88曲目は4枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
88曲目はプロコフィエフ:「スキタイ組曲」作品20。
1916年にまとめられ、
プロコフィエフ自身の指揮でペトログラードで初演。
元々は1914年にスキタイ人を題材としたバレエ音楽『アラとロリー』として作曲されたものの、
ロシアの総合芸術プロデューサーであるセルゲイ・ディアギレフに採用を見送られた。
ストラヴィンスキーの『The Rite of Spring(春の祭典)』の二番煎じ、
というのがその理由。
プロコフィエフはこれを管弦楽組曲につくりかえて初演したけど、
不評となってしまった。
理由は粗野で破壊的でうるさい、
良いじゃんねと思うんだけどな。
曲の構成
この曲は、
4つの楽章から成る。
1 ヴェレスとアラへの讃仰
Поклонение Велесу и Але;
L’adoration de Vélès et d’Ala
2 邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り
Чужбог и пляска нечисти;
Le dieu ennemi et la danse des esprits noirs
3 夜
Ночь;
La Nuit
4 ロリーの栄えある門出と太陽の行進
Поход Лоллия и шествие Солнца;
Le départ glorieux de Lolli et le cortège du soleil
アンタル・ドラティ/ロンドン交響楽団
Antal Dorati,
London Symphony Orchestra-
Sergei Prokofiev:
Scythian Suite,
Op.20
1957年
指揮:アンタル・ドラティ
演奏:ロンドン交響楽団
エーリッヒ・ラインスドルフ/ボストン交響楽団
Erich Leinsdorf,
Boston Symphony Orchestra-
Sergei Prokofiev:
Scythian Suite,
Op.20
1967年
指揮:エーリッヒ・ラインスドルフ
演奏:ボストン交響楽団
音は見つからず。
レナード・バーンスタイン/ニュー・フィルハーモニック
Leonard Bernstein,
New York Philharmonic-
Sergei Prokofiev:
Scythian Suite,
Op.20
1969年
指揮:レナード・バーンスタイン
演奏:ニュー・フィルハーモニック
クラウディオ・アバド/シカゴ交響楽団
Claudio Abbado,
Chicago Symphony Orchestra
Sergei Prokofiev:
Scythian Suite,
Op.20
1978年
指揮:クラウディオ・アバド
演奏:シカゴ交響楽団
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
88曲目は、
プロコフィエフ:「スキタイ組曲」作品20をお届けしました。
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