Ask me Why

The Beatles: Ask me Why

1963年3月22日リリース、
ビートルズ1枚目の英国オリジナル・アルバム『Please Please Me』の収録曲。

2ndシングル『Please Please Me』、
そのB面曲でもある。

Track	Title	Written by
A	Please Please Me	Lennon, McCartney
B	Ask me Why	Lennon, McCartney

実質、
ジョンの曲。

ポールが、
こんな風に言っている。

It was John’s original idea and we both sat down and wrote it together,
just did a job on it.
It was mostly John’s.

―Paul McCartney Many Years From Now, Barry Miles

ジョンのオリジナルのアイデアでボクたちは二人で座って一緒にそれを書いて
ただそれに沿って作業したんだ
ほとんどはジョンのものだよ

この曲は、
他に『On Air – Live At The BBC Volume 2』で違うヴァージョンを聴くことができる。

Tommy Quickly: Tip of My Tongue

ちなみにシングル『Please Please Me』のB面に最初検討されていたのが、
実質ポールが書いた『Tip of My Tongue』。

結局この曲はリハーサルも行ったけど、
ジョージ・マーティンが満足せずに最終的にトミー・クイックリーに提供されている。

クイックリーはミッチ・マレーとバリー・ラパポートが書いた『Heaven Only Knows』をB面に、
1963年7月にシングル・リリースされている。

Track	Title	Written by
A	Tip of My Tongue	Lennon, McCartney
B	Heaven Only Knows	Mitch Murray, Barry Rapapor

レノン＝マッカートニーが書いたオリジナルA面曲で、
最初のリリース時に少なくともイギリスのチャートに入らなかった3曲のうちの1曲。

The Strangers with Mike Shannon: One and One Is Two

後の2曲のうちの1曲は、
ザ・ストレンジャーズ・ウィズ・マーク・シャノン1964年の『One and One Is Two』。

アーロン・シュローダーとウォーリー・ゴールドが書いた『Time And The River』をB面に、
A面でリリースされたもの。

Track	Title	Written by
A	One and One Is Two	Lennon, McCartney
B	Time and the River	Aaron Schroeder, Wally Gold

これも実質、
ポールが書いた曲。

The Badbeats: One and One Is Two / Tip of My Tongue

ちなみにこれら2曲をアメリカで最初にリリースしたのは、
ザ・バッド・ビーツというバンド。

1979年、
シングルでリリースされている。

Track	Title	Written by
A	One and One Is Two	Lennon, McCartney
B	Tip of My Tongue	Lennon, McCartney

ザ・バッド・ビーツはそもそもビートルズがリリースしなかった、
あまり知られていないレノン＝マッカートニーの曲を録音するために結成されたらしい。

なのでこの後、
アルバム『Here Are The Badbeats』をリリースしている。

12曲吹き込まれていて、
11曲は発売当時ビートルズの公式リリースがないレノン＝マッカートニーの曲になっている。

せっかくだから、
聴いておこう。

I’m In Love

実質、
ジョンの曲と思われる。

ザ・フォーモスト1963年のシングルで、
B面はザ・アイズレー・ブラザースの『Respectable』。

Track	Title	Written by
A	I’m In Love	Lennon, McCartney
B	Respectable	O. Isley, R. Isley, R. Isley

Hello Little Girl

これもザ・フォーモスト1963年のシングルで、
B面はボードロー・ブライアントが書いた『Just In Case』。

実質、
ジョンの曲。

全英シングルチャートには17週にわたってチャートイン、
7週目に最高位9位を記録。

Track	Title	Written by
A	Hello Little Girl	Lennon, McCartney
B	Just In Case	Boudleaux, Bryant

今では、
ビートルズのデッカ・レコードでのオーディション音源を『The Beatles Anthology 1』で聴ける。

From A Window

ビリー・J・クレイマーとザ・ダコタス、
1964年のシングル。

実質、
ポールの曲。

B面は、
ロビン・マクドナルドが書いた『Second To None』

Track	Title	Written by
A	From A Window	Lennon, McCartney
B	Second to None	MacDonald

ジョージ・マーティンがプロデュースしたセッションは、
アビー・ロード・スタジオで行われてジョンとポールも参加。

ポールは、
曲の最後の部分でハーモニーを奏でている。

World Without Love

ピーター＆ゴードン、
1964年のデヴュー・シングル。

実質、
ポールの曲。

B面は、
ピーターとゴードンが書いた『If I Were You』。

イギリスでは、
レコード・リテーラーとニュー・ミュージカル・エクスプレスの両方のチャートで1位。

アメリカでも、
Billboard Hot 100で1位になっている。

Track	Title	Written by
A	World Without Love	Lennon, McCartney
B	If I Were You	Asher, Waller

ちなみにレノン＝マッカートニー作とクレジットされている曲で、
ビートルズ以外のアーティストが吹き込んだシングルで1位になったのは2曲だけでその1曲がコレ。

もう1曲は、
エルトン・ジョン1974年のシングル『Lucy in the Sky with Diamonds』。

B面は、
ジョンが1973年のアルバム『Mind Games』でリリースした『One Day (at a Time)』のカヴァー。

Track	Title	Written by
A	Lucy in the Sky with Diamonds	Lennon, McCartney
B	One Day At A Time	John Lennon

I Don’t Want to See You Again

ピーター＆ゴードン、
1964年のシングル。

実質、
ポールが書いた曲。

自分たちが書いた『I Would Buy』をB面に、
1964年にA面でリリースされている。

イギリスではダメだったけど、
Billboard Hot 100では最高位16位になっている。

Track	Title	Written by
A	I Don’t Want to See You Again	Lennon, McCartney
B	I Would Buy	Asher, Waller

I’ll Keep You Satisfied

ビリー・J・クレイマーとザ・ダコタス、
1963年のシングル。

実質、
主にポールが書いた曲。

B面は、
ボブ・ウーラーとジョージ・マーティンが書いた『I Know』。

イギリスのチャートで最高位4位、
13週間チャートに留まった。

Track	Title	Written by
A	I’ll Keep You Satisfied	Lennon, McCartney
B	I Know	Martin, Wooller

Nobody I Know

ピーター＆ゴードン、
1964年のシングル。

実質、
ポールが書いた曲。

B面は、
自分たちのオリジナル『You Don’t Have To Tell Me』。

Track	Title	Written by
A	Nobody I Know	Lennon, McCartney
B	You Don’t Have To Tell Me	Asher, Waller

Bad To Me

ビリー・J・クレイマーとザ・ダコタス、
1963年のシングル。

主にジョンが書いて、
ポールが手伝った曲。

Track	Title	Written by
A	Bad To Me	Lennon, McCartney
B	I Call Your Name	Asher, Waller

B面は、
これも主にジョンが書いた『I Call Your Name』。

ジョンはこの曲のアレンジとB面だったことが不満で、
自分たちでも吹き込んで1964年のEP『Long Tall Sally』に収録している。

Track	Title	Written by
A1	Long Tall Sally	Johnson
A2	I Call Your Name	Lennon, McCartney
B1	Slow Down	Williams
B2	Matchbox	Perkins

The Miracles: What’s So Good About Goodbye

さて、
戻ろう。

今回の『Ask me Why』は、
スモーキー・ロビンソン・アンド・ザ・ミラクルズから大きな影響を受けている。

曲の冒頭のギターのモチーフは、
彼らの1961年の曲『What’s So Good About Goodbye』からの引用。

B面『I’ve Been Good to You』と共に、
A面でリリースされたシングル。

Track	Title	Written by
A	What’s So Good About Goodbye	Wm. Robinson
B	I’ve Been Good to You	Wm. Robinson

Michael Culhane: Ask me Why

この曲のカヴァーってあまりないし、
コレ！というものがない。

あっても同じようなアプロ―チだし、
だったらオリジナルで良いじゃんとなる。

何とか1曲だけこれならまあ悪くないかというのが、
2015年マイケル・カルヘインのカヴァー。

この人のことは全然わからないんだけど、
他にも何曲かビートルズの曲をカヴァーしているので一緒に聴いておこう。

Ask me Why 関連 Playlist

最後に、
Ask me Why 関連 Playlistを。

何だかレノン＝マッカートニーの
提供した曲特集みたいになった感もあるけどそれはそれで。

52曲、
2時間7分。

これで、
『A』から始まるタイトルの曲はおしまい。

ビートルズをカヴァーした他の曲はこちら

ビートルズをカヴァーした曲

The Beatles Cover Songs

5thworld.izakayahopping.com