- Lassie
- Pink Floyd – Seamus
- The Monkees – Gonna Buy Me a Dog
- The Who – Dogs
- The Byrds – Old Blue
- The Beatles – Martha My Dear
- Harry Nilsson – The Puppy Song
- Norah Jones – Man of the Hour
- Cat Stevens – I Love My Dog
- Etta James – Watch Dog
- Otis Redding – The Dog
- Rufus Thomas – Walking the Dog
- Dr.John – How Come My Dog Don’t Bark
- Muddy Waters – My Dog Can’t Bark
- Big Mama Thorton – Hound Dog
- The Rolling Stones – Walking the Dog
- Led Zeppelin – Black Dog
- Pink Floyd – The Dogs of War
- AC/DC – Dogs of War
- David Bowie – Diamond Dogs
- The Who – Dogs Part Two
- Aerosmith – Sick As a Dog
- The Beatles – Hey Bulldog
- Aerosmith – Walking the Dog
- AC/DC – Dog Eat Dog
- Aerosmith – The Reason a Dog
- Zakk Wyld – Sleeping Dog
- Guns N’ Roses – Hair of the Dog
- Laurie Anderson – Walk the Dog
- Pink Floyd – Dogs
- というわけで…
- まとめPlaylist
- Another Nowhere Playlist
Lassie
「テレビは見ない?」
村上春樹 – 風の歌を聴け
「少しだけ見る。
昔はよく見たけどね。
一番好きなのは名犬ラッシーだったな。
もちろん初代のね。」
「動物が好きなのね。」
「うん。」
初代の名犬ラッシーは、
1954年に放送されていたものだ。
随分と人気があったのだろう、
何しろ1973年のシーズン19まで続いたのだから。
日本では、
1957年に放送開始したようだ。
子供の頃、
何となく観たような記憶がある。
もちろんリアル・タイムでは観られないから、
再放送で観たことがあるんだろう。
というわけで、
今回のどこにもないプレイリスト『Nowhere Playlist』のテーマは『Dog』。
Pink Floyd – Seamus
I was in the kitchen,
Pink Floyd – Seamus
Seamus, that’s the dog, was outside…
ボクはキッチンに居て、
犬のシーマスは外に居る…
最初はピンク・フロイド、
1971年のアルバム『Meddle」の中の1曲で『Echoes』の前に収められている小曲。
犬の鳴き声の主は、
タイトルになっているシーマスだ。
スティーヴ・マリオットが飼っていた犬で、
デヴィッド・ギルモアが一時世話していたらしい。
このシーマス、
スモール・フェイセス1968年の『The Universal』でもその鳴き声を披露している。
ちなみに『Pink Floyd Live at Pompei』では、
この曲が『Mademoiselle Nobs』というタイトルでハーモニカで演奏されている。
ここではシーマスではなくて、
ノブという犬の鳴き声が使われている。
The Monkees – Gonna Buy Me a Dog
Now? You know my girl… now? now?
Tommy Boyce/Bobby Hart – Gonna Buy Me a Dog
You know my girl just called me up
And she woke me from my sleep
You should heard the things she said
You know she hurt my feelings deep
I’m gonna buy me a dog
[A dog, a dog! Why?]
‘Cause I need a friend now.
[Say, you need all the friends you can get]
I’m gonna buy me a dog
My girl, my girl, don’t love me no how…
ここ?ボクの彼女がさあ…今?ここ?
彼女が電話を掛けてきて
ボクを叩き起こしたんだ
キミは彼女が言ったことを聴いたはずだろ?
彼女がボクを深く傷つけたことをさ
ボクは犬を飼うつもりだ
犬?犬!ナゼ?
だって友達が欲しいからさ
でもキミは社交的でしょ?
とにかく犬を飼うのさ
彼女はボクをもう絶対に愛してくれないもん…
モンキーズ、
1966年の1stアルバム『The Monkees』の最後を飾る曲。
モンキーズの曲を多く書いた、
トミー・ボイス&ボビー・ハートの曲だ。
この2人はミッキー・ドレンツとデイビー・ジョーンズと共に、
『Dolenz, Jones, Boyce, and Hart』というバンドを結成したことがある。
それで曲の内容は下らないと言えばかなり下らないんだけど、
ミッキー・ドレンツとデイビー・ジョーンズのアドリブ的掛け合いはなかなか楽しい。
The Who – Dogs
We go to the dog track on Saturday night
Pete Townshend – Dogs
We put all our money on a dog that we like
A kiss and a cuddle, a hot meat pie
Two dollar tickets and a starry sky…
土曜日の夜はドッグレースに行くんだ
好きな犬に全ての金を注ぎ込むのさ
キスと抱擁と熱いミートパイ
2ドルのチケットと星空と…
ザ・フーのオリジナル・アルバムには収録されていなくて、
1968年にシングルのみでリリースされた曲。
この曲の歌詞はピート・タウンゼントの友人、
ドッグレースに魅せられたクリス・モルフェに触発されて書かれたもの。
彼はハーモニカとバッキング・ヴォーカルで、
この曲に参加している。
ちなみに歌詞に出てくる犬の名前は、
カミラ・フラッシュとイエロー・プリンター。
1968年のイングリッシュ・グレイハウンド・ダービーで1位だったのが、
フィリップ(エジンバラ公)がオーナーのカミラ・フラッシュ。
だから、
侯爵の犬『It’s the duke’s dog, innit!』と出てくる。
そして、
同じ年のアイリッシュ・グレイハウンド・ダービーで1位だったのがイエロー・プリンター。
『I saw it run at White City. Just last week, broke the record』と出てくるのは、
イングリッシュ・グレイハウンド・ダービーの予選で28.30のレコードを打ち立てた話だろう。
The Byrds – Old Blue
My old Blue he was a good old hound
Traditional
You’d hear him hollering miles around
When I get to Heaven first thing I’ll do
I’ll grab my horn and call for Blue…
ブルーは古き良き猟犬だったんだ
遥か遠くで吠えるのが聞こえるだろう
天国に行ったら最初にすることは
角笛をつかんでブルーを呼ぶことさ…
ザ・バーズ、
1969年のアルバム『Dr. Byrds & Mr. Hyde』からの1曲。
クラレンス・ホワイト(ギター)と、
ジーン・パーソンズ(ドラム)が新たに加わったラインナップ。
この曲は、
19世紀後半のミンストレルショーに由来すると考えられている古いフォークソング。
アレンジは、
ロジャー・マッギン。
この曲の古い吹き込みの1つが、
1928年のジム・ジャクソンのもので『Old Dog Blue』というタイトル。
カヴァーはいろいろあるけど、
J.J.ケイル1996年の『Guitar Man』のヴァージョンもなかなか良い。
The Beatles – Martha My Dear
Martha, my dear
Lennon-McCartney – Martha My Dear
Though I spend my days in conversation
Please, remember me
Martha, my love
Don’t forget me
Martha, my dear…
可愛いマーサ
ボクの毎日は会話で終わってしまうけれど
ボクを忘れないで
可愛いマーサ
ちゃんと覚えていてね
愛しのマーサ…
ザ・ビートルズ、
1968年の『The Beatls』からの1曲。
マーサは1966年からポールが飼い始めた、
オールド・イングリッシュ・シープドッグ。
ただ一説には、
一度は婚約したジェーン・アッシャーのことを唄っているなんていう話もある。
マーサはポールやビートルズのメンバーと一緒に写っている写真が何枚もあるので、
見たことがある人も多いだろうな。
ピアノにギターにドラムにベースと、
ストリングスや管楽器以外は全てポールの演奏のクレジット。
ただ50周年記念アニバーサリー・エディションでは、
ジョージ(ギター)とリンゴ(ドラム)のクレジットがある。
Harry Nilsson – The Puppy Song
Dreams are nothing more than wishes
Harry Nilsson – The Puppy Song
And a wish is just a dream
You wish to come true, woo woo
If only I could have a puppy
I’d call myself so very lucky…
夢ってさ願望以上のものではないけど
願望って現実になればいいなっていう夢なんだ
もしも仔犬が飼えるんだったら
ボクはなんてラッキーなんだろう…
七色の声を持つヴォーカリストと称されたハリー・ネルソン、
1969年のアルバム『Harry』からの1曲。
元々この曲はメアリー・ホプキンのアルバム用として、
ポール・マッカートニーがハリー・二ルソンに依頼したものだ。
ポールがプロデュースし、
アップル・レコードから発売された『Post Card』に入っている。
このアルバム、
プロデュースしたポールの曲は1曲も入ってないんだよね。
あと確かこのアルバムの方が、
ネルソンのアルバムよりほんの少しだけリリースが早かったはずだ。
Norah Jones – Man of the Hour
I know you’ll never bring me flowers
Norah Jones – Man of the Hour
Flowers, they will only die
And though we’ll never take a shower together
I know you’ll never make me cry
You never argue
You don’t even talk
And I like the way you let me lead you when we go outside and walk…
あなたが決して花を持ってきてなんてくれないのはわかってる
でも花なんてただ枯れるだけだもの
あなたと一緒にシャワーを浴びることも決してないわ
でもあなたは決して私を泣かせたりしないものね
あなたは文句を言ったりしない
それどころかしゃべらない
私はあなたと一緒に外に散歩に行く時あなたを引っ張って歩くことが好きなの…
ノラ・ジョーンズ、
2009年の4枚目のアルバム『The Fall』からの1曲。
最後に犬の鳴き声が入るのが良いよね、
もちろんここで唄われている『You』は犬。
カヴァーにもセントバーナードかな?
犬とノラと一緒に写っている。
これは、
オータム・デ・ワイルドの写真だ。
Cat Stevens – I Love My Dog
I love my dog
Cat Stevens/Yusef Lateef – I Love My Dog
As much as I love you
You may fade
My dog will always come through…
犬だけどこのコのことが大切なんだ
キミと同じくらいにね
キミは離れて行ってしまうかもしれないけれど
このコならいつだって力になってくれるから…
キャット・スティーブンス、
1966年のシングル。
翌年の1967年、
彼の1stアルバム『Matthew and So』にも収められている。
曲のクレジットには、
ユセフ・ラティーフの名前がある。
彼の1966年のアルバム『Eastern Sounds』の中の1曲、
『The Plum Blossom』。
聴けばわかるけど、
イントロのメロディはまさに同じ。
最初はクレジットがなかったみたいだけれど、
後に彼に小切手を渡してクレジットされるようになったのはまあ当然と言えば当然かな。
Etta James – Watch Dog
My man is a watch dog
Don Covay – Watch Dog
My man is a watch dog, yeah
I don’t want no watch dog, I want a man, uh-huh
I don’t want no watch dog, I want a man right now…
アタシの男は番犬
彼は監視役なのさ
でもアタシは番犬なんていらない
アタシは男が欲しいんだ
監視役はいらない
今すぐ欲しいのは男なんだ…
この辺りから『Songs About Dogs』とは言っても、
そのまま犬のことを唄った曲じゃあなくなる。
エタ・ジェイムス、
1968年のアルバム『Tell Mama』からの1曲。
このアルバムのレコーディング前、
彼女は29歳で南カリフォルニアの病院で薬物中毒のリハビリ治療をしていた。
キャリアは順調、
生活はぼろぼろ。
チェス・レコードに在籍しいた彼女は、
レナード・チェスにアラバマ州シェフィールドに連れて行かれた。
リック・ホールの指揮の下、
フェイム・スタジオでレコーディングされたのがこの傑作アルバム。
この曲は、
ドン・コヴェイの作品だね。
Otis Redding – The Dog
Do the dog, do the dog
Rufus Thomas – The Dog
Do the dog now, baby…
打っちゃいなやっちゃいなよ
今すぐしちゃいなよベイビー…
って訳が正しいかどうかは別として、
際どい意味なんだろう
オーティス・レディング、
1964年リリースのデビュー・アルバム『Pain in My Heart』からの1曲。
曲は、
ルーファス・トーマス。
本人は唄うオリジナルは、
1963年にシングル・リリースされている。
どちらが良いのか?
はあまり意味がない。
どちらが好きか?なら
オーティス・レディングの方がカッコいいかな。
Rufus Thomas – Walking the Dog
Walking the dog
Rufus Thomas – Walking the Dog
I’m just walking the dog
If you don’t know how to do it
I’ll show you how to walk a dog…
やっていたところさ
ちょうど打ったところさ
もしもどうやっていいかわからないんなら
オレがやり方を見せてやるよ…
ってこれまたそのまんまじゃないでしょう、
訳すのが難しい。
She broke the needle and she can sew
彼女ってば針を折っちまったけど裁縫はできるのさ
犬のお散歩の話で、
こんな歌詞は出てくるわけがない。
ルーファス・トーマス、
1963年のアルバム『Walking the Dog』のタイトル曲。
始まりはメンデルスゾーン、
劇付随音楽『夏の夜の夢』の中の『結婚行進曲』が登場する。
シングルでもリリースされていて、
Billboard Hot 100では10位。
このアルバムに収められていて、
シングル・リリースされた前出の『The Dog』は87位。
そして『Can Your Monkey Do the Dog』は、
48位になっている。
Dr.John – How Come My Dog Don’t Bark
How come my dog don’t bark when you come around?…
Prince Partridge – How Come My Dog Don’t Bark
なんでアンタが来た時だけはうちの犬は吠えないんだろう?…
ここでの犬は、
妻とか恋人って感じなのかな?
誰にでも噛みついてしまう犬なのに、
アンタが来ると吠えることさえしない。
ここでのアンタは、
浮気相手か何かか。
ドクター・ジョン、
1992年のアルバム『Goin’ Back to New Orleans』からの1曲。
オリジナルは、
1955年のプリンス・パートリッジ。
Muddy Waters – My Dog Can’t Bark
People they’re talkin’ about you and I
Otis “Smokey” Smothers – My Dog Can’t Bark
What they sayin’ I know is a lie
The people they’re talkin’ about me and you
I done got tired, I’m gonna talk some too…
みんながオレらのことを話している
奴らが言っていることは嘘さ
奴らはオレらについてあれこれ言っている
もう疲れたぜこっちもちょっと話すとすっかな…
マディ・ウォーターズ、
1965年のシングル。
曲は、
オーティス”ビッグスモーキー”スマザーズ。
マディというとゆったりもっそりの曲が多いけど、
こういったアップ・テンポの曲もなかなか良い。
Big Mama Thorton – Hound Dog
You ain’t nothing but a hound dog
Mike Stoller/Jerry Leiber – Hound Dog
Been snoopin’ ‘round the door
You ain’t nothing but a hound dog
Been snoopin’ ‘round my door
You can wag your tail
But I ain’t gonna feed you no more…
アンタなんてただの猟犬じゃないの
戸口をこそこそ嗅ぎまわっている
アンタは猟犬以外の何者でもないのよ
いくらでも尻尾を振っていなさい
でももうアンタにエサをあげたりはしない…
まあ猟犬と訳したけど、
女ったらしとかジゴロってところだろう。
ビッグ・ママ・ソーントン、
1952年のシングル。
ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの作品で、
エルヴィス・プレスリーが1956年に更なる大ヒットをさせた。
プレスリーの方は、
歌詞がちょっと違う。
例えば出だしは、
こんな感じ。
You ain’t nothin’ but a hound dog
Mike Stoller/Jerry Leiber – Hound Dog
Cryin’ all the time
You ain’t nothin’ but a hound dog
Cryin’ all the time
Well, you ain’t never caught a rabbit
And you ain’t no friend of mine…
オマエなんてただの猟犬だろ?
吠えてばかりでさ…
ただの猟犬じゃないか
吠えるばっかだよ
ウサギ一匹捕まえたこともないし
付き合いきれないぜ…
まあこの曲のカヴァーは本当に多いけれど、
ジミ・ヘンドリックスのBBCセッションのやつが結構好きなのだ。
The Rolling Stones – Walking the Dog
ルーファス・トーマスの『Walking the Dog』、
ストーンズがカヴァーしたやつ。
1964年、
彼らの1stアルバム『The Rolling Stones』からの1曲。
アメリカだと、
『England’s Newest Hit Makers』だね。
いずれにしても、
アルバムの最後を飾っている。
Led Zeppelin – Black Dog
Hey, hey, mama, said the way you move
John Paul Jones/Jimmy Page/Robert Plant – Black Dog
Gonna make you sweat, gonna make you groove
Ah, ah, child, way you shake that thing
Gonna make you burn, gonna make you sting
Hey, hey, baby, when you walk that way
Watch your honey drip, I can’t keep away…
何て動きをしやがるんだ
汗かいてノリやがって
その搔きまわし方で
燃え尽きさせて刺激するのさ
そんな風に歩いたら
蜜がしたたり落ちるぜもう我慢なんかできやしねえ…
タイトルのブラック・ドッグは、
スタジオがあったヘッドリィ・グランジの周囲をうろついていた黒のゴールデン・リトリバーに由来。
タイトルと歌詞は、
まるで関係ないものになっている。
レッド・ツェッペリン、
1971年のいわゆる『Led Zeppelin IV』のオープニングを飾る曲。
メインのリフを書いたジョン・ポール・ジョーンズは、
マディ・ウォーターズのアルバム『Electric Mud』に刺激されてつくったと語っていた。
そして、
フリートウッド・マックの『Oh Well』にもヒントを得たらしい。
Pink Floyd – The Dogs of War
The dogs of war don’t negotiate
David Gilmour/Anthony Moore – The Dogs of War
The dogs of war won’t capitulate,
They will take and you will give,
And you must die so that they may live…
戦争の犬たちは解決のための協議なんてしやしない
戦争の犬たちは降参なんてしないさ
奴らは奪いオマエは差し出す
そして奴らが生きるためにオマエが死ななきゃなんないんだ…
際どい意味での犬とはまた違う意味で、
ここでの犬もまたいわゆる犬じゃあない。
ピンク・フロイド、
1987年のアルバム『A Momentary Lapse of Reason』からの1曲。
ロジャー・ウォーターズが脱退後、
裁判だのなんだのを経てリリースされたアルバム。
デヴィッド・ギルモアはアンソニー・ムーアの協力を得て、
ロジャーの作詞の穴を何とか埋めてはいる。
AC/DC – Dogs of War
We’ll be the dogs of war (soldier of fortune)
Angus Young/Malcolm Young – Dogs of War
We’ll be the dogs of war (soldier of fortune)
Call in the dogs of war (soldier of fortune)
Send in the dogs of war (soldier of fortune)…
戦争の犬になるぜ(傭兵にな)
戦争の犬になるのさ(傭兵にさ)
戦争の犬にしてくれよ(傭兵にな)
戦争の犬に送り込んでくれよ(傭兵にさ)…
ここでも犬は犬でもまた意味は違うし、
ピンク・フロイドの戦争の犬の犬ともまた違う犬だ。
AC/DC、
2014年のアルバム『Rock or Bust』からの1曲。
マルコム・ヤングが病気で脱退しヤング兄弟の甥スティーヴィー・ヤングが加入、
フィル・ラッドは不祥事でクリス・スレイドが再加入の中レコーディングされたアルバムだね。
更にこのアルバムを引っ提げた『ロック・オア・バスト ワールドツアー』では、
ブライアン・ジョンソンは難聴問題でドクター・ストップ。
アクセル・ローズが、
途中からヴォーカルを務めていたっけ。
David Bowie – Diamond Dogs
This ain’t rock ‘n’ roll This is genocide!
David Bowie – Diamond Dogs
As they pulled you out of the oxygen tent
You asked for the latest party
With your silicone hump and your ten inch stump
Dressed like a priest you was Tod Browning’s Freak you was
これはロックンロールなんかじゃない
これは大量虐殺だ!
酸素テントの中から引き出されながら
次のパーティーに行きたいと言ったキミ
シリコンのこぶと10インチの義足を持つ
司祭みたいな格好をした
トッド・ブラウニングのフリ-クだった…
デヴィッド・ボウイ、
1974年のアルバム『Diamond Dogs』のタイトル曲。
1曲目の『Future Legend』に続いて、
流れてくる曲だ。
犬の群れのように、
ショーウィンドウを襲撃するダイアモンドの犬たち。
ちなみに歌詞に出てくる『genocide』という言葉は、
1944年以前は存在していなかった単語だ。
これは人種や部族を意味するギリシャ語『geno-』と、
殺人を意味するラテン語の『-cide』を組み合わせた言葉。
The Who – Dogs Part Two
ザ・フー、
1969年のシングル『Pinball Wizard』のB面でリリースされた曲。
インスト曲で、
キース・ムーンの名前がクレジットされている。
インスト曲と言っても、
ピート・タウンゼントとジョン・エントウィッスルの愛犬が鳴き声を披露している。
Aerosmith – Sick As a Dog
Sick as a dog,what’s your story
Steven Tyle/Tom Hamilton – Sick As a Dog
Sick as a dog,a cat got your tongue
Sick as a dog,you’ll be sorry
Sick as a dog,you’re really ain’t that young…
気持ち悪いよ,何が言いたいんだい?
気分が悪いんだ,ナゼ黙り込んでいるのさ?
気持ち悪いんだよ,後悔するぜ
気持ち悪いんだ,もうキミは若くないんだぜ…
エアロスミス、
1976年のアルバム『Rocks』からの1曲。
詞はスティーブン・タイラーだけど、
曲は珍しくトム・ハミルトン。
この『Sick as a dog』は気持ち悪いっている意味で、
要は酔った奴と開放する奴の会話的な内容。
ちなみに『a cat got your tongue』は、
ナゼ黙っている?の意味。
直訳すれば、
猫が舌を取る。
古代エジプトでは嘘をついた囚人が罰で舌を抜かれ、
その舌が偉い人の猫に餌として与えられたところからの言い回しだという説がある。
あとは魔女が自分の猫に出会った人間の舌を食べさせた、
というところからという説もある。
まあいずれにしても、
残酷ではある。
The Beatles – Hey Bulldog
Sheepdog
Lennon-MacCartney – Hey Bulldog
Standing in the rain
Bullfrog
Doing it again
Some kind of happiness is measured out in miles
What makes you think you’re something special when you smile?…
シープドッグが雨の中佇んでいるよ
ウシガエルは同じことを繰り返すのさ
距離で測られる幸せもあるだろう
ナゼキミは笑っている時に特別な存在だって思えるんだい?…
ビートルズ、
1968年のアルバム『Yellow Submarine』からの1曲。
インドに行く前に『Lady Madonna』MV撮影中にレコーディングされた楽曲で、
この曲も撮影されていて観ることができる。
ジョンとポールが1本のマイクで唄っているのが、
何とも微笑ましい。
Aerosmith – Walking the Dog
ルーファス・トーマスの『Walking the Dog』、
既に出てきているオリジナルにストーンズのカヴァーに続きエアロスミスがカヴァーしたやつ。
エアロスミス、
1973年のデビュー・アルバム『Aerosmith』からの1曲。
三者三様、
どれも良い感じだ。
AC/DC – Dog Eat Dog
Well it’s a dog eat dog
Angus Young/Malcolm Young/BonScott – Dog Eat Dog
Eat cat too
The French eat frog
And I eat you
Businessman, when you make a deal
Do you know who you can trust
Do you sign your life away
Do you write your name in dust…
食うか食われるかだ
猫も一緒
フランス人はカエルを食す
オレはオマエを食べちゃうよ
労働者諸君アンタが取引する時って
誰を信じて良いのかわかってんのかい?
我が権利を放棄できるのかい?
屈辱の中でサインするのかい?…
AC/DC、
1977年のアルバム『Let There Be Rock』からの1曲。
邦題は『仲間喧嘩はやめようぜ』って、
まあそうとも言えるけどなかなかなタイトルだ。
それ言ったら、
アルバムのタイトルも『ロック魂』だからね。
ジャングル・ビート風なフィルのドラム、
これが良い感じ。
Aerosmith – The Reason a Dog
Like the reason a dog
Aerosmith – The Reason a Dog
Has so many friends
He wags his tail instead of his tongue…
犬にたくさんの友達がいる理由のように
奴は舌の代わりに尻尾を振るんだ…
エアロスミス、
1985年のアルバム『Done with Mirrors』からの1曲。
ジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが復帰、
ゲフィン・レコードと契約して制作・発表ひたアルバム。
プロデューサーは、
テッド・テンプルマン。
Zakk Wyld – Sleeping Dog
You couldn’t find your peace
Zakk Wyld – Sleeping Dog
Within the bitterness that burns
For the sleeping dogs that lie…
事を荒立てないように
燃える苦しみの中で
平和を見つけることなんてできなかった…
ザック・ワイルド、
2016年のアルバム『Book of Shadows II』からの1曲。
『Ⅱ』だから『Ⅰ』があるわけで、
『Ⅰ』は1996年リリース。
なので、
20年振りのソロ・アルバム。
これが前回もそうだったが、
なかなか良かった。
いつか、
『Ⅲ』をリリースすることはあるんだろうか?
ところでザック率いるBlack Label Society、
バンド名はサッポロ・ビール黒ラベルからという説は本当なんだろうか?
Guns N’ Roses – Hair of the Dog
Heartbreaker, soul-shaker I’ve been told about you
Dan McCafferty/Pete Agnew/Manny Charlton/Darrell Sweet – Hair of the Dog
Steam-roller, the midnight shoulder
What they been sayin’ must be true
ハートブレーカー
ソウルシェイカー
俺はずっとお前の噂を聞いてた
スティームローラー
真夜中の放浪者
皆が言ってたことは本当なんだな…
ガンズ・アンド・ローゼズ、
1993年のアルバム『”The Spaghetti Incident?”』からの1曲。
オリジナルはナザレス、
1975年のアルバム『Hair of the Dog』のタイトル曲。
この『Hair of the Dog』、
直訳すれば犬の毛なんだけど『迎え酒』の意味がある。
犬に嚙まれたら、
その犬の毛を取って傷口に付けると傷が治るという迷信からみたい。
ただ歌詞は『Son of the Bitch』ばかりで、
この『Hair of the Dog』は出てこない。
そもそもこの曲m
タイトルを『Son of the Bitch』にしようとしたんだけど却下されたらしい。
Laurie Anderson – Walk the Dog
I saw a lot of trees today
Laurie Anderson – Walk the Dog
And they were all made of wood
Well, they were wooden trees-and they were made entirely of wood…
今日はたくさんの木を見たわ
それらはどれも木でできていたの
それらは木製の木であり完全に木でできていた…
ローリー・アンダーソン、
1981年のシングル『O Superman』のB面。
好みが分かれそうだけど、
結構クセになる曲。
ローリー・アンダーソンと言えば、
ルー・リードの奥さんでもある。
Pink Floyd – Dogs
You gotta be crazy, gotta have a real need
Gotta sleep on your toes, and when you’re on the street
Gotta be able to pick out the easy meat with your eyes closed
Then moving in silently, down wind and out of sight
Gotta strike when the moment is right without thinking
クレイジーになっちまえよ
本当に必要なものを手に入れるん
眠る時も油断しちゃダメだ
街に出たら目を閉じていてもカモを見つけ出せるようになるんだ
それから静かに移動して風下で姿を隠し
その時が来たら何も考えずに襲いかかれ…
ピンク・フロイド、
1977年のアルバム『Animals』からの1曲。
元々のタイトルは『You’ve gotta be crazy』で、
前作『Wish You Were Here』への収録を見送られた曲だ。
ジョージ・オーウェルの『Animal Farm』に影響を受けたという話もあるけど、
まんま受けたわけじゃあないだろう。
そんな陳腐なコンセプト・アルバムではない、
という気がする。
というわけで…
今回のどこにもないプレイリスト『Nowhere Playlist』は、
『30 Best Songs About Dogs』でした。
犬以外の意味がいろいろとあるけれど、
あまり良い意味で使われていないのが『Dog』。
ここに出てきた歌詞にあったものもあるけど、
例えば…
go to the dog
落ちぶれる
a dog’s life
惨めな暮らし
a dog in the manger
意地悪な奴
don’t be a dog
卑怯な奴
die like a dog
悲惨な死にざま
treat a person like a dog
人生を粗末にする
などなど。
まあ、
犬好きな人は少しばかり残念な気分になるかもしれない。
でも、
Dog Songには良い曲が多いのだ。
ここでは名犬ラッシーのテーマも含めれば、
31曲を聴いてきたけど良い曲ばかりだったでしょ?
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