Howlin’ Wolf – The Red Rooster
November 13, 1964 5th Single(UK)
A:Little Red Rooster
(Willie Dixon)
B:Off the Hook
(Jagger/Richards)
アメリカでの2ndアルバム『12×5』のリリース後、
イギリスでリリースされたシングルがある。
オリジナルはハウリン・ウルフ、
1961年リリースの『The Red Rooster』。
A面が『Shake For Me』で、
曲のクレジットはどちらもウィリー・ディクソン。
ストーンズのカヴァーのタイトルは、
『Little Red Rooster』になっている。
これはサム・クックが、
1963年にリリースした時のタイトルだね。
The Rollimg Stones – Little Red Rooster
ストーンズのカヴァーは、
1964年にシングル・リリースされている。
このカヴァーは全英1位になった、
最初のブルース。
確か現在まで、
これはそのままだったはず。
ブライアン・ジョーンズのスライド・ギターとブルース・ハープは、
あまりにも素晴らしい。
それに、
ミックのヴォーカルも他のブルースを唄う時よりも更に良い感じだ。
他にもいくつか、
ライヴのヴァージョンがある。
例えば、
『Live 1965: Music From Charlie Is My Darling』のものとか。
1977年、
『Love You Live』のものとか。
1991年、
クラプトンが参加した『Flashpoint』のものとか。
他のカヴァー
やはり、
サム・クック1963年のカヴァーでしょ。
ビリー・プレストンのオルガンが、
これまた素晴らしい。
タイトルも変えたけど、
歌詞を一部加えている。
I tell you that he keeps all the hens,
Sam Cooke – Little Red Rooste
fighting among themselves Keeps all the hens,
fighting among themselves.
He don’t want no hen in the barnyard,
layin’ eggs for nobody else
1971年、
ハウリン・ウルフがイギリスにやってきて吹き込んだアルバムがある。
そう、
『The London Howlin’ Wolf Sessions』だね。
エリック・クラプトンにヒューバート・サムリン、
スティーヴ・ウィンウッドにビル・ワイマンにチャーリー・ワッツが参加している。
3つのヴァージョンがあるので、
3つとも。
というわけで…
今回は、
ハウリン・ウルフの『The Red Rooster』。
この曲の歌詞の基になっている、
と言われている曲がある。
1つが、
チャーリー・パットン1929年の『Banty Rooster Blues』。
更にその基になったのが、
1927年のウォルター・ローズの『The Crowing Rooster』
What you want with a rooster
Charlie Patton – Banty Rooster Blues
he won’t crow ‘fore day?
この部分が、
こうなる。
I am a little red rooster
Willie Dixon – The Red Rooster
too lazy to crow for day
もう一か所、
Oh the dogs begin to bark
Charlie Patton – Banty Rooster Blues
これが、
こうなる。
I know my dog anywhere I hear him bark
Willie Dixon – The Red Rooster
もう1曲はメンフィス・ミニー、
1936年の『If You See My Rooster (Please Run Him Home)』。
If you see my rooster please run him on back home
Memphis Minnie – If You See My Rooster (Please Run Him Home)
これが、
こうなる。
If you see my little red rooster, please drive ‘im home
Willie Dixon – The Red Rooster
まあこういうのっていくらでもあるんだろうけど、
深堀りすると結構面白い。
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