Don’t Pass Me By

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The Beatles: Don’t Pass Me By

1968年11月22日リリース、
9作目のイギリス盤オリジナル・アルバム『The Beatles』収録。

書いたのは、
リンゴ・スターで本人が唄っている。

のほほんとした感じの曲だけど、
ちょっと怖い部分がある。

You were in a car crash and you lost your hair
You said you would be late about an hour or two
I said that’s alright, I’m waiting here
Just waiting to hear from you

―Starkey, Don’t Pass Me By

君は交通事故に遭って髪の毛を失ったんだよね
1.2時間遅れるって言ったよね
わかったよここで待っているよ
キミの声が聞こえるのを待つさ

ジョージ・マーティンはこの曲の導入として、
オーケストラによるインストゥルメンタル曲を書いたけどボツになっている。

ただそれは『The Beatles Anthology 3』で、
オープニング・トラック『A Beginning』として収録されている。

この曲が書かれたのはアルバムに合わせてじゃあなくて、
1962年リンゴがビートルズに加入して間もない頃みたいだ。

少なくとも、
1964年にラジオ番組トップ・ギアでこの曲について言及されている。

番組の中でリンゴは曲を書いたかと訊かれて、
ポールが『Don’t pass me by, don’t make me cry, don’t make me blue, baby』と唄っている。

吹き込みはリンゴとポールのみで、
ジャック・ファロンがヴァイオリンで参加している。

I wrote ‘Don’t Pass Me By’ when I was sitting round at home.
I only play three chords on the guitar and three on the piano.
I was fiddling with the piano – I just bang away –
and then if a melody comes and some words,
I just have to keep going.
That’s how it happened:
I was just sitting at home alone and ‘Don’t Pass Me By’ arrived.
We played it with a country attitude.
It was great to get my first song down,
one that I had written.
It was a very exciting time for me and everyone was really helpful,
and recording that crazy violinist was a thrilling moment.

―Ringo Starr Anthology

‘ドント・パス・ミー・バイ‘は家で家でくつろいでいるときに書いたんだ
ギターで3コードとピアノで3コードしか弾かない
ピアノをいじっていた時はとにかくガンガン弾いていた
そしてメロディーと歌詞が浮かんだらそのまま弾き続けるしかなかった
それがきっかけ
家でひとりで座っていたときに‘ドント・パス・ミー・バイ‘が浮かんだ
カントリー調で演奏した
自分で書いた最初の曲を録音できたのは最高だった
とても興奮したしみんな本当に協力的だった
あのクレイジーなバイオリニストをレコーディングした時は興奮した瞬間だったね

Don’t Pass Me By Variation

Don’t Pass Me By Variation
  • The Beatles
    Orignal Release
  • The Beatles Anthology 3
    Takes 3 & 5
  • Give More Love Bonus track
    Selfcover

The Georgia Satellites: Don’t Pass Me By

ザ・ジョージア・サテライト、
1988年のアルバム『Open All Night』に収録。

これがオリジナルとは違って、
結構カッコイイ曲に仕上がっている。

Sugar Mama’s Revenge: Don’t Pass Me By

アニー・レオパルドとビカ・シュトックラインのツイン・ヴォーカル、
シュガー・ママズ・リベンジ2023年のアルバム『Poison Never Tasted So Sweet』収録。

ザ・ジョージア・サテライトと同じようなアレンジというか、
カヴァー元がそうなんじゃないかという感じ。

T-Bone Wolk: Don’t Pass Me By

ダリル・ホール&ジョン・オーツのベーシスト、
トム・” Tボーン”・ウォルクのカヴァー。

テラーク・レーベル所属のブルース・ミュージシャンが『The Beatles』をカヴァーしたアルバム、
2002年の『The Blues White Album』に収録されている。

おまけ The Blues White Album

このアルバムは全曲カヴァーしているわけじゃあなくて、
全部で10曲。

これは、
一通り聴いておきたい。

Jimmy Thackery & The Drivers: Why Don’t We Do It In The Road

ジミー・サッケリー&ザ・ドライバーズ、
これはまさにブルーズだけどこの曲をこう料理するというのはなかなか面白い。

Lucky Peterson: Yer Blues

ラッキー・ピーターソン、
オリジナルのような迫力こそないけどそれなりにカッコよくはカヴァーされている。

Anders Osborne: Happiness Is A Warm Gun

アンダース・オズボーン、
これもピータソンと同じで迫力こそないけど気持ち良く聴いていられる。

Kenny Neal: Revolution

タブ・ベノワが、
ヴォーカル。

気持ち良く聴くことができるけど、
こういう感じが続くとやはり飽きてくる。

Maria Muldaur: Ob-La-Di, Ob-La-Da

マリア・マルダー、
女性ヴォーカルがここで入ってくるのは良い流れかもしれない。

Joe Louis Walker: While My Guitar Gently Weeps

ジョー・ルイス・ウォーカー、
ここにきてちょっと良い感じになってくる。

8分に及ぶこのカヴァー、
なかなか聴かせる。

Chris Duarte: I’m So Tired

クリス・ドゥアルテ、
また戻って気持ち良くは聴ける感じに。

Colin Linden: Blackbird

コリン・リンデン、
シンプルなカヴァーだけど味がある。

Charlie Musselwhite: Dear Prudence

チャーリー・マッセルホワイト、
ブルースハープによるインスト・カヴァーはアリかもしれない。

Don’t Pass Me By 関連 Playlist

最後に、
Don’t Pass Me By 関連 Playlist。

25曲、
1時間40分。

01 The Beatles: Don’t Pass Me By(Orignal Release)
02 George Martin: A Beginning
03 The Beatles: Don’t Pass Me By(Takes 3 & 5)
04 Ringo Starr: Don’t Pass Me By
05 The Georgia Satellites: Don’t Pass Me By
06 Sugar Mama’s Revenge: Don’t Pass Me By
07 T-Bone Wolk: Don’t Pass Me By
08 Jimmy Thackery & The Drivers: Why Don’t We Do It In The Road
09 The Beatles: Why Don’t We Do It In The Road
10 Lucky Peterson: Yer Blues
11 The Beatles: Yer Blues
12 Anders Osborne: Happiness Is A Warm Gun
13 The Beatles: Happiness Is A Warm Gun
14 Kenny Neal: Revolution
15 The Beatles: Revolution 1
16 Maria Muldaur: Ob-La-Di, Ob-La-Da
17 The Beatles: Ob-La-Di, Ob-La-Da
18 Joe Louis Walker: While My Guitar Gently Weeps
19 The Beatles: While My Guitar Gently Weeps
20 Chris Duarte: I’m So Tired
21 The Beatles: I’m So Tired
22 Colin Linden: Blackbird
23 The Beatles: Blackbird
24 Charlie Musselwhite: Dear Prudence
25 The Beatles: Dear Prudence

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ビートルズをカヴァーした曲
The Beatles Cover Songs

ビートルズをカヴァーしたベスト・トラック A – Z

The Best Beatles Covers Title begins with "A-Z(still in progress)"
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