The Beatles: Blackbird
1968年11月22日リリース、
イギリス盤10作目のオリジナル・アルバム『The Beatles』の収録曲。
Bach was always one of our favourite composers;
―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles
we felt we had a lot in common with him…
I developed the melody on guitar based on the Bach piece
and took it somewhere else, took it to another level,
then I just fitted the words to it.
バッハは昔から私たちのお気に入りの作曲家の一人で
ボクたちは彼と多くの共通点があると感じていたんだ…
ボクはバッハの曲に基づいてギターでメロディーを展開し
それを別の場所に持って行き別のレベルに引き上げ
それからそれに言葉を当てはめたのさ
そんなわけで、
この曲はバッハの『ブーレ ホ短調』にインスピレーションを受けたものらしい。
この曲はヨハン・セバスチャン・バッハが1708年から1717年にかけて作曲した、
リュート組曲ホ短調BWV 996(BC L166)の第5楽章。
聴き比べると、
確かにそんな感じがしなくもない。
Variation
上原ひろみ: Blackbird
上原ひろみ『Place to Be』以来10年ぶりのソロアルバム、
2019年の『Spectrum』収録曲。
おまけ1 上原ひろみ: Rhapsody in Various Shades of Blue
このアルバムにもう1曲、
面白い曲『Rhapsody in Various Shades of Blue』がある。
Paul Whiteman & His Concert Orchestra: Rhapsody in Blue
基本は、
ジョージ・ガーシュインの『Rhapsody in Blue』。
オリジナルは、
1924年の78rpmシングル。
Track | Title | Written by |
A | Rhapsody In Blue – Part 1 | George Gershwin |
B | Rhapsody In Blue – Part 2 | George Gershwin |
John Coltrane: Blue Train
その中に、
ジョン・コルトレーンの『Blue Train』が挿入されている。
この曲は、
コルトレーン1957年のアルバムのタイトル・トラック。
The Who: Behind Blue Eyes
もう1曲挿入されているのは、
ザ・フーの『Behind Blue Eyes』。
こちらは、
1971年のアルバム『Who’s Next』の収録曲。
Bettye Lavette: Blackbirds
ベティ・ラヴェットのカヴァーは、
2020年の『Blackbirds』のタイトル・トラック。
カヴァーとは思えない、
全く別の曲のような解釈の独自の世界は聴き応えがある。
おまけ2 Bettye Lavette: Blackbirds
このアルバムは、
カヴァー・アルバムになっている。
他の曲も、
やはり聴いておきたい。
I Hold No Grudge
この曲のオリジナルは、
ニーナ・シモン。
1966年のアルバム『High Priestess of Soul』の収録曲で、
アンジェロ・バダラメンティとジョン・クリフォードが書いた曲。
One More Song
この曲は、
シャロン・ロビンソンがオリジナル。
2015年アルバム『Caffeine』の収録曲で、
ロビンソン自身が書いた曲。
Blues For The Weepers
この曲は、
1964年アル・ヒブラー・ウィズ・ローランド・ハンナ・トリオがオリジナル。
アルバム『”Early One Morning”』の収録曲で、
リー・マギッドとマックス・リッチが書いた曲。
Book of Lies
この曲は、
ルース・ブラウン1957年のシングル。
書いたのは、
コニー・ムーアとダニー・スモール。
テイラーとジェリー・ウェクスラーが書いた『Just Too Much』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Just Too Much | Taylor, Wexle |
B | Book Of Lies | Small, Moore |
Romance In The Dark
この曲は、
リル・グリーン1940年の78 RPM。
書いたのは、
グリーンとウィリー・ブルーンジー。
同じく2人が書いた『What Have I Done』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Romance In The Dark | Lil Green, Willie Broonzy |
B | What Have I Done | Lil Green, Willie Broonzy |
Drinking Again
この曲は、
グロリア・リンとアール・メイ・トリオ1962年のアルバム『At Basin Street East』収録曲。
書いたのは、
ドリス・タウバーとジョニー・マーサー。
Strange Fruit
この曲は、
ビリー・ホリデイ1939年の78 RPM。
書いたのは、
ルイス・アラン。
ホリデイが書いた『Fine And Mellow』をB面に、
A面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | Strange Fruit | Lewis Allan |
B | Fine And Mellow | Billie Holiday |
Save Your Love For Me
この『Save Your Love For Me』は、
バディ・ジョンソン&ヒズ・オーケストラ1955年のシングル。
書いたのは、
ジョンソン自身。
同じくジョンソンが書いた『It’s Obdacious』をA面に、
B面でリリース。
Track | Title | Written by |
A | It’s Obdacious | Buddy Johnson |
B | Save Your Love For Me | Buddy Johnson |
Blackbird 関連 Playlist
では最後に、
Blackbird 関連プレイリストを。
29曲、
2時間11分。
01 The Beatles: Blackbird(The Beatles)
02 Göran Söllscher: Johann Sebastian Bach – Suite in E minor BWV 996 (BC L166)
The Fifth Movement Bourrée in E minor
03 The Beatles: Blackbird(The Beatles Anthology 3 Take 4)
04 The Beatles: Blackbird(The Beatles 50th Anniversary Edition Take 28)
05 The Beatles: Blackbird(Ester Demo)
06 上原ひろみ: Blackbirds
07 上原ひろみ: Rhapsody in Various Shades of Blue
08 Paul Whiteman & His Concert Orchestra: Rhapsody in Blue
09 John Coltrane: Blue Train
10 The Who: Behind Blue Eyes
11 Bettye Lavette: Blackbirds
12 Bettye Lavette: I Hold No Grudge
13 Nina Simone: I Hold No Grudge
14 Bettye Lavette: One More Song
15 Sharon Robinson: One More Song
16 Bettye Lavette: Blues For The Weepers
17 Al Hibbler & The Roland Hanna Trio: Blues For The Weepers
18 Bettye Lavette: Book of Lies
19 Ruth Brown: Book of Lies
20 Bettye Lavette: Romance In The Dark
21 Lil Green: Romance In The Dark
22 Lil Green: What Have I Done
23 Bettye Lavette: Drinking Again
24 Gloria Lynne with The Earl May Trio: Drinking Again
25 Bettye Lavette: Strange Fruit
26 Billie Holiday: Strange Fruit
27 Bettye Lavette: Save Your Love For Me
28 Buddy Johnson and His Orchestra: It’s Obdacious
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