ビートルズもカヴァーした曲
January 10, 1964 1st EP(UK) The Rolling Stones
A1:Bye Bye Johnny
(Chuck Berry)
A2:Money
(Berry Gordy/Janie Bradford)
B1:You Better Move On
(Arthur Alexander)
B2:Poison Ivy
(Jerry Leiber/Mike Stoller)
ストーンズの1stEP『The Rolling Stones』でカヴァーした曲、
2曲目は『Money』。
この曲、
ビートルズもカヴァーしている。
1963年リリースの『With The Beatles』に収録なので、
リリースの時期はストーンズよりも早い。
まだイギリスでヒットしていない頃にビートルズの面々が、
ブライアン・エプスタイン経営のNEMSレコード・ショップで見つけた。
特にジョンが気に入って、
すぐレパートリーに加えたという話がある。
あの落とされてしまった、
デッカのオーディションでも演っている。
デッカは、
その後のことを考えると落としてしまったことを後悔しただろうね。
そのデッカがジョージ・ハリスンに、
何処かに良いバンドはいない?みたいな話をしていたそうだ。
それで紹介したのが、
実はストーンズだったという話は有名だ。
Barrett Strong – Money (That’s What I Want)
さてオリジナルは、
バレット・ストロングが1959年にリリースしている。
B面は、
『Oh I Apologize』。
モータウン・レコードと、
最初に契約したアーティストの1人。
作詞作曲はそのモータウンの創設者ベリー・ゴーディと、
コンビのジェイニー・ブラッドフォード。
ちなみにジェイニーは女性で、
バレットの高校時代の友人でもある。
1959年という年は、
まだモータウンではなくタムラ・レコードというレーベル。
Billboard Hot 100で最高位23位、
Hot R&B Sides chartで最高位2位を獲得しているヒット曲だ。
このイントロ、
カッコイイよね。
そして、
始まりの歌詞が面白い。
最初の『The best things in life are free』ってことわざで、
人生で最高のものはお金では手に入らないっていう感じなのかな?
その後は、
意味深な『But you can keep them for the birds and bees』と続く。
この『the birds and bees』は、
そもそも子供がどうやってできるか?を子供に教えることということらしい。
そう考えると、
意味がちょっと違ってくるわけで。
でも俺のほしいのは、
お金『I need money(That’s what I want)』となる。
これは、
なかなか良くできている。
それにしてもここでの『That’s what I want』ってコーラス、
妙にクセになる感じだ。
The Rolling Stones – Money
それでこの曲というと、
どうしてもジョン・レノンのヴォーカルが最初に思い浮かぶわけ。
でも、
ミックだって頑張って唄っている。
コーラスはビートルズの方が良いけど、
演奏はストーンズの方がハーモニカが入っていたりしてカッコいいんだけど。
でもまあちょっとごちゃごちゃしていて、
ビートルズのクリアなサウンドの方がジョンの声も際立って聴きやすいかな。
他のカヴァー
となれば先ずビートルズを置いてないんだけど、
これはビートルズのオリジナル&カヴァーに出てくるから別のものを。
そうなると、
結構あるある。
例えばドアーズ、
2020年に出た『Morrison Hotel (50th Anniversary Deluxe Edition)』で初登場した。
例えばジュニア・ウォーカー&オール・スターズ、
1966年『Road Runner』のヴァージョン。
例えばザ・スプリームス、
1966年『A’ Go-Go』のやつ。
例えばドクター・ジョン、
1994年の『Television』から。
例えば、アイク&ターナー
1969年の『Get It Together!』から。
例えば…
キリがないからこのあたりで。
というわけで…
今回の曲は、
バレット・ストロングが1959年リリースの『Money (That’s What I Want)』。
ストーンズ、
ビートルス両方がカヴァーしている曲。
オリジナルにストーンズやドアーズやジュニア・ウォーカー&オール・スターズ、
ザ・スプリームスにドクター・ジョンにアイク&ターナーのカヴァー。
結構いろいろと、
良いカヴァーがこの曲には多いかもしれない。
さて 『The best things in life are free』 とは言うけれど、
お金はないよりはあった方が良い。
でも、
求めていたらキリがない。
人生楽しむためには、
少しのお金は必要だ。
そうだな、
そんなにはいらない。
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