Gustav Mahler : Symphony No.2 in C Minor ‘Resurrection’
村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
91)はマーラー 交響曲第2番「復活」ハ短調。
曲の構成
この曲は、
4つの楽章から成る。
第1楽章 アレグロ・マエストーソ まじめで荘厳な表現で一貫して
ハ短調 4/4拍子 ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ・モデラート きわめてくつろいで、急がずに
変イ長調 3/8拍子 ABABAの形式
第3楽章 スケルツォ 静かに流れるような動きで
ハ短調 3/8拍子 三部形式
第4楽章 Urlicht(原光)きわめて荘重に、しかし素朴に
変ニ長調 4/4拍子 三部形式
第5楽章 スケルツォのテンポで、荒野を進むように
ヘ短調 – 変ホ長調 4/4拍子 拡大されたソナタ形式
マーラー 交響曲第2番「復活」ハ短調 6枚のレコード
ここでは、
6枚のレコードが紹介されている。
・オットー・クレンペラー(Otto Klemperer)
/ウィーン交響楽団(Vienna Symphony Orchestra)1951年
・ブルーノ・ワルター(Bruno Walter)
/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)1948年
・ブルーノ・ワルター(Bruno Walter)
/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団(New York Philharmonic)1957/58年
・ヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen)
/ウィーン国立歌劇場管弦楽団(Vienna State Opera Orchestra)1958年
・レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)
/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団(New York Philharmonic)1963年
・ズービン・メータ(Zubin Mehta)
/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)1975年
オットー・クレンペラー/ウィーン交響楽団
1枚目はオットー・クレンペラー指揮、
ウィーン交響楽団。
ソプラノはイローナ・シュタイングルーバー、
アルトはヒルデ・レッセル=マイダン。
ブルーノ・ワルター/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2枚目はブルーノ・ワルター指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
ソプラノはマリア・チェボターリ、
アルトはロゼッテ・アンダイ。
ブルーノ・ワルター/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
3枚目はブルーノ・ワルター指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団。
ソプラノはエミリア・クンダリ、
メゾ・ソプラノはモーリン・フォレスター。
ヘルマン・シェルヘン/ウィーン国立歌劇場管弦楽団
4枚目はヘルマン・シェルヘン指揮、
ウィーン国立歌劇場管弦楽団。
ソプラノはミミ・コアース、
メゾ・ソプラノはルクレティア・ウェスト
レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
5枚目はレナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団。
ソプラノはリー・ヴェノーラ、
メゾ・ソプラノはジェニー・トゥーレル。
ズービン・メータ/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
6枚目はズービン・メータ指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
ソプラノはイレアナ・コトルバシュ、
メゾ・ソプラノはクリスタ・ルートヴィヒ。
おまけ
さて、
今回はマーラー 交響曲第2番「復活」ハ短調。
この『Auferstehung(復活)』というタイトルは、
マーラー自身が付けたわけではない。
第5楽章で歌われる、
フリードリヒ・クロプシュトックの歌詞(ほぼほぼマーラーが加筆したもの)による賛歌『復活』からとられたもの。
作曲されたのは、
1888年~1894年。
全体を貫くストーリーは、
死(第1楽章)を経ての復活(第5楽章)。
交響曲第1番『巨人』の主役であった英雄の死に始まり、
その死を克服し復活を遂げる様子が描かれている。
コメントしてみる お気軽にどうぞ!