、
モーツァルトが亡くなってから28年後に描かれた作品。
もちろん写真なんてない時代だから、
他のモーツァルトを描いたものを参考にしている。
ヨハン・ネポムク・デラ・クローチェが1780年ころに描いたもので、
両親と姉と一緒に描いたやつだね。
Johann Nepomuk della Croce
ヨハン・ネポムク・デラ・クローチェ
1736年8月7日 – 1819年3月4日
オーストリアの画家
両親とは言っても、
母アンナ・マリアは既に亡くなっていたので壁に掛けられた肖像画として描かれているけど。
このいわゆるモーツァルト・ファミリーでは、
モーツァルトが姉と連弾している(こちら目線で弾いちゃあいないみたいだけど)。
四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)
父もヴァイオリンを持っているけど、
取り敢えず無視して【四手のためのピアノソナタ】を1曲。
全部で6曲あって、
1曲は未完成。
その中から、
四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)。
モーツァルトが16歳の時にザルツブルクで作曲、
姉と連弾する為に作曲したと考えられている。
Sonate in D für Klavier zu vier Händen KV 381 (123a)
四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381 (123a)
第1楽章 Allegro ニ長調 4分の4拍子 ソナタ形式
第2楽章 Andante ト長調 4分の3拍子 ソナタ形式
第3楽章 Allegro molto ニ長調 4分の2拍子 ソナタ形式
マルタ・アルゲリッチ/アレクサンドル・ラビノヴィチ
マルタ・アルゲリッチと、
アレクサンドル・ラビノヴィチの連弾で。
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