24曲目は3枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
24曲目はバルトーク:弦楽四重奏曲第4番。
バルトークの弦楽四重奏曲は、
全部で6つある。
・弦楽四重奏曲第1番 Sz.40(1908年)
・弦楽四重奏曲第2番 Sz.67(1915-17年)
・弦楽四重奏曲第3番 Sz.85(1927年)
・弦楽四重奏曲第4番 Sz.91(1928年)
・弦楽四重奏曲第5番 Sz.102(1934年)
・弦楽四重奏曲第6番 Sz.114(1939年)
その中の、
今回はそのまま4番目の曲。
作曲されたのは、
1928年のことで3番の翌年につくられている。
他の作品の間はもう少し空いているけど、
3番と4番は2年連続でつくられている。
この4番はプロ・アルテ弦楽四重奏団が、
献呈を受けている。
初演は曲が完成した翌年、
1929年のこと。
ただ、
プロ・アルテ弦楽四重奏団がこの曲を披露したのは更に翌年の1930年。
初演は、
第1.2番の献呈を受けているヴァルトバウエル弦楽四重奏団が行っている。
本文ではバルトークの四重奏曲について、
よほどタフな筋金入りクラシック・ファンでなければまず怯んでしまうのではないかとのことだ。
でも、
まったくもってそんなことはない。
ボクは全く筋金入りのクラシック・ファンではないが、
ある意味気軽に聴ける。
まあ、
個人的推測と書いてあるからね。
個人的なものだし、
推測だから当て嵌まらない場合だってあるのだ。
曲の構成
それでこの曲は、
5つの楽章から成っている。
第1楽章と第5楽章、
第2楽章と第4楽章とが速度・拍子・形式の上で似ている。
そして、
中間の第3楽章は3部形式。
その第1部と第3部が、
それぞれ第1楽章・第5楽章と動機上の関連を持っている。
いわゆるアーチ構造、
シンメトリカルな構成。
第1楽章
アレグロ
第2楽章
プレスティッシモ・コン・ソルディーノ
第3楽章
ノン・トロッポ・レント
第4楽章
アレグロ・ピッツィカート
第5楽章
アレグロ・モルト
ジュリアード弦楽四重奏団
Juilliard String Quartet-
Bartók:
String Quartet No. 4, BB 95
1963年
演奏:ジュリアード弦楽四重奏団
タートライ弦楽四重奏団
Tátrai Quartet-
Bartók:
String Quartet No. 4, BB 95
1960年代半ば
演奏:タ―トライ四重奏団
ノヴァーク弦楽四重奏団
Novak Quartet-
Bartók:
String Quartet No. 4, BB 95
1968年
演奏:ノヴァーク弦楽四重奏団
これは残念ながら、
音が見つからず。
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
24曲目は、
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番をお届けしました。
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