1975
I Don’t Know Why
May 1975
A:I Don’t Know Why
B:Try a Little Harder
1975年5月、
ストーンズの1枚のシングルがリリースされる。
A面が『I Don’t Know Why』で、
B面が『Try a Little Harder』。
ただレーベルは、
『Rolling Stones Records』ではない。
そうアラン・クレインの、
『ABKCO Records』からのリリースだ。
あとで発売されるコンピ・アルバム、
『Metamorphosis』からの先行シングル。
もちろん音源としては初登場だけど、
ABKCO Recordsからのリリースなんだから新作というわけではない。
今更だけど『ABKCO Records』の『ABKCO』、
これって『The Allen and Betty Klein Company』の略称なんだよね。
まあ、
どうでも良い話なんだけど。
Stevie Wonder – I Don’t Know Why
曲はオリジナルではなくてカヴァーで、
スティービー・ワンダー1969年リリースのシングル『I Don’t Know Why』。
ソングライターのクレジットは、
Stevie Wonder/Paul Riser/Don Hunter/Lula Hardaway。
元々は1968年のアルバム、
『For Once in my Life』に収められていた曲だね。
オリジナルのB面は『My Cherie Amour』 なんだけど、
こちらの方が人気はあってAB面を逆にして再リリースされている。
こちらの曲は、
1969年リリースの同名タイトルのアルバムに収められている。
まだ彼はこの頃18歳くらいなわけだけど、
スゴイ才能だ。
The Rolling Stones – I Don’t Know Why
このカヴァーがレコーディングされたのは、
1969年のこと。
一説には『Let It Bleed』のセッション中で、
ブライアン・ジョーンズが亡くなった日だったという話がある。
この時は、
既にストーンズに加入したばかりのミック・テイラーが参加している。
それにしてもこの頃のストーンズのカヴァーの例に漏れず、
そのパフォーマンスはまるでオリジナルのようだ。
ちなみにB面の『Try a Little Harder』は、
1964年のレコーディング。
ストーンズ&アンドリュー・オールダム・オーケストラ、
として録音されたもの。
このレコーディングには、
ビル・ワイマンとチャーリー・ワッツは参加していない。
他のカヴァー
同じモータウン・サウンドなら、
1970年ジャクソン5のアルバム『ABC』で登場するやつ。
まだ12歳くらいのマイケル・ジャクソンが、
リード・ヴォーカルだけど素晴らしい。
あとは、
ジョン・メレンキャンプ。
2018年リリースのカヴァー曲集、
『Other People’s Stuff』の最後を飾っているものがなかなか良いのだ。
というわけで…
今回はアラン・クレインのABKCO Recordsからリリースされたコンピ・アルバム、
『Metamorphosis』からの先行シングル。
オリジナルは、
スティービー・ワンダー。
『I Don’t Know Why』をオリジナルと、
ストーンズのカヴァー。
更にジャクソン5と、
ジョン・メレンキャンプのヴァージョンでお届け。
コメントしてみる お気軽にどうぞ!