コールマン・ホーキンズ
店は暇だったから、木野はスツールに腰掛けて『ジェリコの戦い』が入っているコールマン・ホーキンズのLPを聴いた。メジャー・ホリーのベース・ソロが素晴らしい。
―村上春樹-木野-P223
コールマン・ホーキンス(Coleman Hawkins)、
1904年11月21日 – 1969年5月19日。
『ジェリコの戦い』が入っているLPは、
『Hawkins Alive! At the Village Gate』だろう。
1962年8月13日・15日、
ニューヨークの『ヴィレッジ・ゲイト』でのライヴをレコーディングしたものだ。
ピアノはトミー・フラナガン、
ベースはメジャー・ホリーでドラムがエディ・ロック。
この曲は、
旧約聖書に登場する古代イスラエルのモーセの後継者ヨシュアによるカナン人の都市ジェリコの攻略を歌ったもの。
神のお告げに従い角笛の先導で契約の箱と共にジェリコの街を6日間周回、
7日目に街を7周し司祭らは角笛を吹き鳴らし皆で時の声を挙げると城壁が崩れ落ちたというお話。
そういえば前回出てきたアート・テイタムは、
彼がかなりの影響を受けた人物らしい。
Coleman Hawkins – Joshua Fit the Battle of Jericho
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