Giovanni Battista Pergolesi : Concerto armonici
村上春樹『更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
53)はペルゴレージ 「コンチェルト・アルモニコ」。
曲の構成
この曲は、
6つの曲で構成されている。
第1番 ト長調
第2番 ト長調
第3番 イ長調
第4番 ヘ短調
第5番 変ホ長調
第6番 変ロ長調
ペルゴレージ 「コンチェルト・アルモニコ」 3枚のレコード
ここでは、
5枚のレコードが紹介されている。
・アンジェロ・エフリキリアン(Angelo Ephrikian)
/ヴィンタートゥール交響楽団(Winterthur Symphony Orchestra)1954年
・カール・ミュンヒンガ―(Karl Münchinger)
/シュトゥットガルト室内管弦楽団(Stuttgart Chamber Orchestra)1962年
・トマス・フューリ(Thomas Füri)
/カメラータ・ベルン(Camerata Bern)1980年
アンジェロ・エフリキリアン/ヴィンタートゥール交響楽団
1枚目はフアンジェロ・エフリキリアン指揮、
ヴィンタートゥール交響楽団。
このレコードには、
全曲収録されていない。
A1 Concerto No.1 G Major
A2 Concerto No.3 A Major
B1 Concerto No.4 F Minor
B2 Concerto No.5 E Flat Major
Spotifyにあるこの盤だと思われるアルバムは、
何故かConcerto No. 4 F Minor がConcerto No.5 F Minor。
そして、
Concerto No.5 E Flat MajorがConcerto No. E Flat Majorになっている。
カール・ミュンヒンガ―/シュトゥットガルト室内管弦楽団
2枚目はカール・ミュンヒンガ―指揮
シュトゥットガルト室内管弦楽団。
このレコードだと第1-4曲までしか入っていないけれど、
見つけたのは全曲盤。
せっかくなので、
全曲。
トマス・フューリ/カメラータ・ベルン
3枚目はトマス・フューリ指揮、
カメラータ・ベルン。
おまけ
さて、
ペルゴレージ 「コンチェルト・アルモニコ」。
ただこの曲の作曲者はペルゴレージではなくて、
実はオランダの貴族ウニコ・ヴィルヘルム・ファン・ヴァッセナール。
以前はペルゴレージと誤って伝えられてきたけど、
実際は違っていたわけで。
ただその間違いは最近になってわかったことで、
ここに出てくるレコードはペルゴレージ作曲になっている。
元々1740年にオランダで出版された楽譜には、
なぜか作曲者の名が書かれてなくて作曲者はずっと不明だったみたいだ。
それがいつの間にか、
ペルゴレージ作曲となってしまった。
ところが1979年のこと、
ヴァッセナールの居城だったオランダのトヴィッケル城文書館でこの曲の手書き楽譜が発見されたのだ。
その楽譜の添え書きに書いてあったのはヴァッセナールの筆跡で、
Partition de mes concerts gravez par le Sr. Ricciotti(リッチョッティ氏によって出版された拙作の譜面)。
そんなわけでこの曲はペルゴレージではなくて、
今ではヴァッセナール作曲となってるらしい。
でもまあ、
真実はどうなんだろう?
ちなみに「アルモニコ」は、
イタリア語で調和を持っているとか調和を生み出すことの意味のようだ。
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