The Beatles: Act Naturally
1965年8月6日リリース、
ビートルズ5枚目の英国オリジナルアルバム『Help!』の収録曲。
このアルバムは2作目の主演映画のサウンド・トラックでもあるんだけど、
B面は映画では使われていない曲が収録されている。
リード・ヴォーカルはリンゴ・スター、
ポール・マッカートニーがハーモニーを付けている。
元々はこの曲ではなくて、
別の曲『If You’ve Got Trouble』がボツになって急遽この曲をカヴァーしたようだ。
この『If You’ve Got Trouble』はずっと陽の目を見ることがなかったけど、
吹き込みから31年後の1996年の『The Beatles Anthology 2』で初めて公式に世に出ている。
アメリカ盤『Help!』には、
この曲は収録されていない。
その代わり『Yesterday』のB面で、
シングル・リリースされている。
Track | Title | Written by |
A | Yesterday | John Lennon, Paul McCartney |
B | Act Naturally | John Russell, Voni Morrison |
書いたのは、
ジョニー・ラッセルとヴォニ・モリソン。
オリジナルじゃあなくて、
カヴァーなので既にこの場所で出てきている。
Buck Owens: Act Naturally
そこでも書いているように、
この曲は1963年にバック・オウエンズ&バッカーズがリリースしたシングル。
オウエンズが書いた『Over And Over Again』をB面に、
A面でリリースされてBillboard Hot Country Singlesでは1位を獲得している。
Track | Title | Written by |
A | Act Naturally | Johnny Russell, Voni Morrison |
B | Over And Over Again | Buck Owens |
オリジナルを聴くと、
リンゴの唄うヴァージョンはかなり忠実にカヴァーしていることがわかる。
Hank Wilson: Act Naturally
1998年、
レオン・ラッセルが『Legend in My Time: Hank Wilson Vol. III』でカヴァーしている。
ただ、
レオン・ラッセルではなくてハンク・ウィルソン名義のアルバムで吹き込みは1995年。
おまけ Leon Russell: Beware of darkness
レオン・ラッセルがビートルズのカヴァーというか、
ビートルズがカヴァーした曲を演っているのはこれくらいかな?
ただ、
ジョージ・ハリスンのソロの曲を1曲カヴァーしている。
それが、
1971年のアルバム『Leon Russell and the Shelter People』収録の『Beware of darkness』。
George Harrison: Beware of darkness
オリジナルは、
ジョージ1970年のアルバム『All Things Must Pass』の収録曲。
ジョージと、
ラーダ・クリシュナ寺院との関わりの影響を反映している。
George Harrison / Leon Russell: Beware of darkness
1971年8月1日、
マディソン・スクエア・ガーデンで行われたバングラデシュのためのコンサート。
ここでジョージとラッセルが、
この曲を演っている。
1971年のアルバム、
『The Concert for Bangladesh』で聴くことができる。
Leon Russell and the Shelter People Covers
このラッセルのアルバムでは、
ジョージ以外のカヴァー曲が2曲入っている。
その2曲とも、
ボブ・ディランの曲。
1曲が『A Hard Rain’s a-Gonna Fall』で、
ディラン1963年『The Freewheelin’ Bob Dylan』収録曲。
もう1曲が『It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry』で、
オリジナルはディラン1965年の『Highway 61 Revisited』収録曲。
この2曲は、
先程出てきた『The Concert for Bangladesh』でジョージ / ラッセル / リンゴと共に演奏されている
CDだと更に3曲、
ディランの曲のカヴァーが聴ける。
1曲目が『It’s All Over Now, Baby Blue』で、
ディラン1965年『Bringing It All Back Home』収録曲。
2曲目が『Love Minus Zero/No Limit』で、
同じ『Bringing It All Back Home』収録曲。
3曲目が『She Belongs to Me』で、
これもやはり『Bringing It All Back Home』収録曲。
Loretta Lynn: Act Naturally
ちょっと逸れたけれど、
ロレッタ・リンが1963年『Loretta Lynn Sings』で『Act Naturally』をカヴァーしている。
基本カントリーは苦手なんだけど、
リンゴやラッセルやリンのヴァージョンはそんなことはない。
なんだろう?
声なのか?唄い方なのか?そのあたりは良くわからない。
Act Naturally 関連 Playlist
最後に、
Act Naturally 関連 Playlistを。
22曲、
1時間19分。
01 The Beatles: Act Naturally
02 The Beatles: If You’ve Got Trouble
03 The Beatles: Yesterday
04 Buck Owens: Act Naturally
05 The Beatles: Over And Over Again
06 Hank Wilson: Act Naturally
07 Leon Russell: Beware of darkness
08 George Harrison: Beware of darkness
09 George Harrison / Leon Russell: Beware of darkness
10 Leon Russell: A Hard Rain’s a-Gonna Fall
11 Bob Dylan: A Hard Rain’s a-Gonna Fall
12 Leon Russell: It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry
13 Bob Dylan: It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry
14 Bob Dylan: A Hard Rain’s a-Gonna Fall(The Concert for Bangladesh)
15 Bob Dylan: It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry(〃)
16 Leon Russell: It’s All Over Now, Baby Blue
17 Bob Dylan: It’s All Over Now, Baby Blue
18Leon Russell: Love Minus Zero/No Limit
19 Bob Dylan: Love Minus Zero/No Limit
20 Leon Russell: She Belongs to Me
21 Bob Dylan: She Belongs to Me
22 Loretta Lynn: Act Naturally
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