Come Together

The Beatles: Come Together

1969年9月26日リリース。
11枚目の英国オリジナル・アルバム『Abbey Road』収録曲。

実質、
ジョンの曲。

この曲は、
ビートルズ既存のアルバムからの最初のUKシングル。

ジョージの『Something』と共に、
両A面でリリースされている。

Track	Title	Written by
A	Something	Harrison
B	Come Together	Lennon, McCartney

元々はカリフォルニア州知事選で、
ロナルド・レーガンに対抗するティモシー・リアリーの選挙運動のために書かれた。

ただ結局リアリーが大麻所持で投獄されて選挙運動は終了、
ジョンはビートルズと共にこの曲を録音することに。

Variation

Chuck Berry: You Can’t Catch Me

‘Come Together’ is me – writing obscurely around an old Chuck Berry thing.
I left the line in ‘Here comes old flat-top.’
It is nothing like the Chuck Berry song,
but they took me to court because I admitted the influence once years ago.
I could have changed it to ‘Here comes old iron face,’
but the song remains independent of Chuck Berry or anybody else on earth.

―John Lennon, 1980 All We Are Saying, David Sheff

‘Come Together’はボクだよーチャック・ベリーの古い曲を暗に引用して書いている
‘Here comes old flat-top’ という歌詞を残したんだ
チャック・ベリーの曲とはまったく違うけど
数年前に影響を受けたことがあると認めたから裁判になったんだ
‘Here comes old iron face’と変えることもでたけど
この曲はチャック・ベリーや地球上の他の誰とも無関係さ

ここに出てくる、
チャック・ベリーの古い曲というのは『You Can’t Catch Me』。

1956年のシングルで、
同年の映画『Rock, Rock, Rock!』のための曲。

Track	Title	Written by
A	You Can’t Catch Me	C. Berry
B	Havana Moon	C. Berry

書いたのは、
ベリー自身。

同じくベリーが書いた『Havana Moon』をB面に、
A面でリリースされている。

裁判を起こしたのは、
ビッグ・セブン・ミュージックのオーナーのモリス・レヴィ。

この訴訟は1973年に法廷外で和解、
レヴィの弁護士はジョンが次のアルバムでビッグ・セブンの曲を3曲録音して補償することに合意。

その時点での3曲、
1曲はこの『You Can’t Catch Me』。

これは、
1975年の『Rock ‘n’ Roll』に収録された。

Lee Dorsey: Ya Ya

そして、
もう1曲はリー・ドーシー1961年のシングル『Ya Ya』。

Track	Title	Written by
A	Ya Ya	Dorsey, Robinson
B	Give Me You	N. Niville

書いたのは、
ドーシーとボビー・ロビンソン。

ナオミ・ネヴィルが書いた『Give Me You』をB面に、
A面でリリースされている。

ジョンはまだ11歳のジュリアン・レノンのスネア・ドラムと共に、
この曲の短いヴァージョンを1974年の『Walls and Bridges』に収録。

更に、
1975年の『Rock ‘n’ Roll』にも収録。

Rosie And The Originals: Angel Baby

そして、
1960年ロージー＆ザ・オリジナルズのシングル『Angel Baby』。

Track	Title	Written by
A	Angel Baby	David Ponci
B	Give Me Love	David Ponci

書いたのは、
デイビット・ポンシ。

同じポンシが書いた『Give Me Love』をB面に、
A面でリリースされている。

ジョンのカヴァ―は生前にはリリースされなかったが、
1986年のアルバム『Menlove Ave.』に収録された。

おまけ John Lennon: Rock ‘n’ Roll

このアルバムには、
他にも1950年代後半から1960年代前半の曲がいろいろと詰まっている。

ここはやはりオリジナルと、
ジョンのヴァージョンを全部聴いておこう。

Be-Bop-A-Lula

ジーン・ヴィンセント&ヒズ・ブルー・キャップス、
1956年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Be-Bop-A-Lula	Sheriff Tex Davis, Gene Vincent
B	Woman Love	Jack Rhodes, Dick Reynolds

書いたのは、
ジーン・ヴィンセント / ドナルド・グレイブス / ビル・「シェリフ・テックス」・デイビス。

ジャック・ローズとディック・レイノルズが書いた『Woman Love』をB面に、
A面でリリースされている。

Stand By Me

ベン・E・キング、
1961年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Be-Bop-A-Lula	Sheriff Tex Davis, Gene Vincent
B	Woman Love	Jack Rhodes, Dick Reynolds

書いたのは、
キングとエルモ・グリック（ジェリー・ライバーとマイク・ストーラー）。

ライバーとストーラーが書いた『On The Horizon』をB面に、
A面でリリースされている。

ジョンはこの曲をシングル・カットして、
B面『Move Over Ms. L』と共にA面でリリースしている。

Medley: Rip It Up / Ready Teddy

リトル・リチャード、
1956年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Rip It Up	Blackwell, Marascalco
B	Ready Teddy	Blackwell, Marascalco

書いたのは、
ロバート・ブラックウェルとジョン・マラスカルコ。

同じ2人が書いた『Ready Teddy』をB面に、
A面でリリースされている。

ジョンのものは、
A面とB面のメドレー。

Ain’t That a Shame

ファッツ・ドミノ、
1955年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Ain’t That a Shame	A. Domino, D. Bartholomew
B	La-La	A. Domino, D. Bartholomew

書いたのは、
ドミノとデイヴ・バーソロミュー。

同じ2人が書いた『La-La』をB面に、
A面でリリースされている。

Do You Want to Dance

ボビー・フリーマン、
1958年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Do You Want to Dance	Bobby Freeman
B	Big Fat Woman	Bobby Freeman

書いたのは、
フリーマン自身。

同じくフリーマンが書いた『Big Fat Woman』をB面に、
A面でリリースされている。

Sweet Little Sixteen

チャック・ベリー、
1958年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Sweet Little Sixteen	C. Berry
B	Reelin And Rocking	C. Berry

書いたのは、
ベリー自身。

同じくベリーが書いた『Reelin And Rocking』をB面に、
A面でリリースされている。

Slippin’ and Slidin’

リトル・リチャード、
1956年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Long Tall Sally	E. Johnson
B	Slippin’ and Slidin’	R. Penniman

書いたのは、
リチャード・ペニマン（リトル・リチャード）。

エノトリス・ジョンソンが書いた『Long Tall Sally』をA面に、
B面でリリース。

Peggy Sue

バディ・ホリー、
1957年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Peggy Sue	Jerry Allison, Norman Petty
B	Everyday	Charles Hardin, Norman Petty

書いたのは、
ジェリー・アリソンとノーマン・ペティ。

ホリーとペティが書いた『Everyday』をB面に、
A面でリリース。

Medley: Bring It On Home / Send Me Some Lovi

サム・クック、
1962年のシングルが『Bring It On Home』。

Track	Title	Written by
A	Bring It On Home To Me	Sam Cooke
B	Having A Party	Sam Cooke

書いたのは、
クック自身。

同じくクックは書いた『Having A Party』をB面に、
A面でリリース。

リトル・リチャード、
1957年のシングルが『Send Me Some Lovin’』。

Track	Title	Written by
A	Lucille	Sam Cooke
B	Send Me Some Lovin’	Sam Cooke

書いたのは、
ジョン・S・マラスカルソとレオ・プライス。

アルバート・コリンズとリチャード・ペニマン（リトル・リチャード）が書いた『Lucille』をA面に、
B面でリリース。

Bony Moronie

ラリー・ウィリアムズ、
1957年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Bony Moronie	L. Williams
B	You Bug Me, Baby‘	Williams, Bono

書いたのは、
ウィリアムズ自身。

ウィリアムズとソニー・ボノが書いた『You Bug Me, Baby』をB面に、
A面でリリース。

Just Because

ロイド・プライス、
1957年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Just Because	Price
B	Why	Price

書いたのは、
プライス自身。

同じくぽプライスが書いた『Why』をB面に、
A面でリリース。

Aerosmith: Come Together

さて『Come Together』のカヴァー、
最初に思い浮かぶのはエアロスミスか。

元々はマイケル・シュルツ監督の映画、
1978年公開の『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』の挿入歌。

ジョー・ペリーを除くメンバーとジャック・ダグラスが書いた『Kings And Queens』をB面に、
A面でリリース。

Track	Title	Written by
A	Come Together	J. Lennon, P. McCartney
B	Kings And Queens	T. Hamilton, J. Kramer, S. Tyler, B. Whitford, J. Douglas

Ike & Tina Turner: Come Together

アイク＆ティナ・ターナー、
1969年のシングル。

Track	Title	Written by
A	Come Together	J. Lennon, P. McCartney
B	Honky Tonk Women	M. Jagger, K. Richards

前年のストーンズとのツアー後、
ロックをレパートリーに取り入れ始めた中でのリリース。

B面はそのストーンズの作品、
1969年の『Honky Tonk Women』。

Paul Weller: Come Together

ポール・ウエラ―、
2004年の『Studio 150』のUK盤ボーナス・トラック。

UKではシングル・カットされて、
ゴードン・ライトフットがオリジナルの『Early Morning Rain』のB面でリリース。

Track	Title	Written by
A	Early Morning Rain	Lightfoot
B	Come Together	Lennon, McCartney

随分と地味な曲を選んでA面にしているんだけど、
それはそれでなかなか味がある。

ビートルズのカヴァーの方は、
ポール・ウェラーだからカッコいいに決まっている。

The Smokin’ Mojo Filters: Come Together

そのポール・ウェラーとノエル・ギャラガー、
ポール・マッカートニーが一緒に演ったのがスモーキン・モジョ・フィルターズ名義のもの。

ボスニア・ヘルツェゴビナなどの戦争被害地域に援助を提供するウォー・チャイルド慈善団体、
その資金集めを目的とした1995年のチャリティー・アルバム『The Help Album』収録曲。

このアルバムは1995 年9月4日月曜日に1日で録音され、
5日火曜日にミックスされて9日土曜日には店頭に並ぶという速さでリリースされている。

Come Together 関連 Playlist

最後に、
Come Together 関連 Playlistを。

538曲、
2時間49分。

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