Helter Skelter

The Beatles: Helter Skelter

Written by: Lennon-McCartney
Recorded: 18 July; 9, 10 September 1968
Producer: Chris Thomas
Engineer: Ken Scott

Released（UK）: 22 November 1968 The Beatles
Released（US）: 25 November 1968 The Beatles

Personnel:
　John Lennon –
　　backing vocal, six-string bass(Fender Bass IV),
　　sound effects (through tenor saxophone mouthpiece), piano
　Paul McCartney –
　　lead vocal, backing vocal, lead/rhythm guitar(Epiphone Casino)
　George Harrison –
　　backing vocal, lead/rhythm guitar(Gibson Les Paul/Fender Stratocaster), slide guitar
　Ringo Starr –
　　drums(Ludwig), vocal shout
　Mal Evans: trumpet

実質、
ポールの曲。

プロデュースは、
クリス・トーマス。

これは、
ジョージ・マーティンが休暇をとったため。

I was in Scotland and I read in Melody Maker that Pete Townshend had said: ‘We’ve just made the raunchiest,
loudest,
most ridiculous rock ‘n’ roll record you’ve ever heard.’
I never actually found out what track it was that The Who had made,
but that got me going;
just hearing him talk about it.
So I said to the guys,
‘I think we should do a song like that;
something really wild.’
And I wrote ‘Helter Skelter’.

―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles

スコットランドにいた時にメロディー・メーカーでピート・タウンゼントが
‘今まで聴いた中で最も猥褻で最も騒々しく最も馬鹿げたロックンロールのレコードを作った‘
と言っているのを読んだんだ
ザ・フーがどんな曲を作ったのかは知らなかったけど
彼がそれについて話しているのを聞いただけで興味が湧いたのさ
それでメンバーに‘俺たちもそんな曲をやるべきだ すごくワイルドな曲を‘と言ったんだ
それで ‘Helter Skelter’を書いた

ここでポールが言っているザ・フーの曲は、
1967年のシングル『I Can see for Miles』。

Track	Title	Written by
A	I Can see for Miles	Townshend
B	Someone’s Coming	Entwhistle

ちなみにヘルター・スケルターは、
主にイギリスで人気の遊園地の乗り物のこと。

木製の塔の内側を登って、
外側の螺旋状の乗り物を滑り降りるというもの。

チャールズ・マンソン

この曲をある意味有名にしたのは、
売れないフォーク・シンガーからカルト教団のリーダーに転身したチャールズ・マンソンだろう。

マンソンは『The Beatles』の収録曲から歌詞を抜き出して、
支離滅裂で暴力的な人種主義の哲学を作り上げていく。

黒人たちが白人に戦争を仕掛けて白人を全滅させて世界を支配するという、
最終戦争を確信していたマンソンはこの人種戦争が勃発する日をヘルター・スケルターと呼んだ。

そして自分たちはカリフォルニア州中部のデスヴァレーに巨大な地下世界に繋がる穴で暮らし、
ヘルター・スケルター後に現れ世界を支配するだろうと語る。

そしてこの戦争を起こす為に、
ゲイリー・ヒンマン殺人に始まる一連の殺人事件を起こしている。

‘Helter Skelter’ means confusion.
Literally.
It doesn’t mean any war with anyone.
It doesn’t mean that those people are going to kill other people.
It only means what it means.
‘Helter Skelter’ is confusion.
Confusion is coming down fast.
If you don’t see the confusion coming down fast,
you can call it what you wish.
It’s not my conspiracy.
It is not my music.
I hear what it relates.
It says, ‘Rise!’
It says ‘Kill!’
Why blame it on me?
I didn’t write the music.
I am not the person who projected it into your social consciousness.

―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles

‘Helter Skelter’ は混乱を意味する
文字通り
誰かと戦争をするという意味ではない
その人々が他の人を殺すという意味でもない
それはただ意味するだけだ
‘Helter Skelter’は混乱だ
混乱が急速に広がっている
混乱が急速に広がっていくのがわからない場合は好きなように呼べばいい
これはオレの陰謀じゃあないしオレの音楽でもない
オレはそれが何を意味するかを聞いている
それは「立ち上がれ！」と言っている
それは「殺せ！」と言っている
なぜオレを責めるんだ？
オレはその音楽を書いてない
オレはおまえら社会意識にそれを投影しわけではない

Variation

最初の3テイクはそれぞれ10分40秒 / 12分35秒 / 27分11秒と、
長いジャム・セッションのような感じ。

そのうちテイク2の編集版がアンソロジーで公開された後、
50周年でフル・ヴァージョンが公開されている。

ゆったりとしたそのヴァージョンは、
最終形とはあまりにも違っていて興味深い。

しばらくしてリメイクされ、
5分以内の短いテイクが21までつくられオーバー・ダブされ完成となる。

Siouxsie & The Banshees: Helter Skelter

この曲をカヴァーしているアーティストは当然多いんだけど、
どうにもアプローチが同じでそれはそれで悪くないんだけどだったらオリジナルで良い。

そこへいくと、
スージー・アンド・ザ・バンシーズのカヴァーはなかなか面白い。

なぞっているんじゃあなくて、
1度曲を解体して再構築している感じである意味別の曲になっている。

1978年、
1stアルバム『The Scream』に収録。

Soundgarden: Helter Skelter

サウンド・ガーデン、
2011年のライヴ・アルバム『Live on I-5』収録。

リリースの5年前、
1996 年11月30日にカリフォルニア州デルマーのデルマー・フェアグラウンドでのライヴ音源。

タイトルの『I-5』は、
アメリカの太平洋岸を走る州間高速道路5号線に由来している。

ゆっくりとしたテンポのこのカヴァー、
かなりカッコいい。

The Beatles Complete OnUkulele, The Gary Schreiner Big Band: Helter Skelter

またもや登場、
ザ・ビートルズ・コンプリート・オン・ウクレレ8回目の登場。

ゲストに、
ゲイリー・シュライナー・ビッグバンドを迎えたカヴァー。

2012年、
2つに分けた『The Beatles』の2枚目に当たる『The White Album Pt 2』に収録。

ビッグ・バンドの『Helter Skelter』なんて…、
とならないところがやはりセンスでカヴァーという感じじゃあなくて聴くことができる。

おまけ The Beatles Complete OnUkulele: The White Album

そんなわけでザ・ビートルズ・コンプリート・オン・ウクレレ『The White Album』、
Pt 1とPt 2を全部ここで聴いてしまおう。

Helter Skelter 関連 Playlist

最後に、
Helter Skelter 関連 Playlist。

67曲、
3時間25分。

ビートルズをカヴァーした他の曲はこちら

ビートルズをカヴァーした曲

The Beatles Cover Songs

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ビートルズをカヴァーしたベスト・トラック A – Z

The Best Beatles Covers Title begins with "A-Z（still in progress）"

ビートルズの曲（オリジナルもカヴァーも公式213曲）をカヴァーしたベスト・トラック"A-Z"。日々追加されている進化系プレイリスト。タイトルをクリックするとその曲の記事に。アーティストをクリックするとカヴァーしているアーティストの記事に。

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