ビートルズがカヴァーした『Please Mister Postman』
さて、
ビートルズがカヴァーした曲。
2ndアルバム、
1963年の『With the Beatles』で取り上げた2曲目。
A1 It Won’t Be Long
A2 All I’ve Got To Do
A3 All My Loving
A4 Don’t Bother Me
A5 Little Child
A6 Till There Was You
(Meredith Willson)
A7 Please Mister Postman
(Georgia Dobbins,William Garrett,Freddie Gorman,
Brian Holland,Robert Bateman)
B1 Roll Over Beethoven
(Chuck Berry)
B2 Hold Me Tight
B3 You’ve Really Got a Hold on Me
(Smokey Robinson)
B4 I Wanna Be Your Man
B5 Devil In Her Heart
(Richard Drapkin)
B6 Not A Second Time
B7 Money (That’s What I Want)
(Janie Bradford, Berry Gordy)
Please Mister Postman
The Marvelettes – Please Mr. Postman
There must be some word today
Georgia Dobbins,William Garrett,Freddie Gorman, Brian Holland,Robert Bateman – Please Mr. Postman
From my boyfriend who’s so far away
Please, Mr. Postman, look and see
Is there a letter, a letter for me?…
今日こそ何かあるはず
遠くにいる彼氏から
郵便屋さんよく見てよ
私に手紙が来てるでしょ?…
オリジナルは、
マーヴェレッツ1961年のシングル。
Please Mr. Postman
モータウンで初めて、
Billboard Hot 100で第1位を獲得した曲。
1974年にカーペンターズがカヴァーしたヴァージョンも、
同じようにBillboard Hot 100で第1位を獲得しているのだから曲そのものがやはり良いわけだね。
ドラムは、
マーヴィン・ゲイが叩いている。
ちなみに、
この曲の続編『Twistin’ Postman』が同じ年にリリースされて少しばかりヒットしている。
And then my mama said “Look! Look!
Brian Holland/Robert Bateman (or “Brianbert”)/William “Mickey” Stevenson – Twistin’ Postman
Here comes the postman twistin’ down the avenue
He’s got a letter in his hand
And I know it has to be for you…
それからママが言ったの
見てごらんなさい!
郵便屋さんが通りを下ってくるわ
手には手紙
あれはきっとあなたのよ…
ボーイフレンドからの手紙を待ちわびていた彼女、
ようやく郵便屋さんは彼女に手紙を届けることができたというハッピー・エンド。
1955年に始まった、
ベトナム戦争。
1960年代に入ると、
アメリカの関与が強まっていく。
この時代のアメリカでは南部から多くのアフリカ系アメリカ人が仕事と解放を求め、
シカゴやデトロイトなどの北部の都市へと移動していた。
そんな彼らからの手紙を待ち望んでいる女の子たち、
実は意外にこの歌の背景は能天気な明るいものではないのだ。
The Beatles – Please Mister Postman
ビートルズ、
『With the Beatles』ではジョンがヴォーカル。
オリジナルと思うほど、
見事にハマっている。
もちろん歌詞は『From my boyfriend who’s so far away』から、
『From my girlfriend who’s so far away』に書き換えられている。
これによって、
少し切ない時代背景みたいなものはなくなってしまったけど男性が唄うのだからまあ仕方がない。
あと、
タイトルは『Please Mr. Postman』ではなくて『Please Mister Postman』になっている。
このレコーディング前の演奏を、
2013年リリースの『On Air – Live at the BBC Volume 2』で聴くことができる。
『Pop Go the Beatles, 30 July 1963』ヴァージョン、
レコーディングの一ヵ月くらい前のものだ。
他のカヴァー
それなりにカヴァーされているんだけど、
残念ながら良いと思えるものがない。
というわけで…
今回は、
ビートルズが2ndアルバム『With the Beatles』でカヴァーした曲の2曲目。
オリジナルは、
マーヴェレッツ1961年のシングル。
Please Mr. Postman
モータウンで初めて、
Billboard Hot 100で第1位を獲得した曲。
オリジナルと同じく1位になったカーペンターズ、
そしてビートルズのヴァージョンをお届けしました。
コメントしてみる お気軽にどうぞ!