The Inner Light

The Beatles: The Inner Light

Written by: Harrison
Recorded: 12 January; 6, 8 February 1968
Producer: George Martin
Engineer: Geoff Emerick, JP Sen, SN Gupta

Released（UK）: 15 March 1968 Single
Released（US）: 18 March 1968 Single

Personnel:
　John Lennon –
　　harmony vocals
　Paul McCartney –
　　harmony vocals
　George Harrison –
　　lead vocals, direction
　Sharad Ghosh/Hanuman Jadev –
　　shehnai
SR Kenkare –
　　flute
Ashish Khan –
　　sarod
Mahapurush Misra –
　　tabla, pakavaj
Rij Ram Desad –
　　 harmonium

書いたのは、
ジョージ。

A面『Lady Madonna』のB面ではあったけど、
やっとジョージ曲が初のシングルとなる。

この曲についてはポールはもちろん、
ジョンもとても評価したみたいだ。

Track	Title	Written by
A	Lady Madonna	Lennon, McCartney
B	The Inner Light	Harrison

インド音楽を取り入れた3曲目で、
それ以前には『Love You To』と『Within You Without You』がある。

歌詞は、
老子道徳経第47章からとられたもの。

Without taking a step outdoors
You know the whole world;
Without taking a peep out the window
You know the colour of the sky.

The more you experience,
The less you know.
The sage wanders without knowing,
Sees without looking,
Accomplishes without acting

―Lamps Of Fire – The Spirit Of Religions（老子：徳経　鑒遠第四十七）

戸を出でずして
天下を知り牖より闚わずして
天道を見る

その出ずることいよいよ遠ければ
その知ることいよいよ少なし
ここをもって聖人は行かずして知り
見ずして名かに
なさずして成る

In the original poem,
the verse says “Without going out of my door, 
I can know the ways of heaven.”
And so to prevent any misinterpretations
– and also to make the song a bit longer
– I did repeat that as a second verse but made it:
“Without going out of your door /
You can know all things on earth /
Without looking out of your window /
You can know the ways of heaven”
– so that it included everybody.

―Harrison　2002

元の詩では
この詩節は “家の外へ出なくても
天国の道を知ることができる” となっている
そこで誤解を避けるために
またこの歌をもう少し長くするために
この詩節を2番目の詩節として繰り返したけど
“家の外へ出なくても
地上のすべてを知ることができる
窓の外を見なくても
天国の道を知ることができる”
ってすべての人を対象とする詩にしたんだ

Recording

1968/1/12、
インド・ムンバイにあるEMI/HMVスタジオでバックトラックが吹き込まれている。

映画『Wonderwall』のサントラ制作の為に、
ジョージがビートルズとは離れてインドに滞在していた時。

サントラの録音が思ったよりも早く終わってスタジオを押さえてことから、
ビートルズで使うかもと雇った現地のミュージシャンを使いインストゥルメンタルを数曲録音。

その1つがこの曲で、
その時に5テイクが吹き込まれた。

2/6、
アビイ・ロード第1スタジオ。

持ち帰った2トラックのテイク5を、
アビイ・ロードの4トラック・レコーダーに移し替えこれをテイク6に。

そして最初は唄うのを躊躇っていたジョージが、
ポールに励まされてヴォーカルを吹き込む。

2/8、
ジョンとポールによる非常に短いハーモニー・ヴォ―カルのオーバー・ダブを追加して完成となる。

Anoushka Shankar / Karsh Kale: The Inner Light

前々回に出てきた、
2021年のアルバム『The Beatles And India』のDisc1『Songs Inspired By The Film』収録。

カーシュ・カーレイ、
アヌーシュカ・シャンカールのカヴァー。

インドのミュージシャンで、
楽器もインドの楽器が使われているんだけどやはりオリジナルとはちょっと違う。

それでも、
これはこれで悪くはない。

Cyndee Lee Rule: The Inner Light

クラシックのヴァイオリニストであるシンディー・リー・ルール、
2005年のアルバム『UFOsmosis』収録。

5弦ヴァイパーでホークウィンドのハーヴェイ・ベインブリッジやゴングのティム・ブレイクなど、
スペースロック・ミュージシャンと共演してきた感じのサウンドは面白い。

The Beatles Complete On Ukulele, Bryn: The Inner Light

じゃあ、
お馴染みのザ・ビートルズ・コンプリート・オン・ウクレレならどうだろう？

ゲストは、
ブリン・B・バロウズ。

いつものように即良いじゃんとはならないんだけど、
それでもやはり他とは違うアプローチは面白い。

Schola Musica, Martin Dagenais: The Inner Light

こうなったら違う意味でこの曲の美しさをということで、
グレゴリオ聖歌的カヴァー。

よくこういうカヴァーをリリースするなあと思ったけど、
たまにはこういうのもありかもしれない。

スコラ・ムジカ合唱団とマルティン・ダジェネ、
2001年のアルバム『The Beatles Gregorian Songbook (The Liverpool Manuscripts) 』収録。

おまけ The Beatles Gregorian Songbook (The Liverpool Manuscripts)

始まりは『The Abbey’s Bell』で、
鐘の音。

その後3曲1組でCantus I～IVに分かれていて、
それぞれラテン語の副題が付いていてこんな感じ。

• Cantus I – Ecce Homo
  見よ、この男だ―新約聖書 ヨハネ福音書19章5節
  　―十字架に付けられる直前のイエスの姿の図像を指す言葉
• Cantus II – Intelligenti Pauca
  知的な人にはほとんど何もない＝優れた理解者にとっては、二言三言で十分である
• Cantus III – Sit Tibi Terra Levis
  地球があなたにとって光でありますように
  ―キリスト教以前のローマ世界で墓碑銘として使用され死者の墓石の葬儀碑文の最後に表示された
  ―S・T・T・Lと短縮されることもありRequiescat in pace（R.I.P）に相当
• Cantus IV – Omnia Vincit Amor
  愛の神はすべてを征服する＝愛はすべてに打ち勝つ

The Inner Light 関連 Playlist

最後に、
The Inner Light 関連 Playlist。

35曲、
1時間57分

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ビートルズをカヴァーした曲

The Beatles Cover Songs

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ビートルズをカヴァーしたベスト・トラック A – Z

The Best Beatles Covers Title begins with "A-Z（still in progress）"

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