TheBeatles: Doctor Robert
1966年8月5日リリース、
7作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『Revolver』に収録。
実質、
ジョンの曲。
ビートルズが、
初めて薬物について明示的に言及していることで有名。
Mainly about drugs and pills.
―John Lennon All We Are Saying, David Sheff
It was about myself.
I was the one that carried all the pills on tour.
Well, in the early days.
Later on the roadies did it.
We just kept them in our pockets loose.
In case of trouble.
主にドラッグと錠剤について
ボク自身についてだった
ツアー中錠剤を全部運ぶのはボクだったんだ
まあ最初の頃だけど
後になってローディーがやってた
ボクたちは錠剤をただポケットに放り込んだままにしていた
トラブルになった時のためにね
John and I thought it was a funny idea:
―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles
the fantasy doctor who would fix you up by giving you drugs,
[the song] was a parody on that idea.
It’s just a piss-take.
As far as I know,
neither of us ever went to a doctor for those kinds of things.
But there was a fashion for it and there still is.
Change your blood and have a vitamin shot and you’ll feel better.
ジョンとボクは面白いアイデアだと思ったんだ
空想上の医者が薬を投与して治してくれるというアイデアをパロディにしたんだ
ただの冗談だよ
知る限りボクらはどっちもそういうことで医者に行ったことはない
でもそういう流行はあったし今でもある
血液を変えてビタミン注射をすれば気分が良くなるよ
There’s some fellow in New York,
―Paul McCartney 1967 ”Paul McCartney’s Guide to the Beatles’ Songbook”. Los Angeles Times
and in the States we’d hear people say:
“You can get everything off him; any pills you want.”
It was a big racket,
but a joke too about this fellow
who cured everyone of everything with all these pills and tranquilizers,
injections for this and that;
he just kept New York high.
That’s what Doctor Robert is all about,
just a pill doctor who sees you all right.
ニューヨークにある男がいて
アメリカでは”彼なら何でも手に入る;どんな薬でも欲しいだけ手に入る”;って聞いていたんだ
これは大騒ぎだったけど
この男はあらゆる病気を薬や精神安定剤やあれやこれやの注射で治して
ニューヨークをハイな状態に保っていたというジョークでもあったんだ
それがドクター・ロバートのすべてだ
あなたをきちんと診てくれる薬の医者なんだ
ロンドンでは多くの人が、
このタイトルの医師は美術商のロバート・フレイザーを指していると思っていた。
フレイザーロンドンの流行に敏感な人々にとってのお薬の信頼できる供給元で、
ビートルズやストーンズの友人でもあった。
ただ実際はマンハッタンのイースト78番街で、
ひっそりとした診療所を経営していたロバート・フライマン医師についてという話もある。
他にも、
1964年の夏にビートルズにマリファナを紹介したボブ・ディランとか。
オルダス・ハクスリー、
1962年の著書『島』に登場する架空の人物ロバート・マクファイル博士とか。
あとはコーヒーにLSDを混入しジョンとジョージに初めてこの薬物を体験させたという、
歯科医ジョン・ライリーとかね。
いずれにしてもジョンは、
この歌を何百万人ものレコード購入者が無邪気に一緒に唄うだろうと大喜びしていたなんて話もある。
Variation
The Richard Petticoat Junction: Doctor Robert
ザ・リチャード・ペティコート・ジャンクション、
2016年のアルバム『Farm Werx』に収録。
このバンドのことはよくわからないけどバンド名の『Petticoat Junction』は、
1963年9月-1970年4月までCBSで放送されたアメリカのテレビコメディからとったんだろうか?
バンドの『Richard』の方は、
このドラマでリチャード・アーレンが自分自身を演じた回があるけどそこからなんだろうか?
ちょっとわからないけど、
なかなか面白いバンド名ではある。
それと同様に、
この曲のアレンジもなかなか独特で悪くない。
Doctor Sin: Doctor Robert
以前『Dig A Pony』の時に出てきたブラジルのバンド、
ドクター・シン。
2005年のアルバム、
タイトルに全部『Doctor』が付いている曲が並ぶ『Listen To The Doctors』に収録。
なかなかハードばアレンジなんだけど、
結構良い感じ。
The Beatles Complete On Ukulele, Joshua Gabriel: Doctor Robert
ザ・ビートルズ・コンプリート・オン・ウクレレ、
というオンライン・プロジェクトがあった。
元々はレコードプロデューサーでミュージシャンのロジャー・グリーナウォルトと、
プロデューサーでソング・ライターでマルチ・メディア・アーティストのデビッド・バラット。
2010年にバラッドが抜けたけど、
グリーナウォルトがそのまま継続した。
2009年から2012年まで毎週火曜日にビートルズの185の楽曲を、
ゲスト・アーティストを迎えて全てウクレレで再演することを目指したものだ。
このゲスト・アーティストたちは、
良く知らない人たちが殆どだけどなかなか面白い。
おまけ The Beatles Complete On Ukulele: Revolver
アルバム毎に聴けるので、
ここでは『Revolver』の全曲カヴァーを聴いておきたい。
といっても、
他でカヴァーしているから『Yellow Submarine』はない。
逆に『Revolver』のセッション中に吹き込まれてアルバムは未収録だけど、
シングル・リリースされた2曲『Paperback Writer』と『Rain』が入っている。
Doctor Robert 関連 Playlist
最後に、
Doctor Robert 関連 Playlist。
35曲、
1時間37分。
01 The Beatles: Doctor Robert(Orignal Release)
02 The Beatles: Doctor Robert(Take 7)
03 The Richard Petticoat Junction: Doctor Robert
04 Doctor Sin: Doctor Robert
05 The Beatles Complete On Ukulele, Joshua Gabriel: Doctor Robert
06 The Beatles Complete On Ukulele, Matt Gibson: Taxman
07 The Beatles: Taxman
08 The Beatles Complete On Ukulele, Rhe De Ville: Eleanor Rigby
09 The Beatles: Eleanor Rigby
10 The Beatles Complete On Ukulele, Kati Mac: I’m Only Sleeping
11 The Beatles: I’m Only Sleeping
12 The Beatles Complete On Ukulele, The Specimen: Love You To
13 The Beatles: Love You To
14 The Beatles Complete On Ukulele, Bill Clift: Here There And Everywhere
15 The Beatles: Here There And Everywhere
16 The Beatles Complete On Ukulele,
The Fort Greene Children’s Choir (Age 7 And Under Section): Yellow Submarine
17 The Beatles: Yellow Submarine
18 The Beatles Complete On Ukulele, Ann Klein: She Said She Said
19 The Beatles: She Said She Said
20 The Beatles Complete On Ukulele, Tyrrell: Good Day Sunshine
21 The Beatles: Good Day Sunshine
22 The Beatles Complete On Ukulele, Hank Goldsmith: And Your Bird Can Sing
23 The Beatles: And Your Bird Can Sing
24 The Beatles Complete On Ukulele, JJ Appleton: For No One
25 The Beatles: For No One
26 The Beatles Complete On Ukulele, Lloyd Landesman: I Want To Tell You
27 The Beatles: I Want To Tell You
28 The Beatles Complete On Ukulele, Tabitha Fair: Got To Get You Into My Life
29 The Beatles: Got To Get You Into My Life
30 The Beatles Complete On Ukulele, Lee Wells: Tomorrow Never Knows
31 The Beatles: Tomorrow Never Knows
32 The Beatles Complete On Ukulele, he Noble Three: Paperback Writer
33 The Beatles: Paperback Writer
34 The Beatles Complete On Ukulele, Wang Chung: Rain
35 The Beatles: Rain
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