23曲目は3枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
23曲目はベートーヴェン:七重奏曲変ホ長調作品20。
ベートーヴェン初期、
1799-1800年に作曲された作品。
初期の作品だけに、
まだベートーヴェンは独自性は薄い感じ。
本人も、
この曲は大衆迎合と考えていたっぽい。
本文にもあったけれど、
モーツァルトのディヴェルティメント(喜遊曲)みたいでもある。
この曲はベートーヴェン自身による、
ピアノ三重奏への編曲版もある(ピアノ三重奏曲第8番 変ホ長調 作品38)。
七重奏っていうくらいだから、
もちろん7つの楽器が使われている。
使われている楽器は、
・クラリネット
・ファゴット
・ホルン、
・ヴァイオリン
・ヴィオラ
・チェロ
・コントラバス
の7つ。
シューベルトはこの曲をモデルに、
八重奏曲(八重奏曲 ヘ長調 D803)をつくっている。
加わった楽器は、
ヴァイオリンを1本増やしただけだけど。
曲の構成
曲は、
6つの楽章から成っている。
第1楽章
アダージョ – アレグロ・コン・ブリオ
変ホ長調
4分の4拍子
ソナタ形式
第2楽章
アダージョ・カンタービレ
変イ長調
8分の9拍子
緩徐楽章
第3楽章
テンポ・ディ・メヌエット – トリオ
変ホ長調
4分の3拍子
メヌエット
第4楽章
主題と変奏
アンダンテ
変ロ長調
4分の2拍子
変奏曲形式
第5楽章
スケルツォ:アレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェ
- トリオ
変ホ長調
4分の3拍子
スケルツォ
第6楽章
アンダンテ・コン・モート・アッラ・マルチャ
- プレスト
変ホ短調
- 変ホ長調
4分の4拍子
ソナタ形式
ウィーン八重奏団
Wiener Oktett
Bassoon-Rudolf Hanzl
Cello-Nikolaus Hübner
Clarinet-Alfred Boskovsky
Double Bass-Johann Krump
Horn-Josef Veleba
Viola-Günther Breitenbach
Violin-Willi Boskovsky-
Beethoven:
Septet in E-Flat Major,Op.20
1959年
ウィーン八重奏団メンバー
バスーン-ルドルフ・ハンツル
チェロ-ニコラウス・ヒュープナー
クラリネット-アルフレート・ボスコフスキ
コントラバス-ヨハン・クルンプ
ホルン-ヨーゼフ・フェレバ
ヴィオラ-ギュンター・ブライテンバッハ
ヴァイオリン-ヴィリー・ボスコフスキー
バリリ四重奏団
Barylli String Ensemble,
Vienna Philharmonic Wind Group-
Beethoven:
Septet in E-Flat Major,Op.20
音源は見つからず。
トスカニーニ
Arturo Toscanini,
The NBC Symphony Orchestra-
Beethven:
Septet in E-Flat Major,Op.20
1951年
指揮:アルトゥール・トスカニーニ
演奏:NBC交響楽団
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
23曲目は、
ベートーヴェン:七重奏曲変ホ長調作品20をお届けしました。
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