ビートルズがカヴァーした『Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!』
さて、
ビートルズがカヴァーした曲。
今回も、
『Beatles for Sale』から。
A1 No Reply
A2 I’m A Loser
A3 Baby’s In Black
A4 Rock And Roll Music
(Chuck Berry)
A5 I’ll Follow The Sun
A6 Mr. Moonlight
(Roy Lee Johnson)
A7 Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!
(Jerry Leiber, Mike Stoller / Richard Penniman)
B1 Eight Days A Week
B2 Words Of Love
(Buddy Holly)
B3 Honey Don’t
(Carl Perkins)
B4 Every Little Thing
B5 I Don’t Want To Spoil The Party
B6 What You’re Doing
B7 Everybody’s Trying To Be My Baby
(Carl Perkins)
それで、
今回は『Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!』。
Kansas City here I come – Kansas City
I’m going to Kansas City
Jerry Leiber/Mike Stoller – Kansas City
Kansas City here I come…
カンサス・シティに行くぜ
ここカンサス・シティまで来たぜ…
リトル・ウィリー・リトルフィールド、
1952年のシングル。
曲は、
ジェリー・リバーとマイク・ストーラーのコンビ。
Kansas City
リリースの際、
タイトルは『K.C. Loving』に変更されてしまった。
1959年、
ウィルバート・ハリスンが『Kansas City』のタイトルでカヴァー。
こちらは、
Billboard Hot 100で1位になっている。
そしてリトル・リチャードがこの曲を吹きこんだのは、
1955年のことで2つのヴァージョンがある。
1つは、
1970年になってコンピ・アルバム『Well Alright!』で陽の目を見たもの。
もう1つが、
これをビートルズがカヴァーしたわけねとわかるヴァージョン。
1958年のアルバム『The Fabulous Little Richard』で登場、
1959年にシングル・リリースされている。
これが全英チャートで26位になっていて、
まさにこれを聴いたポールがカヴァーしたんだろう。
ちなみに1956年にリトル・リチャードは、
『Hey-Hey-Hey-Hey』という曲を吹きこんでいる。
1958年『Good Golly, Miss Molly』のB面として、
リリースされたもの。
これって1955年に吹き込んだ2つ目のヴァージョンに既に出てきているわけで、
リリースの時系列で見れば2つの曲をメドレーにした形になるけど実際は逆なのだ。
The Beatles – Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!
まさに、
リトル・リチャードのヴァージョンのまんまのカヴァーだね。
当初、
この曲のクレジットは『Kansas City (Leiber/Stoller)』だった。
今では、
それがいつからはわからないけど『Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!(Lieber-Stoller, Penniman)』になっている。
もちろん加えられた『Penniman』は、
『Richard Penniman』でリトル・リチャードのことだ。
この曲も、
アルバム『Beatles for Sale』以外のヴァージョンがある。
『The Beatles Anthology 1』から、
『18 October 1964 in EMI Studios,Take2』。
『Live at the BBC』から、
『Pop Go the Beatles, 6 August 1963』。
『On Air – Live at the BBC Volume 2』から、
『Saturday Club, 26 December 1964』。
その他のカヴァー
ポールが、
1988年のアルバム『Снова в СССР』で再び唄っているやつがある。
マディ・ウォーターズ、
1975年のアルバム『The Muddy Waters Woodstock Album』から。
というわけで…
今回は、
ビートルズが4thアルバム『Beatles for Sale』でカヴァーした曲。
Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey!
オリジナルのリトル・ウィリー・リトルフィールド、
ウィルバート・ハリスンのカヴァー。
ビートルズがカヴァーした基になったリトル・リチャードの2ヴァージョン、
そしてビートルズの4つのヴァージョン。
さらにポールのソロ、
マディ・ウォーターズのカヴァーをお届けしました。
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