村上春樹作品で流れる音楽たち

古風なジャズ『テディ・ウィルソン/ヴィック・ディッケンソン/バック・クレイトン』

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは、『テディ・ウィルソン、ヴィック・ディッケンソン、バック・クレイトン、そういう古風なジャズ』。こういった感じの音をときどき無性に聴きたくなるという気持ちは何となくわかる気がするな。

エロール・ガーナーの『ムーングロウ』/バディー・デフランコの『言い出しかねて』

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは、音符が読めなかった左利きのジャズ・ピアニストであるエロール・ガーナーの『ムーングロウ』とビ・バップ以降もモダンなアプローチを追求し続けたバディー・デフランコの『言い出しかねて』。

『ジョージア・オン・マイ・マインド』の入った古いコロンビアのLP

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは、ビリー・ホリデーの『ジョージア・オン・マイ・マインド』の入った古いコロンビアのLP。この曲の入ったビリー・ホリデーのLPはわからないが、1941年の音源はCDで聴くことができる。

『ジェリコの戦い』が入っているコールマン・ホーキンズのLP

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは『ジェリコの戦い』が入っているコールマン・ホーキンズのLPだ。1962年8月13日・15日、ニューヨークの『ヴィレッジ・ゲイト』でのライヴをレコーディングした晩年の音は素晴らしい。

『アート・テイタム』のソロ・ピアノのレコード

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『木野』に登場するのは『アート・テイタム』。視覚障害者でありながら超絶技巧を誇り様々なジャンルのピアニストに影響を与えたアメリカのジャズ・ピアニスト。ジャズ・ピアノの神様と言われるけど、まさに神の領域。

居間のグランド・ピアノで弾く『マイ・ウェイ』

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『独立器官』に登場するのは『マイ・ウェイ』だ。クロード・フランソワのフランス語の『Comme d'habitude』の権利を手に入れたポール・アンカが英語の歌詞を書き、フランク・シントラが唄った曲だね。

真夜中にFM番組でよくかかるような『バリー・ホワイトの音楽』

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『独立器官』に登場するのは『バリー・ホワイト』だ。『その声は僕にバリー・ホワイトの音楽を思い出させた。』。彼が2003年に亡くなった時も、亡くなる前も、亡くなってからも、殆ど彼の曲を聴いたことはないな。

『シューベルト』や『メンデルスゾーン』の室内楽

村上春樹の短編集『女のいない男たち』の『独立器官』に登場するのは『シューベルトとメンデルスゾーンの室内楽』だ。正直これまであまり聴いてこなかった2人の早熟な天才作曲家の曲を選ぶのは難しい。知っていて選べないのではなく、知らな過ぎて選べない。

若い女性ピアニストが『ライク・サムワン・イン・ラブ』を弾いていた

村上春樹短編集『女のいない男たち』の『イエスタデイ』に登場するのは『ライク・サムワン・イン・ラブ』。ジョニー・バークが詩を書き、ジミー・ヴァン・ヒューゼンが曲を付けた曲。ビル・エヴァンスとエラ・フィッツジェラルドの2つのバージョンを聴こう。

『オブラディ・オブラダ』みたいな人生

村上春樹短編集『女のいない男たち』の『イエスタデイ』に登場するのは『オブラディ・オブラダ』だ。ナイジェリア人のコンガ奏者ジミー・スコットがよく口にしていた『Ob-La-Di, Ob-La-Da Life goes on, bra』から流用。
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