ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

beethoven-violin-concerto-in-d-major-op-61

Ludwig van Beethoven:Violin Concerto in Dmajor,Op.61

村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
24)はベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61。

曲の構成

この曲は、
3つの楽章で成っている。

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

第1楽章
 アレグロ・マ・ノン・トロッポ ニ長調
第2楽章
ラルゲット ト長調
第3楽章
 ロンド アレグロ ニ長調

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 4枚のレコード

ここでは、
4枚のレコードが紹介されている。

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 4枚のレコード

ジノ・フランチェスカッティ (Zino Francescatti)
 /ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy)
 /フィラデルフィア管弦楽団(The Philadelphia Orchestra)不明
・アイザック・スターン(Isaac Stern)
 /レナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)
 /ニューヨークフィルハーモニック(New York Philharmonic)1959年
・ナタン・ミルシテイン(Nathan Milstein)
 /エーリッヒ・ラインスドルフ(Erich Leinsdorf)
 /フィルハーモニア管弦楽団(The Philharmonia Orchestra)1962年?
・キャンファ・チョン(Kyung-Wha Chung)
 /キリル・コンドラシン(Kirill Kondrashin)
 /ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)1979年

ジノ・フランチェスカッティジノ・フランチェスカッティ/ユージン・オーマンディ

1枚目はユージン・オーマンディ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団。

ヴァイオリンは、
ジノ・フランチェスカッティ。

アイザック・スターン/レナード・バーンスタイン

2枚目はレナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハーモニック。

ヴァイオリンは、
アイザック・スターン。

ナタン・ミルシテイン/エーリッヒ・ラインスドルフ

3枚目はエーリッヒ・ラインスドルフ指揮、
フィルハーモニア管弦楽団。

ヴァイオリンは、
ナタン・ミルシテイン。

残念ながら、
音が見つからず。

キャンファ・チョン/キリル・コンドラシン

4枚目はキリル・コンドラシン指揮、
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団。

ヴァイオリンは、
キャンファ・チョン。

おまけ

さて、
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61。

よく、
三大ヴァイオリン協奏曲のうちの1曲に挙げられる。

残りの2つはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64、
ブラームスのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77。

ベートーヴェンはヴァイオリンと管弦楽のための作品を、
4曲残している。

ベートーヴェンのヴァイオリンと管弦楽のための作品

・ロマンス 作品40(1802年)
・ロマンス 作品50(1798年)
・ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 WoO5(1790-92年)※未完(第1楽章259小節の断片のみ現存)
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61(1806年)

このヴァイオリン協奏曲は、
未完成のヴァイオリン協奏曲 ハ長調を除けば唯一のもの。

彼の『傑作の森』と呼ばれる、
中期の最も充実した創作期の作品の1つ。

アン・デア・ウィーン劇場オーケストラのコンサートマスター、
この曲の初演者フランツ・クレメントに依頼されてつくられたようだ。

クレメントは、
曲の完成がギリギリだったので初見でこの曲を弾き切ったらしい。

楽譜には『par Clemenza pour Clement(お情けでクレメントの為に)』、
とベートーヴェン自身が書き込んだという話。

出版の際にはクレメントではなくて、
ボン時代の旧友シュテファン・フォン・ブロイニングに誕生日プレゼントとして献呈されている。

ちなみにこの曲はモーツァルトとピアノ対決したムツィオ・クレメンティの依頼で、
ベートーヴェン自身によってピアノ用に編曲されている。

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