14曲目5枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
14曲目はレイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:タリス幻想曲。
または『トマス・タリスの主題による幻想曲』、
と呼ばれることもある。
1910年に初演され、
その後1913年と1919年に改訂されている。
この曲、
今までまともに聴いたことがない。
2004年の映画『パッション(The Passion of the Christ)』に使われていたので、
その時に聴いたことがあるくらいかもしれない。
ちなみに『トマス・ハリスの主題』というのは、
1567年に書かれた『大主教パーカーのための詩編曲』の第3曲の旋律。
別名、
『タリスのカノン』とも呼ばれている。
エリザベス1世下でイングランド国教会体制の確立した、
カンタベリー大主教マシュー・パーカーに捧げられている。
タリスは『なぜ神は怒りたまうか(Why F’umth in fight)』という
副題を付けている。
ユージン・オーマンディ
Eugene Ormandy-
Ralph Vaughan Williams:
Fantasia on a Theme by Thomas Tallis
1963年
指揮:ユージン・オーマンディ
演奏:フィラデルフィア管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト
Sir Adrian Boult-
Ralph Vaughan Williams:
Fantasia on a Theme by Thomas Tallis
1953年
指揮:サー・エイドリアン・ボールト
演奏:フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団
サー・ジョン・バルビローリ
Sir John Barbirolli-
Ralph Vaughan Williams:
Fantasia on a Theme by Thomas Tallis
1963年
指揮:サー・ジョン・バルビローリ
演奏:シンフォニア・ロンドン
レオポルド・ストコフスキー
Leopold Stokowski-
Ralph Vaughan Williams:
Fantasia on a Theme of Thomas Tallis
1952年
指揮:レオポルド・ストコフスキー
演奏:レオポルド・ストコフスキー交響楽団
カップリング、
シェーンベルクの『浄められた夜(Transfigured Night)』のことが出てくるので一緒にどうぞ。
ディミトリス・ミトロプーロス
Dimitris Mitropoulos-
Ralph Vaughan Williams:
Fantasia on a Theme of Thomas Tallis
1958年
指揮:ディミトリス・ミトロプーロス
演奏:ニューヨーク・フィルハーモニック
ディミトリ・ミトロプーロスのものは、
シェーンベルクの『浄められた夜』の方に掲載されている。
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
14曲目は、
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:タリス幻想曲をお届けしました。
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