カセット・テープに吹き込む『口笛――「ボギー大佐のマーチ」八小節』

村上春樹の短編集『中国行きのスロウ・ボート』の『カンガルー通信』に登場するのは『ボギー大佐のマーチ』。ケネス・ジョゼフ・アルフォードが1914年に作曲した行進曲で、映画『戦場に架ける橋』の中では、この曲を編曲した『クワイ河マーチ』が流れる。

間違えてレコードを購入してしまった『ブラームス』と『マーラー』

村上春樹の短編集『中国行きのスロウ・ボート』の『カンガルー通信』に登場するのはブラームスとマーラー。どちらかのレコードをどちらかと間違えて購入したという馬鹿げた話、曲名は特に何も出てこないのだけれど、何となく交響曲第1番が思い浮かんだので。

彼女の好きな『蛍の光』よりも『僕』が好きな『峠の我が家』

村上春樹の短編集『中国行きのスロウ・ボート』の『ニューヨーク炭鉱の悲劇』に登場するのは、『Home on the Range』。アメリカ民謡でカンザス州の州歌。多くの人がこの曲を唄っているけど、今回はトーリ・エイモスのステキなバージョンを。

彼女が大好きだという『蛍の光』

村上春樹の短編集『中国行きのスロウ・ボート』の『ニューヨーク炭鉱の悲劇』に登場するのは、『それほど悪くないピアノ・トリオ』が23時55分に演奏を始める『Auld Lang Syne(蛍の光)』。彼女はこの曲が『大』が付く程好きなんだそうだ。

それほど悪くないピアノ・トリオの『誰も思い出せないくらい古い曲』

村上春樹の短編集『中国行きのスロウ・ボート』の『ニューヨーク炭鉱の悲劇』に登場するのは、『それほど悪くないピアノ・トリオ』が奏でる誰も思い出せないくらい古い曲。『昔あなたに似た人を殺したことがあるの』という女性との会話のバックで流れる曲だ。

映画『この愛にすべてを』でフランがジョーにリクエストした『But Not for Me』

村上春樹の短編集『中国行きのスロウ・ボート』の『ニューヨーク炭鉱の悲劇』に登場するのは、『But not for me』だ。色々な人が取り上げているスタンダード・ナンバー。今回はサムクックのバージョンとビリー・ホリデイのバージョンを聴こう。

朝の四時に大音量で聴くことをやめた『ドアーズのLP』

村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』の『ニューヨーク炭鉱の悲劇』に登場するのは『The Doors』。もし知覚の扉が浄化されるならば、全ての物は人間にとってありのままに現れ、無限に見える。彼らは既知と未知の世界の境目の扉になれたのだろうか?

『ニューヨーク炭鉱の悲劇』のエピグラフに引用されている『ビージーズの曲』

村上春樹の短編集『中国行きのスロウ・ボート』の『ニューヨーク炭鉱の悲劇』に登場するのは、ビージーズの『New York Mining Disaster 1941』。1941年にニューヨーク炭鉱で悲劇なんて起こってやしないし炭鉱自体無いけど。

Roy Orbison – In Dreams

村上春樹の短編集『中国行きのスロウ・ボート』の『貧乏な叔母さんの話』に登場する『砂糖を入れ過ぎたコーヒーのような甘ったるいポップソング』。甘ったるい曲も、何かのきっかけで全く違うイメージになることだってある。例えばこの曲はまさにそれなのだ。

Santana – Soul Sacrifice

村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』に登場するサンタナのコピー・バンド。いったい何を演奏していたのか?はわからないけれど、ボクが唯一印象に残っているサンタナの曲はウッドストックの『Soul Sacrifice』だ。これはなかなか素晴らしい。
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