Ridolfo Luigi Boccherini:Cello concert No.9 Bb-Major G.482
村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
6)はボッケリーニ チェロ協奏曲第9番 変ロ長調 G.482。
曲の構成
この曲は、
3つの楽章から成る。
第1楽章 アレグロ・モデラート 変ロ長調 ソナタ形式
第2楽章 グリュッツマッハー版:アダージョ・ノン・トロッポ ト短調
原譜:アンダンテ・グラチオーソ 変ホ長調
第3楽章 ロンド(アレグロ) 変ロ長調
ボッケリーニ チェロ協奏曲第9番 変ロ長調 G.482 5枚のレコード
ここでは、
5枚のレコードが紹介されている。
・ピエール・フルニエ(Pierre Fournier)
/カール・ミュンヒンガー(Karl Münchinger)
/シュトゥットガルト室内管弦楽団(Stuttgarter Kammerorchester)1954年
・ピエール・フルニエ(Pierre Fournier)
/ルドルフ・バウムガルトナー(Rudolf Baumgartner)
/ルツェルン祝祭管弦楽団(Orchestre du Festival de Lucerne)1963年
・ルートヴィヒ・ヘルシャー(Ludwig Hoelscher)
/オットー・マツェラート(Otto Matzerath)
/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)1957年
・アントニオ・ヤニグロ(Antonio Janigro)
/ザグレブ室内合奏団(Zagrebački solisti)1960年
・アントニオ・ヤニグロ(Antonio Janigro)
/フェリックス・プロハスカ(Felix Prohaska)
/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(Wiener Staatsoper Orchester)1952年
・ルドゥ・アルドゥレスク(Radu Aldulescu)
/ミルチャ・バサラブ(Mircea Basarab)
/ブカレスト国立放送管弦楽団(Staatliche Philharmonie Bukarest)1968年
ピエール・フルニエ/カール・ミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内管弦楽団
1枚目はカール・ミュンヒンガー指揮、
シュトゥットガルト室内管弦楽団。
チェロは、
ピエール・フルニエ。
ピエール・フルニエ/ルドルフ・バウムガルトナー/ルツェルン祝祭管弦楽団
2枚目はルドルフ・バウムガルトナー指揮、
ルツェルン祝祭管弦楽団。
チェロは、
1枚目と同じくピエール・フルニエ。
ルートヴィヒ・ヘルシャー/オットー・マツェラート/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
3枚目はオットー・マツェラート指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
チェロは、
ルートヴィヒ・ヘルシャー。
アントニオ・ヤニグロ/ザグレブ室内合奏団
4枚目はアントニオ・ヤニグロが指揮とチェロ、
ザグレブ室内合奏団。
アントニオ・ヤニグロ/フェリックス・プロハスカ/ウィーン国立歌劇場管弦楽団
フェリックス・プロハスカ指揮、
ウィーン国立歌劇場管弦楽団。
チェロは、
3枚目と同じくアントニオ・ヤニグロ。
ただこの音は、
残念ながら見つからず。
ルドゥ・アルドゥレスク/ミルチャ・バサラブ/ブカレスト国立放送管弦楽団
5枚目はミルチャ・バサラブ指揮、
ブカレスト国立放送管弦楽団。
チェロは、
ルドゥ・アルドゥレスク。
これも残念ながら、
音が見つからず。
おまけ
さて、
今回はボッケリーニ:チェロ協奏曲第9番 変ロ長調 G.482。
プッチーニの生誕地としても有名な、
当時弦楽器が盛んだったイタリアのルッカで生まれたボッケリーニ。
ハイドンやモーツァルトほど有名ではないだろうけど、
数多くの作品を残している。
今回のチェロ協奏曲は、
13曲(1曲は偽作らしい)ある中の1曲。
そもそもこの人は、
かなり有名なチェロリストだったみたいだ。
それでこの曲は、
1895年ドイツのチェリストのグリュッツマッハーが校訂(編作?)して広く知られるようになった。
ただこのグリュッツマッハー版は、
元々の第9番とは異なる作品の楽章や断片を用いたものらしい。
なので、
この曲は2つのバージョンがあるわけで。
そして元々のものが発見されてからも、
グリュッツマッハー版も多く演奏されているわけで。
ということは、
このグリュッツマッハー版は良くできているということだね。
確かに元々の曲を聴くと随分と違うし、
グリュッツマッハー版の方が良い気がしないでもないが。
最後にオリジナルの方を、
ヨーヨーマのチェロで。
指揮はトン・コープマン、
アムステルダム・バロック管弦楽団。
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