92曲目は5枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
92曲目はブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34。
この曲は元々は1862年、
ヴァイオリン2/ヴィオラ1/チェロ2の弦楽五重奏として作曲された。
ただ試演での評価が良くなく、
そうなるといつものブラームスのようにその版は破棄して出版もせずということになる。
その後2台のピアノのためのソナタ作品34bとして書き換えて好評だったので、
改めてピアノ五重奏として編曲し直してる。
そして1865年にめでたく出版、
2台のピアノのためのソナタも1871年に出版されている。
曲はサロンを通じて親交があった、
ヘッセン方伯家の公子妃マリア・アンナに献呈された。
彼女はその返礼として、
モーツァルトの交響曲第40番の自筆譜をブラームスに送っている。
曲の構成
この曲は、
4つの楽章から成る。
第1楽章
Allegro non troppo
ヘ短調
4分の4拍子
第2楽章
Andante,
un poco adagio
変イ長調-ホ長調
4分の3拍子
第3楽章
Scherzo:
Allegro
ハ短調-
ハ長調
8分の6拍子-4分の2拍子
第4楽章
Finale:
Poco sostenuto-
Allegro non troppo-
Presto,
non troppo
ヘ短調
2分の2拍子-
4分の2拍子-
8分の6拍子
クリフォード・カーゾン/ブタペスト弦楽四重奏団
Clifford Curzon,
Budapest String Quartet-
Brahms:
Piano Quintet
in F minor,
Op.34
1950年
ピアノ:クリフォード・カーゾン
演奏:ブタペスト弦楽四重奏団
イエルク・デームス/ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
Jörg Demus,
Vienna Konzerthaus Quartet-
Brahms:
Piano Quintet
in F minor,
Op.34
1952年
ピアノ:イエルク・デームス
演奏:ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
音は見つからず。
エヴァ・ベルナトーヴァ/ヤナーチェク弦楽四重奏団
Eva Bernathova,
Janáček Quartet-
Brahms:
Piano Quintet
in F minor,
Op.34
1958年
ピアノ:エヴァ・ベルナトーヴァ
演奏:ヤナーチェク弦楽四重奏団
ルドルフ・ゼルキン/ブタペスト弦楽四重奏団
Rudolf Serkin,
Budapest String Quartet-
Brahms:
Piano Quintet
in F minor,
Op.34
1964年
ピアノ:ルドルフ・ゼルキン
演奏:ブタペスト弦楽四重奏団
レオン・フライシャー/ジュリアード弦楽四重奏団
Leon Fleisher,
Juilliard String Quartet-
Brahms:
Piano Quintet
in F minor,
Op.34
1963年
ピアノ:レオン・フィッシャー
演奏:ジュリアード弦楽四重奏団
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
92曲目は、
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34をお届けしました。
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