Lady Madonna

The Beatles: Lady Madonna

Written by: Lennon-McCartney
Recorded: 3, 6 February 1968
Producer: George Martin
Engineer: Ken Scott, Geoff Emerick

Released（UK）: 15 March 1968 Single
Released（US）: 18 March 1968 Single

Personnel:
　John Lennon –
　　backing vocal, guitar, handclaps
　Paul McCartney –
　　lead vocal, piano, bass, handclaps
　George Harrison –
　　backing vocal, guitar, handclaps
　Ringo Starr –
　　drums, drums (with brushes), handclaps
　Ronnie Scott, Bill Povey –
　　tenor saxophones
　Harry Klein, Bill Jackman –
　　baritone saxophones

実質、
ポールの曲。

ビートルズ英国での17枚目のオリジナル・シングル、
これがパーロフォンからリリースした最後となる。

B面は、
ジョージの『The Inner Light』。

Track	Title	Written by
A	Lady Madonna	Lennon, McCartney
B	The Inner Light	Harrison

The original concept was the Virgin Mary
but it quickly became symbolic of every woman;
the Madonna image but as applied to ordinary working class woman.
It’s really a tribute to the mother figure,
it’s a tribute to women. 
‘Your Mother Should Know’ is another.
I think women are very strong,
they put up with a lot of s**t,
they put up with the pain of having a child,
of raising it,
cooking for it,
they are basically skivvies a lot of their lives,
so I always want to pay a tribute to them.

―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles

元々のコンセプトは聖母マリアだったけど
すぐにすべての女性の象徴になったんだ
マドンナのイメージを普通の労働者階級の女性に当てはめたもの
これは本当に母親像への賛辞であり女性への賛辞だ
‘Your Mother Should Know’ もそのひとつ
女性はとても強いと思う
女性たちは多くの苦労に耐え
子供を産むこと育てること
料理をすることの苦痛に耐え
基本的に人生の大半を家政婦として過ごす
だからいつも女性たちに賛辞を捧げたいんだ

One particular issue I saw in the Sixties had a woman,
and she looked very proud and she had a baby.
And I saw that as a kind of Madonna thing,
mother and child,
and I just… You know,
sometimes you see pictures of mothers and you go,
‘She’s a good mother.’
You could just tell there’s a bond and it just affected me, that photo.
And so I was inspired to write ‘Lady Madonna’, my song, from that photo.

―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles

60年代に見たある号には
とても誇らしげな表情の女性がいて赤ちゃん抱いていたんだ
それをマドンナ的なもの
母と子のようなものだと思ったんだ
母親の写真を見ると ‘彼女は良い母親だ‘ と思うことがある
絆があることがわかりその写真が影響を及ぼしたんだ
それでその写真からインスピレーションを受けて ‘Lady Madonna’ を書いたのさ

ここに出てくる雑誌はナショナル・ジオグラフィック誌1965年1月号で、
で写真は『American Special Forces in Action in Vietnam』の記事に添付されていたもの。

‘Lady Madonna’ was me sitting down at the piano
trying to write a bluesy boogie-woogie thing.
I got my left hand doing an arpeggio thing with the chord,
an ascending boogie-woogie left hand,
then a descending right hand.
I always liked that,
the juxtaposition of a line going down meeting a line going up.
That was basically what it was.
It reminded me of Fats Domino for some reason,
so I started singing a Fats Domino impression.
It took my voice to a very odd place.

―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles

‘Lady Madonna’ はピアノの前に座って
ブルージーなブギウギを書こうとしていた曲
左手でコードに合わせてアルペジオを弾いて
左手でブギウギを上昇させ右手で下降させるんだ
下降するラインと上昇するラインが出会うという対比がずっと好きだった
基本的にはそういう曲
なぜかファッツ・ドミノを思い出したので
ファッツ・ドミノの真似をして歌い始めた
声はすごく思いがけないところまでいったんだ

Bad Penny Blues

この曲のピアノ・パートは、
ハンフリー・リトルトンの『Bad Penny Blues』が元になっているとよく言われる。

書いたのは、
リトルトン自身で彼のバンドと共に吹き込んでいる。

1956年のシングルA面で、
B面がバーニス・ペトケレが書いた『Close Your Eyes』。

Track	Title	Written by
A	Bad Penny Blues	Lyttelton
B	Close Your Eyes	Petkere

Blue Monday

あと歌詞については、
ファッツ・ドミノ1954年のシングル『Blue Monday』からの影響があると言われている。

書いたのは、
ドミノとデイヴ・バーソロミュー。

ピンキー・トムリン / アール・ハッチ / コイ・ポー / ジミー・グリアが書いた、
『What’s The Reason I’m Not Pleasing You』をB面にA面でリリースされている。

Track	Title	Written by
A	Blue Monday	Bartholomew, Domino
B	What’s The Reason I’m Not Pleasing You	Tomlin, Hatch, Poe, Grier

ドミノの方は働く男性の日々の苦境だけど、
それを女性視点にしたのが『Lady Madonna』というわけ。

Recording

1968/2/3、
アビイ・ロード第3スタジオ。

先ずポールのピアノとリンゴのブラシで、
リズム・トラックを3テイク吹き込む。

テイク3にベースとギターとドラム、
スキャットをオーバー・ダブ。

2/6、
アビイ・ロード第1スタジオ。

テイク3をリダクションして、
テイク4を作成。

ポールの2ndヴォーカルとピアノとハンドクラップ、
ジョンとジョージの『see how they run』のコーラスと間奏部分の3人のコーラスをオーバー・ダブ。

ちなみに間奏部分のくぐもった音は、
口を手で押さえてハミングしたもの。

テイク4をリダクション、
テイク5を作成。

そこに急遽集められたサックス・プレーヤー4人が、
ブラス・セクションをオーバー・ダブして完成。

The Beatles Complete On Ukulele, Amanda Homi: Lady Madonna

相変わらずアプローチがちょっと違う、
ザ・ビートルズ・コンプリート・オン・ウクレレ。

既に、
何回か曲が出てきている『Yellow Submarine』に収録。

今回は、
ゲストがアマンダ・ホミ。

レコードのパチパチというノイズが入っていて、
昔のレコードをかけているイメージ。

Björn Thoroddsen: Lady Madonna

ビョルン・トロドセン、
2015年のアルバム『Björn Thoroddsen Plays The Beatles』収録。

この感じのアコギのカヴァー、
なかなか聴いていて楽しい。

おまけ Björn Thoroddsen: Björn Thoroddsen Plays The Beatles

このアルバムはタイトル通り、
丸々ビートルズのカヴァー。

結構いい感じなので、
全曲聴いておきたい。

Lady Madonna 関連 Playlist

最後に、
Lady Madonna 関連 Playlist。

36曲、
1時間43分。

ビートルズをカヴァーした他の曲はこちら

ビートルズをカヴァーした曲

The Beatles Cover Songs

5thworld.izakayahopping.com

ビートルズをカヴァーしたベスト・トラック A – Z

The Best Beatles Covers Title begins with "A-Z（still in progress）"

ビートルズの曲（オリジナルもカヴァーも公式213曲）をカヴァーしたベスト・トラック"A-Z"。日々追加されている進化系プレイリスト。タイトルをクリックするとその曲の記事に。アーティストをクリックするとカヴァーしているアーティストの記事に。

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