Eddie Cochran – Twenty Flight Rock
さて、
1982年のストーンズのライヴ・アルバム『Still Life』で登場するカヴァー曲。
このアルバムからの2枚目のシングルは、
以前に出てきたカヴァー曲『Time Is on My Side』。
そして、
このシングルのB面もカヴァーなのだ。
September 1982
A:Time Is on My Side
B:Twenty Flight Rock
それが今回のストーンズのカヴァー曲、
『Twenty Flight Rock』。
この曲のオリジナルは、
エディ・コクランだね。
Songwriter:
Eddie Cochran,
Ned Fairchild
1956年の映画、
『The Girl Can’t Help It(女はそれを我慢できない)』の中で初めて登場。
エディ・コクランはこの映画への出演の後、
リバティ・レコードと契約を締結。
1stアルバム、
『Singin’ to My Baby』をリリース。
1stアルバムとは言っても、
このアルバムが存命中の唯一のアルバムになってしまうんだけどね。
1960年4月、
イギリス・ツアー中であった彼は交通事故で21歳の若さで他界してしまうのだから。
シングル・リリースされたんは、
映画公開の翌年の1958年。
The Girl Can’t Help It
この映画、
動くロック スターがカラーで見られることで世界的に有名になったロックン・ロール映画だね。
1968年9月18日21時5分、
この映画が初めてBBC2が放映することになった。
ビートルズの面々は、
いつもより早くスタジオ入りしてベーシックトラックを20テイク録音。
20時30分頃には、
一旦レコーディングを中断した。
それはこの映画を観る為だった、
というエピソードがあるよね。
中断後はスタジオから1番近いポールの家にみんなで行って、
映画を観てからまたスタジオに戻ってきている。
スタジオに戻ったメンバーは、
オーバーダブのために4トラックで録音していたこの曲を8トラックレコーダーにコピー。
そして、
第22テイクにさまざまな楽器をオーバーダブ。
スタジオにいたパティやヨーコはコーラス、
ロード・マネージャーのマル・エヴァンスは手拍子でこれに参加している。
明け方の5時には、
モノラル・ミックスが作られたみたいだ。
その日レコーディングしていた曲は、
『Birthday』だった。
もう1つこの曲にまつわるのエピソードは、
更に昔に話。
1957年7月6日、
ウールトンのセントピーターズ教会の野外バザー会場で行ったコンサート。
共通の友人、
アイヴァン・ヴォーンの紹介でポールがジョンと初めて会った時の話だ。
その時に、
ポールがジョンに聴かせた歌の1つがこの曲。
ポールは普通の右利き用のギターを逆さにして弾きこなし、
歌も完璧に歌ってみせた。
そして、
15歳のポールは16歳のジョンのザ・クオリーメンに参加することになる。
The Rolling Stones – Twenty Flight Rock
ストーンズのカヴァーは、
オリジナルとはまた一味違うけれど結構良い感じだ。
オリジナルのロカビリーなアレンジとは違うけど、
これはこれでありだな。
他のカヴァー
ポール・マッカートニーが、
1988年のアルバム『Снова в СССР』でカヴァーしている。
というわけで…
今回のストーンズのカヴァー曲は、
1982年のライヴ・アルバム『Still Life』から。
エデイ・コクランがオリジナルの、
『Twenty Flight Rock』。
オリジナルとストーンズのカヴァー、
そしてポール・マッカートニーのカヴァーをお届け。
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