ヨハン・シュトラウス:歌劇「ジプシー男爵」

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78曲目は2枚のレコード

村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽、
78曲目はヨハン・シュトラウス:歌劇「ジプシー男爵」

今回は、
2枚のレコードが紹介されている。

ヨハン・シュトラウス2世、
『Die Fledermaus(こうもり』に次いで有名なオペレッタ。

1885年、
誕生日の前日(10/24)にアン・デア・ウィーン劇場で初演。

フランツ・ヤウナーの演出もあって、
大成功となった。

芝居好きだった当時のオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は、
このオペレッタを気に入って劇場の皇帝席にシュトラウスを呼び寄せたという話がある。

祖父が残した財宝を探すためハンガリーの田舎に帰ってきた領主の遺児バリンカイが、
ジプシーの老婆とその娘(実は高貴な生まれの姫君)ザフィーの手助けで宝物を発見するというお話。

台本は、
イグナーツ・シュニッツァー。

ハンガリー人の作家、
ヨーカイ・モールの『 Sáffi(シャーッフィ)』を基に書かれたもの。

普通は台本に曲を付けるんだけど、
これは粗筋をもとにヨハンが作った曲にシュニッツァーが言葉を付けるという方法をとった。

まあその分、
作曲者が自由になる。

曲の構成

第1幕 
 ハンガリーの寒村、
 テメーゼ・バナード
第2幕 
 バリンカイの屋敷近くのジプシー部落
第3幕 
 ウィーンのケルントナートール劇場前の広場

クレメンス・クラウス/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団他

Clemens Krauss,
Vienna Philharmonic,
Vienna State Opera Chorus,
August Jaresch,
Julius Patzak,
Kurt Preger,
Emmy Loose,
Hilde Zadek,
Rosette Anday,
Steffi Leverenz,
Karl Dönch,
Alfred Poell,
Franz Bierbach-
Johann Strauss II:
The Gypsy Baron

1951年

指揮:クレメンス・クラウス
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
テノール:アウグスト・ヤーレシュ
     ユリウス・パツァーク
     クルト・プレガー
ソプラノ:エミー・ローゼ
     ヒルデ・ツァデク
コントラルト:ロゼッテ・アンダイ
バス:カール・デンヒ
バリトン:アルフレート・ペル
     フランツ・ビアバッハ

アーサー・フィドラー/ボストン・ポップス管弦楽団

Arthur Fiedler,
Boston Pops Orchestra-
Johann Strauss II:
The Gypsy Baron

1957年

指揮:アーサー・フィドラー
演奏:ボストン・ポップス管弦楽団

というわけで…

今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。

78曲目は、
ヨハン・シュトラウス:歌劇「ジプシー男爵」をお届けしました。

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