- The Beatles: Birthday
- おまけ1 The Girl Can’t Help it
- Little Richard: The Girl Can’t Help It
- Nino Tempo: Tempo’s Tempo
- Johnny Olenn: I Ain’t Gonna Cry No More / My Idea Of Love
- Little Richard: Ready Teddy
- Little Richard: She’s Got It
- Eddie Fontaine: Cool It Baby
- The Chuckles: Cinnamon Sinner
- Abbey Lincoln: Spread The Word
- Julie London: Cry Me A River
- Gene Vincent: Be-Bop-A-Lula
- Eddie Cochran: Twenty Flight Rock
- Ray Anthony: Rock Around The Rockpile / The Girl Can’t Help It / Ev’ Rytime / Big Band Boogie
- The Treniers: Rockin’ Is Our Business
- Fats Domino: Blue Monday
- The Platters: You’ll Never, Never Know
- Paul Weller: Birthday
- Larry White: Birthday
- Bird Mancini: Birthday
- Birthday 関連 Playlist
- ビートルズをカヴァーした他の曲はこちら
- ビートルズをカヴァーしたベスト・トラック A – Z
The Beatles: Birthday
1968年11月22日リリース、
イギリス盤10作目のオリジナル・アルバム『The Beatles』の収録曲。
We thought, ‘Why not make something up?’
―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles
So we got a riff going and arranged it around this riff.
We said, ‘We’ll go to there for a few bars, then we’ll do this for a few bars.’
We added some lyrics,
then we got the friends who were there to join in on the chorus.
So that is 50-50 John and me,
made up on the spot and recorded all on the same evening.
我々は何かでっちあげてみようとおもったのさ
それでリフを思いついてそのリフを中心にアレンジしたんだ
数小節はあそこに行ってそれから数小節はこれをやろうという感じ
歌詞をいくつか加えてそこにいた友人たちにコーラスに参加してもらった
つまりジョンとボクが50対50でその場で作り上げて同じ夜にすべて録音したんだ
彼らはTVで放送されるロックンロール・ムービー、
1956年『The Girl Can’t Help it(女はそれを我慢できない)』を観るために早めにセッションを開始。
ベーシック・トラックを20テイク吹き込んで1度中断、
全員でポールの自宅に行って映画鑑賞となる。
Variation
おまけ1 The Girl Can’t Help it
わざわざセッションを中断してまでみんなが観たかったこの映画は、
フランク・タシュリン監督の作品でジェーン・マンスフィールドが主演。
リトル・リチャードやエディ・コクラン、
ジーン・ヴィンセントなど初期のロックンロール・スターたちがカメオ出演している。
16歳のジョンも15歳のポールも、
この映画を観て影響を受けている。
映画で流れる音楽は、
こんな感じ。
Little Richard: The Girl Can’t Help It
この映画の主題歌は、
1956年リトル・リチャードのシングル。
書いたのは、
ボビー・トゥループ。
ロバート・ブラックウェルとマッキンリー・ミレットが書いた『All Around the World』をB面に、
A面でリリース。
Billboard Top 100 Singles Chartでは、
最高位47位。
元々は、
ファッツ・ドミノが吹き込むはずだったらしい。
Track | Title | Written by |
A | The Girl Can’t Help It | Bobby Troup |
B | All Around the World | Blackwell, Millet |
Nino Tempo: Tempo’s Tempo
ニノ・テンポ『Tempo’s Tempo』は、
UKでシングルでリリースされている。
書いたのは、
テンポ自身。
同じくテンポが書いたB面『June’s Blues』と共に、
A面でリリース。
ちなみにテンポはジョンのアルバム、
1975年の『Rock ‘n’ Roll』でサックスで参加していたりする。
Track | Title | Written by |
A | Tempo’s Tempo | Tempo |
B | June’s Blues | Tempo |
Johnny Olenn: I Ain’t Gonna Cry No More / My Idea Of Love
ジョニー・オレン『My Idea Of Love』と『I Ain’t Gonna Cry No More』は、
オレン自身が書いた曲。
1957年『I Ain’t Gonna Cry No More』がA面、
B面が『My Idea Of Love』でリリースされている。
Track | Title | Written by |
A | I Ain’t Gonna Cry No More | Olenn |
B | My Idea Of Love | Olenn |
Little Richard: Ready Teddy
リトル・リチャード『Ready Teddy』は、
1956年のシングル。
書いたのは、
ジョン・マラスカルコとロバート・ブラックウェル。
同じ2人が書いた『Rip It Up』をA面に、
B面でリリースされている。
Track | Title | Written by |
A | Rip It Up | Blackwell, Marascalco |
B | Ready Teddy | Marascalco, Blackwell |
Little Richard: She’s Got It
リトル・リチャード『She’s Got It』は、
1956年のシングル。
書いたのは、
ジョン・マラスカルコとリトル・リチャード。
UKだと、
既に出てきている『The Girl Can’t Help It』のB面でリリース。
USだとマラスカルコとメイベル・ジャクソンが書いた『Heeby-Jeebies』をB面に、
A面でリリースされている。
Track | Title | Written by |
A | Heeby-Jeebies | Jackson, Marascalco |
B | She’s Got It | Penniman, Marascalco |
Eddie Fontaine: Cool It Baby
エディ・フォンテイン『Cool It Baby』は、
1956年のシングル。
書いたのは、
キャロル・コーツとライオネル・ニューマン。
アラン・ロバーツとドリス・フィッシャーが書いた『Into Each Life Some Rain Must Fall』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Cool It Baby | L. Newman, C. Coates |
B | Into Each Life Some Rain Must Fall | A. Roberts, D. Fisher |
The Chuckles: Cinnamon Sinner
テディー・ランダッツォが参加した、
スリー・チャックルズ。
ここに出てくる『Cinnamon Sinner』は、
サントラのみに収録されている曲。
Abbey Lincoln: Spread The Word
この映画でデビューした、
アビー・リンカーン。
ここに出てくる『Spread The Word』は、
前出の『Cinnamon Sinner』同様サントラのみの収録曲。
Julie London: Cry Me A River
ジュリー・ロンドンの『Cry Me A River』は、
1956年のシングル。
元々は、
1955年の映画『Pete Kelly’s Blues』のために書かれた曲。
書いたのは、
アーサー・ハミルトン。
エラ・フィッツジェラルドが歌うために書かれたけれど、
映画からは削除されてロンドンが唄ってヒットした曲。
ジョージ・ガーシュインが書いた『S’wonderful』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Cry Me A River | Arthur Hamilton |
B | S’wonderful | George Gershwin |
Gene Vincent: Be-Bop-A-Lula
ジーン・ヴィンセント&ヒズ・ブルー・キャップス、
1956年『Be-Bop-A-Lula』。
書いたのは、
クレジット上ではジーン・ヴィンセントとシェリフ・テックス・デイヴィスの共作になっている。
ただ、
ヴィンセントと同じ海軍病院に入院していたドナルド・グレイヴスが関与したといわれている。
ジャック・ローズが書いた『Woman Love』が最初はA面だったけど、
アメリカのラジオ局で人気を得られずイギリスBBCでも放送禁止になったため差し替えられている。
Track | Title | Written by |
A | Be-Bop-A-Lula | Sheriff Tex Davis, Gene Vincent |
B | Woman Love | Jack Rhodes |
Eddie Cochran: Twenty Flight Rock
エディ・コクランの『Twenty Flight Rock』は、
1957年のシングル。
書いたのは、
コクランとネッド・フェアチャイルド。
コクランとジェリー・ケープハートが書いた『Dark Lonely Street』をB面に、
A面でリリース。
この曲はポールがジョンに初めて会った時に、
歌って聴かせた曲としても有名だ。
右利き用ギターを逆さにして弾きこなし、
歌も完璧に唄ってみせた。
歌詞を完全に覚えていることに、
ジョンは感心したらしい。
Track | Title | Written by |
A | Twenty Flight Rock | Fairchild, Cochran |
B | Dark Lonely Street | Cochran, Capehart |
Ray Anthony: Rock Around The Rockpile / The Girl Can’t Help It / Ev’ Rytime / Big Band Boogie
レイ・アンソニー『Rock Around The Rockpile』は、
1956年のEPに収録されている。
書いたのは、
ボビー・トゥループ。
唄っているのは、
メッド・フローリー 。
映画で使われているのは、
エドモンド・オブライエンが唄う違うヴァージョン。
このEPには、
映画で流れた曲が4曲入っている。
同じくトゥループが書いた『The Girl Can’t Help It』も、
映画では違うヴァージョンが最後に短いけど流れる。
EPの方は、
やはりメッド・フローリーが唄っている。
ジェーン・マンスフィールドが唄う『Ev’ Rytime』は、
実際はスー・レイニーが吹き替えている。
そして『Big Band Boogie』は、
ドン・シンプソンが唄っている。
Track | Title | Written by |
A1 | Rock Around The Rock Pile | Fairchild, Cochran |
A2 | Big Band Boogie | Cochran, Capehart |
B1 | Ev’ Rytime | |
B2 | The Girl Can’t Help It |
The Treniers: Rockin’ Is Our Business
ザ・トレニアーズ『Rockin’ Is Our Business』は、
1953年のシングル。
書いたのは、
クロード・トレニエとクリフ・トレニエ。
S. アンリ / G. ハー / G. ジルボーが書いた『Sugar-Doo』をB面に、
A面でリリース。
これも、
映画ヴァージョンとは違うもの。
Track | Title | Written by |
A | Rockin’ Is Our Bizness | Jackson, Marascalco |
B | She’s Got It | Penniman, Marascalco |
Fats Domino: Blue Monday
ファッツ・ドミノの『Blue Monday』は、
1957年のシングル。
書いたのは、
デイヴ・バーソロミュー。
コイ・ポー / アール・ハッチ / ジミー・グリア / ピンキー・トムリンが書いた、
B面『What’s The Reason I’m Not Pleasing You』と共にA面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Blue Monday | Bartholomew, Domino |
B | What’s The Reason I’m Not Pleasing You | Tomlin, Hatch, Poe, Grier |
元々この曲は、
1955年にスマイリー・ルイスが最初にリリースしたインスト曲をドミノがカヴァーしたもの。
Track | Title | Written by |
A | Blue Monday | D. Bartholomew |
B | Down The Road | S. Lewis, D. Bartholomew |
The Platters: You’ll Never, Never Know
ザ・プラターズ『You’ll Never, Never Know』は、
1956年のシングル。
書いたのは、
ジーン・マイルズ / ポール・ロビ / トニー・ウィリアムズ。
ロバート・メリンが書いた『It Isn’t Right』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | You’ll Never, Never Know | Bartholomew, Domino |
B | It Isn’t Right | Tomlin, Hatch, Poe, Grier |
Paul Weller: Birthday
といった曲が流れていた『The Girl Can’t Help it』をみんなで観て、
またスタジオに戻って朝の5時までかかって『Birthday』は完成する。
そんなこの曲のカヴァーで最初に思い浮かぶのは、
ポール・ウェラーがポール70歳の誕生日にシングルとしてリリース。
2012年6月18日、
1日限定のDL販売だった。
ただBサイドやレア音源をセレクトした2003年の『Fly On The Wall』に続くコンピ企画、
2002年-2021年のレア音源全31曲収録した『Will Of The People』に収録されている。
なんだかんだ言って好きだからね、
カッコいいとなってしまう。
Larry White: Birthday
2016年、
ラリー・ホワイト『Songs of the Beatles (The L.W. Edition)』の収録曲。
この人、
正直知らない人なんだけどなかなか面白いカヴァーなので。
このアルバム、
丸々ビートルズのカヴァーなんだけどこれ以外はそんなに惹かれない。
Bird Mancini: Birthday
バード・マンシーニ、
この男女デュオもよく知らないけどカヴァーは良い感じ。
2010年、
『Across Their Universe (Lowbudget Records Does The Songs Of The Beatles)』収録曲。
あまり知らない人たちのカヴァーが並ぶんだけど、
このバード・マンシーニはもう1トラック収録されているのでそちらも。
Birthday 関連 Playlist
では最後に、
Birthday 関連プレイリストを。
43曲、
1時間45分。
01 The Beatles: Birthday
02 The Beatles: Birthday(Take 2 / instrumental backing track)
03 Little Richard: The Girl Can’t Help It
04 Little Richard: All Around the World
05 Nino Tempo: Tempo’s Tempo
06 Nino Tempo: June’s Blues
07 Johnny Olenn: My Idea Of Love
08 Johnny Olenn: I Ain’t Gonna Cry No More
09 Little Richard: Ready Teddy
10 Little Richard: Rip It Up
11 Little Richard: She’s Got It
12 Little Richard: Heeby-Jeebies
13 Eddie Fontaine: Cool It Baby
14 Eddie Fontaine: Into Each Life Some Rain Must Fall
15 The Chuckles: Cinnamon Sinner
16 Abbey Lincoln: Spread The Word
17 Julie London: Cry Me A River
18 Julie London: S’wonderful
19 Gene Vincent: Be-Bop-A-Lula
20 Gene Vincent: Woman Love
21 Eddie Cochran: Twenty Flight Rock(1956)
22 Eddie Cochran: Twenty Flight Rock(1957)
23 Eddie Cochran: Dark Lonely Street
24 Ray Anthony: Rock Around The Rockpile(Movie Soundtrack Version)
25 Ray Anthony: Rock Around The Rockpile(Single Version)
26 Ray Anthony: The Girl Can’t Help It(Single Version)
27 Ray Anthony: The Girl Can’t Help It(Closing Credit)
28 Ray Anthony: Ev’ Rytime
29 Ray Anthony: Big Band Boogie
30 The Treniers: Rockin’ Is Our Bizness(Movie Soundtrack Version)
31 The Treniers: Rockin’ Is Our Bizness(Single Version)
32 The Treniers: Sugar-Doo
33 Fats Domino: Blue Monday
34 Fats Domino: What’s The Reason I’m Not Pleasing You
35 Smiley Lewis: Blue Monday
36 Smiley Lewis: Down The Road
37 The Platters: You’ll Never, Never Know
38 The Platters: It Isn’t Right
39 Paul Weller: Birthday
40 Larry White: Birthday
41 Bird Mancini: Birthday
42 Bird Mancini: Don’t Let Me Down
43 The Beatles: Don’t Let Me Down
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