オブラディ・オブラダはもうわざわざ聴くことはない
日曜日にはみんなで多摩川べりに行って遊んで、
―村上春樹-イエスタデイ
オブラディ・オブラダ…もちろんそういう人生もぜんぜん悪くないと思うよ。
ここに出てくる『オブラディ・オブラダ…』みたいな人生って、
いったいどんな人生なのかね?
曲として登場しているわけではなさそうだけど、
ビートルズの曲のタイトルであることは違いない。
オブラディ・オブラダ…この能天気な歌はいかにもポールの曲らしいけど、
わざわざ聴くことはまずない。
もちろんビートルズ聴き始めの小学生の頃は、
一緒に唄って楽しんでいたけどもうそんなことはしない。
だからといって嫌いなわけじゃあないし、
流れてくればついつい口ずさんでしまう。
でもわざわざは流さないのだ。
そんなものだ。
Ob-La-Di,Ob-La-Da Life goes on,braはジミー・スコットの口癖
この『Ob-La-Di, Ob-La-Da』という言葉は、
ポールの知り合いのナイジェリア人のコンガ奏者ジミー・スコットがよく口にしていた『Ob-La-Di, Ob-La-Da Life goes on, bra』から流用したものだ。
案の定、
後から金銭を要求されたみたいだけどポールは拒否したらしい。
まあ本当に彼の造語なら、
払ってあげるだけの価値はあると思う。
金額はわからないけど小切手くらいは渡したみたいだけど、
そうなるともっともっととなってしまいがちだ。
その後に彼が事件を起こした時、
法定費用を払ってチャラになったみたいだ。
ちなみにジミー・スコットの演奏したコンガは、
リリース版では聴こえてこない。
その後ずいぶん経ってリリースされた、
『The Beatles’ Anthology 3』の中には収められている。
The Beatles – Ob-La-Di,Ob-La-Da
というわけで、
ビートルズで『Ob-La-Di, Ob-La-Da』。
短編集『女のいない男たち』で流れる他の音たちはこちら!
女のいない男たち
村上春樹 『女のいない男たち』 で流れる音楽たち
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くよくよ悩まず拒まずに、そこにある出会いや縁を大事に自然に身を任せて、与えられた自分の役割をこなす、そうやって人生が切り開かれていくってことですかね。真っ暗闇やどん底にいる人、複雑に考えすぎて悩む人こそこのシンプルな人生の教訓を唱えて、幸せになってほしい。
良く働いて良い働きをしよう そうすれば人生はうまくいく…
そうありたいものですが
そうはいかないこともあるでしょう
Ob la di, ob-la-da, life goes on, bra
まあそんなときにこそ
このフレーズを呪文のように言い続けると何かが変わるのかもしれません