Heartbreaker+A Day in the Life=傘がない?
雷鳴の轟く豪雨の後楽園球場での伝説のライブ、
1971年7月17日『ロック・カーニバル#6』。
そこでグランド・ファンク・レイルロードの『Heartbreaker』を聴いて生まれたらしい曲が、
井上陽水の『傘がない』だ。
その歌詞、
都会では自殺する若者が増えている
―井上陽水;傘がない
今朝来た新聞の片隅に書いていた
は、
ビートルズ1967年の『A Day in the Life』の入口、
I read the news today, oh boy.
―The Beatles;A Day in the Life
からインスパイアされたという。
それが本当なのかどうか?はよく知らないんだけど、
曲を聴いて歌詞を読めば確かにそうかもなとは思う。
コレをパクリと言うのか?といえば、
どっちだって良いということになる。
曲のメロディやアレンジが似ているものを見つけるのは、
案外楽しいことだからだ。
もちろんめくじら立ててグランド・ファンクの方が全然良いとか、
パクっってんじねーよとかおっしゃる方もいるかもしれない。
でも、
それはそれで人それぞれだから否定はしないけれどお友達にはなりたくない。
まあ、
向こうから願い下げだろうけど。
村上春樹作品に登場する井上陽水
ところで村上春樹作品に井上陽水が出てくることはあるのか?といえば、
もちろんある。
小説なら『1Q84』のBook3。
天吾が父親が入院している病院の看護婦とスナックに行って、
うろ覚えに覚えている井上陽水の曲を一曲だけ歌ったというシーンある。
雑誌『アンアン』に連載された人気エッセイ・シリーズ52編収録の、
『村上ラヂオ2 おおきなかぶ、むずかしいアボカド』にも登場する。
村上春樹がローマに住んでいる時、
村上龍が仕事でイタリアに来る際にリクエストに応えて日本語の歌のカセットテープを見つくろって持ってきてくれたそうだ。
その中には井上陽水の『ネガティヴ』と小泉今日子の『バラード・クラシックス』が入っていて、
気に入ってよく聴いていたらしい。
Grand Funk Railroad – Heartbreaker
そんなわけで、
先ずはグランド・ファンク・レイルロードの『Heartbreaker』を今度はライブ・バージョンで聴いてみよう。
1970年リリースの『Live Album』からだ。
The Beatles – A Day in the Life
続いてはビートルズ1967年のアルバム、
『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』に入っている『A Day in the Life』。
井上陽水 – 傘がない
そして井上陽水の『傘がない』。
アンドレ・カンドレとして活動していた井上陽水の、
陽水名義の再デビューアルバム『断絶』に入っている。
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