28曲目は3枚のレコード
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音たち、
28曲目はプーランク:「グローリア」。
この曲は、
フランシス・ジャン・マルセル・プーランク1959年の作品。
ユダヤ系ロシア人指揮者セルゲイ・クーセヴィツキーと、
妻のナタリアに献呈されている。
元々、
クーセヴィツキー財団の委嘱により作曲されたもの。
1961年にシャルル・ミュンシュの指揮、
ボストン交響楽団で初演が行われている。
ソプラノの独唱は、
アデル・アディスン。
合唱は、
ザ・コーラス・プロ・ムジカ。
ミサ曲の基本的な構成要素は、
一般的にはこんな感じになる。
キリエ(求憐誦)
グローリア(栄光頌、天には神に栄光)
クレド(信経、信仰宣言)
サンクトゥス(三聖頌、 感謝の賛歌)
アニュス・デイ(神羔頌、神の小羊)
これを全部そろえた曲が通作ミサ曲で、
この曲は『グローリア』だけを独立した作品として作曲している。
使用しているのは、
ラテン語の歌詞。
Gloria in excelsis Deo.
Gloria
Et in terra pax hominibus bonae voluntatis.
Laudamus te.
Benedicimus te.
Adoramus te. Glorificamus te.
Gratias agimus tibi propter magnam gloriam tuam.
Domine deus, rex caelestis, deus pater omnipotens.
Domine fili unigenite, Jesu Christe. Domine deus, agnus dei, filius patris.
Qui tollis peccata mundi, miserere nobis.
Qui tollis peccata mundi, suscipe deprecationem nostram.
Qui sedes ad dexteram patris, miserere nobis.
Quoniam tu solus sanctus, Tu solus dominus.
Tu solus altissimus, Jesu Christe. Cum Sancto spiritu, in gloria dei patris, Amen.
曲の構成
曲は、
1 グローリア・イン・エクセルシス・デオ
Gloria in excelsis Deo
天のいと高きところには神に栄光
ト長調
2 ラウダムス・テ
Laudamus te
われら主をほめ
ハ長調
3 ドミネ・デウス、レックス・ケレスティス
Domine Deus, Rex caelestis
神なる主、天の王
ロ短調
4 ドミネ・フィリ・ウニジェニテ
Domine Fili unigenite
主なる御ひとり子
ト長調
5 ドミネ・デウス、アニュス・デイ
Domine Deus, Agnus Dei
神なる主、神の子羊
変ロ短調
6 クィ・セデス・アド・デクステラム・パトリス
Qui sedes ad dexteram Patris
父の右に座したもう主よ
ト長調
ジョルジュ・プレートル/ フランス国立放送管弦楽団
Georges Prêtre
French Radio and Television National Orchestra-
Poulenc:
Gloria
1961年
指揮:ジョルジュ・プレートル
演奏:フランス国立放送管弦楽団
ロバート・ショウ/RCAビクター交響楽団
Robert Shaw,
RCA Victor Symphony Orchestra-
Poulenc:
Gloria
1965年
指揮:ロバート・ショウ
演奏:RCAビクター交響楽団
音は見つからず。
レナード・バーンスタイン/ ニューヨークフィルハーモニック
Leonard Bernstein,
New York Philharmonic-
Poulenc:
Gloria
1976年
指揮:レナード・バーンスタイン
演奏:ニューヨークフィルハーモニック
というわけで…
今回の村上春樹、
『古くて素敵なクラシック・レコードたち』で流れる音楽。
28曲目は、
プーランク:「グローリア」をお届けしました。
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