The Beatles – Yellow Submarine
ヨットパーカーの正面には黄色い潜水艦の絵が描かれていた。
街とその不確かな壁 P386
ビートルズのイエロー・サブマリンだ。
厳密に言えば(こんなところで厳密に言う必要はないのだけれど)、
ここで出てくるのは音楽ではない。
ヨットパーカーに描かれている黄色い潜水艦の絵が、
ビートルズの映画『Yellow Submarine(イエロー・サブマリン)』なだけだ。
でもまあ、
黄色い潜水艦の絵はビートルズのイエロー・サブマリンだし映画の中でこの曲は流れるわけだし。
というわけで、
村上春樹【街とその不確かな壁】で流れる音楽たちの2曲目はこの曲。
In the ton where I was born
Lennon-McCartney Yellow Submarine
Lived a man who sailed to sea
And he told us of his life
In the land of submarines…
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僕の生まれた街に
一人の船乗りが住んでいた
彼は話してくれたんだ
潜水艦の中にある国の暮らしを…
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この黄色い潜水艦が出てくる映画は、
1968年に公開されている。
1969年リリースのアルバム、
この映画のサントラ『Yellow Submarine』に収録されている。
元々は、
1966年のアルバム『Revolver』の収録曲だ。
同じ年に『Eleanor Rigby』との両A面として、
シングル・リリースされている。
ビートルズのイギリスでのシングル曲で唯一、
リンゴ・スターがリード・ボーカルを務めた曲でもある。
ただBillboard Hot 100では、
第1位を獲得できなかった初のシングルになっている。
もちろん、
イギリスではチャート1位を獲得しているけど。
ちなみにイエロー・サブマリンのイラストは、
Heinz Edelmann(ハインツ・エーデルマン)が手掛けている。
ビートルズの面々は最初はこのアニメーション映画には、
全く乗り気ではなかった。
でも制作途中の試写を見てそのアート性の高さに気付いて、
急に協力体制に入ったというのは有名な話。
今見ても、
むしろ今見るとよりこの映画は素晴らしいものに思えてくる。
おまけ イエロー・サブマリン音頭
イエロー・サブマリンといえば、
どうしてもイエロー・サブマリン音頭を思い出してしまう。
大瀧詠一がプロデュースして、
金沢明子が唄ったやつだ。
日本語訳詞は松本隆、
編曲はこれが遺作となった萩原哲晶。
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